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Complete Symphonies & Concertos : Jose Serebrier / Royal Scottish National Orchestra, Russian National Orchestra (8CD)

Glazunov (1865-1936)

User Review :4.5
(6)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
9029565143
Number of Discs
:
8
Label
:
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description

ホセ・セレブリエール/グラズノフ:交響曲&協奏曲全集

1938年生まれのウルグアイの指揮者で作曲家のホセ・セレブリエール。コープランドに作曲を学び、当時ミネアポリス交響楽団の常任だったアンタル・ドラティに、さらにピエール・モントゥーに師事。その後、レオポルド・ストコフスキーに認められ、作曲家、指揮者として大きな影響を受けました。また、ジョージ・セルによってクリーヴランド管のコンポーザー・イン・レジデンスに指名されるなど、若い時より、その才能が発揮されました。
 このセレブリエール&スコティッシュ・ナショナル管の演奏は、グラズノフの輝かしさも十分に備えた色彩豊かなもので、メリハリの効いたタッチで各作品の性格を克明に描き分けた名盤です。
 なお、このシリーズにはブックレットは付属しません。(輸入元情報)

【グラズノフの交響曲】
かつては熱心なロシア音楽ファン以外にはあまり聴かれなかったグラズノフ[1865-1936]の交響曲は、没後70周年の2006年にリリースされたスヴェトラーノフによる交響曲全集がかなりの人気を博したこともあってか、そのシンフォニック・レパートリーとしての認知度も一気に高まったものと思われます。
 それ以前にも、ヤルヴィ指揮バンベルク響の全集シリーズや、アニシモフ指揮モスクワ響の全集シリーズはありましたが、人気の引き金となったのはやはりスヴェトラーノフのボックスだったようです。
 その後、尾高指揮BBCウェールズ・ナショナル管、フェドセーエフ指揮モスクワ放送響、ロジェストヴェンスキー指揮ソ連国立文化省響による全集のほか、ポリャンスキー指揮ロシア国立響の選集(1・2・3・4・5・6・8)などのボックスもリリースされ、通常の交響曲と同様、聴き較べ対象としての位置を確保しつつあるようです。

【セレブリエール盤の魅力】
暗めの音色で重く演奏されるスヴェトラーノフに対し、セレブリエール&スコティッシュ・ナショナル管の演奏は、輝かしさも十分に備えた色彩豊かなもので、メリハリの効いたタッチで各作品の性格を克明に描き分けてゆきます。グラズノフの交響曲の作曲時期(1880-1909)が、マーラーの交響曲の作曲時期(1883-1910)とほぼ同じ時期であったことを思い出させてくれる近現代的な演奏と言えるかも知れません。
 注目されるのはアニシモフ盤以来となる交響曲第9番の完成版を収録している点。ヴァージョンは同じくガヴリイル・ユーディンによるものです。
 また、交響曲だけでなく、グラズノフの代表作としても知られる『四季』と『ライモンダ』のほか、管弦楽のための幻想曲『海』と、『サロメ』が収録されているのも嬉しいところです。
 さらに、CD2枚分収められているロシア・ナショナル管弦楽団との協奏曲全集も注目されるところで、ピアノ協奏曲第1番、ピアノ協奏曲第2番、ヴァイオリン協奏曲、サクソフォン協奏曲、コンチェルト・バラータ(チェロ&管弦楽)、吟遊詩人の歌(チェロ&管弦楽)、瞑想曲(ヴァイオリン&管弦楽)、夢(ホルン&管弦楽)という魅力的な作品を高水準な演奏で楽しむことができます。(HMV)

【収録情報】
Disc1
グラズノフ:
● 交響曲第1番ホ長調 Op.5『スラヴ』
● 交響曲第2番嬰ヘ短調 Op.16

Disc2
● 交響曲第3番ニ長調 Op.33
● 管弦楽のための幻想曲ホ長調 Op.28『海』

Disc3
● 交響曲第4番変ホ長調 Op.48
● 交響曲第5番変ロ長調 Op.55

Disc4
● 交響曲第6番ハ短調 Op.58
● 交響曲第7番ハ長調 Op.77『田園』

Disc5
● 交響曲第8番変ホ長調 Op.83
● 交響曲第9番ニ短調(ヴイリル・ユーディン補筆版)
● 『サロメ』 Op.90〜序奏とサロメの踊り(オスカー・ワイルドの劇のための付随音楽)

Disc6
● 『ライモンダ』組曲 Op.57a
● バレエ音楽『四季』 Op.67

 ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
 ホセ・セレブリエール(指揮)

 録音時期:2004-2009年
 録音方式:デジタル

Disc7
● ヴァイオリン協奏曲イ短調 Op.82
● ヴァイオリンと管弦楽のための瞑想曲 ニ長調 Op.32
● チェロと管弦楽のためのコンチェルト・バラータ ハ長調 Op.108
● チェロと管弦楽のための『吟遊詩人の歌』 Op.71

Disc8
● ピアノ協奏曲第1番ヘ短調 Op.92
● ピアノ協奏曲第2番ロ長調 Op.100
● サクソフォン協奏曲変ホ長調 Op.109
● ホルンと管弦楽のための『夢』 Op.24

