ダーウィンの「種の起源」を基にノルウェーのポストモダンの作曲家
クリストフェシェンが作曲したオラトリオ『時間の経過』
2022年2月、オスロ大学で「オスロ生命科学会議 2022(Oslo Life Science Conference 2022)」が開催されました。2月11日が「ダーウィンの日 2022(Darwin Day 2022)」。14日にはオスロのフログネル教会(Frogner Kyrka)でコンサートが行われ、チャールズ・ダーウィンの「種の起源(Onthe Origin of Species)」によるオラトリオ『時間の経過』が演奏されました。
このオラトリオはノルウェーのポストモダンの作曲家のひとり、ビョルン・モッテン・クリストフェシェン(Bjorn Morten Christophersen)が2013年に書いた作品です。「地球上生命の進化への賛辞・・・自然科学と宗教の間に音楽で橋をかける・・・誰もが知っている驚異と興奮の出会うところ」をイメージしてクリストフェシェン自身が「種の起源」に基づいて台本を執筆。第1部:働く海を見よ(Part 1: Watch the Sea at Work)、第2部:生存闘争(Part 2: Struggle for Life)、間奏曲 1:ヤドリギ(Interlude 1: Mistletoe)、第3部:変化(Part 3: Change)、第4部:死滅(Part 4: Extinction)、間奏曲 2:骨!(Interlude 2: Boned!)、第5部:自然は飛躍せず − エピローグ(Part 5: Natura non Facit Saltum - Epilogue)で構成する作品に作られました。2曲の間奏曲がアカペラ合唱で歌われ、その他の曲はソプラノとバリトンのソロ、混声合唱、オルガンとオーケストラによって演奏されます。2013年11月、アンサンブル・ダリとクリスチャンサン・シンフォニエッタによって初演され、今回のオスロのコンサートが再演です。
CDのための録音セッションは、コンサートに先立つ2月12日と13日、フログネル教会で行われました。(輸入元情報)
【収録情報】
● クリストフェシェン:オラトリオ『時間の経過』
ディテ・マリーエ・ブレイン(ソプラノ・ソロ)
フランク・ハーヴロイ(バリトン・ソロ)
インゲル=リーセ・ウルスルード(オルガン)
ショーン・ルイス(エレクトロニクス)
アンサンブル96
ニーナ・T・カールセン(合唱指揮)
テレマルク室内管弦楽団
ペール・クリスチャン・スカルスタード(指揮)
録音時期:2022年2月12,13日
録音場所:オスロ、フログネル教会
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
制作・録音エンジニアリング:ショーン・ルイス