 レイチェル・バートン・パイン(ヴァイオリン)
 ウェン=シン・ヤン(チェロ)
 アレクサンダー・ロマノフスキー(ピアノ)
 マルク・シーソン(サックス)
 アレクセイ・セロフ(ホルン)
 ロシア・ナショナル管弦楽団
 ホセ・セレブリエール(指揮)

 録音時期:2010年4月
 録音方式:デジタル

【セレブリエール・プロフィール】
ホセ・セレブリエールは、ロシア系とポーランド系の両親のもと、1938年にウルグアイで生まれました。9歳のときにヴァイオリンをはじめ、11歳で初舞台を踏むなど早くから才能を発揮、ハイ・スクール時代にはウルグアイで最初の青年オーケストラを組織化、その指揮台に立っています。
 1956年と57年、として、セレブリエールはアメリカ合衆国国務省特別研究員の資格を得て、米カーティス音楽院で作曲を学びます。1956年のタングルウッド音楽祭でクーセヴィツキー財団賞を、そして同じ年に BMI若手作曲家賞を相次いで受賞、新進気鋭の作曲家として注目を集めました。後年、名指揮者ジョージ・セルの指名でクリーヴランド管弦楽団のレジデント・コンポーザーとなるなど、作曲家として順調な歩みをみせ、100曲以上の作品を出版しています。
 一方、セレブリエールは、指揮者としての活動も並行しておこない、1957年、ストコフスキー指揮のもとでアイヴズの交響曲第4番の初演に参加、第2指揮者として演奏の成功に大きく貢献したことが、指揮者としての評価を決定的なものとしました。このアイヴズ初演でセレブリエールの才能に目をつけたストコフスキーは、4年後にアメリカ交響楽団を創設したとき、弱冠22歳だった彼を準指揮者に任命、自身の補佐を任せています。(HMV)

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Comprehensive Evaluation

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正直、グラズノフの交響曲は冗長で構成力も...

投稿日:2021/03/31 (水)

正直、グラズノフの交響曲は冗長で構成力も纏まり無く退屈で仕方がない。彼の完成した交響曲がロシア文化圏以外で無視されていたのもロシア系の音楽愛好家に訴求するようなものを持っていないから、としか言いようがない。それこそ、ただただソナタ形式に当てはめた流麗な旋律を聴かされるだけでしか無い。 独奏楽器を主体とした協奏曲は、逆にその流麗な旋律が上手く生かされていて、古典的な形式と独奏楽器の対比が全体の構成力の無さを目立たせることもなく、しかも物理的な演奏時間も短めでちょうど良い(苦笑)。 まあ、実際グラズノフの最高の傑作は、このCDに収録されていない「交響詩ステンカ・ラージン」と評価されるのは大いなる皮肉でしょうね・・。 グラズノフの交響曲に興味がない人は、「ステンカ・ラージン」「ヴァイオリン協奏曲」「サクソフォン協奏曲」だけで満足できると思います。

吉川英治 さん | 奈良県 | 不明

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グラズノフの交響曲は、ロシアの曲からイメ...

投稿日:2020/05/24 (日)

グラズノフの交響曲は、ロシアの曲からイメージされる力強さとか豪快さではなく、清涼感と推進力が特徴かと思います。グラズノフは曲を書き進めるに当たって、常に晦渋ではなく明快さの方を選択しているようです。その結果、どうしても深みに欠ける印象はあるものの、聴き終わるとさわやかな満足感が残ります。このスコットランドのオーケストラは、実力は充分な上に、グラズノフの曲の特徴ととても相性が良いように思います。また、指揮は、あまり自己主張をせず、上手く曲の良いところを引出しているように思います。とても気持ちの良い全集です。

アイル さん | 滋賀県 | 不明

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ストンと納まるところに収まった演奏に漸く...

投稿日:2018/09/09 (日)

ストンと納まるところに収まった演奏に漸く会えた 穏健な音楽という印象は良くも悪くもグラズノフをわたしから遠去けていた 特に交響曲は腑に落ちなかった ところがセレブリエール指揮は8曲の個性と魅力を伝えてくれた これほど面白く聴いたのは初めてだ それにしても16歳から41歳までコンスタントに交響曲を書き続けてきたにも拘わらず 44歳で手をつけた第9番を 71歳で世を去るまで放置したのはどうしてだろう リムスキー=コルサコフの弟子でありショスタコーヴィチの師であったグラズノフはチャイコフスキーの衣鉢を継ぐ交響曲作家だという自覚があったはずだがどうして やはり革命の時代に遭遇したことが筆を止めたのか ショスタココーヴィチの第1交響曲が初演された翌々年 レニングラード音楽院長を辞してパリへ移り住んでいる 協奏曲は書いても交響曲の筆を取ることはなかった セレブリエールには管弦楽曲集を追加録音してほしいと願う 素晴らしい音楽と演奏がここにある あなたも如何  

風信子 さん | 茨城県 | 不明

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