ジョージ・クラムの代表作2曲を緊迫のライヴ収録で!
2022年2月に亡くなったジョージ・クラムの代表作『ブラック・エンジェルズ』は、アンプを通して音を増幅させる弦楽四重奏のために書かれていますが、楽器を逆さに立てて弾くなど様々な特殊奏法に加え、グラス、銅鑼、マラカスの使用、叫ぶ、ささやく、舌を鳴らすなど、4人の奏者で出来るあらゆることを駆使します。不吉な数字である13、そして7が重要な要素となっており、日本語でのカウントも挿入。作曲当時に激しさを増していたベトナム戦争が影を落としているとも言われるこの難曲で、2013年に結成されたハンソン四重奏団が、持ち前の高度なテクニックにライヴならではの緊張感も味方につけ、素晴らしいパフォーマンスを聴かせています。
クラムのもう一つの代表作『マクロコスモス』から第3番『夏の夜の音楽』は、アンプを通す2台のピアノと打楽器のために書かれており、バルトークの作品から着想を得たとされ、ピアノの内部奏法など、こちらもあらゆる可能性が試される難曲。同時代音楽のスペシャリストであるフィリップ・アタ、経験豊富な名手テオ・フシュヌレに、パーカッション・アンサンブル「トリオ・クセナキス」で活躍する2人が加わり密度の濃い演奏を聴くことができます。
ドーヴィル音楽祭でのライヴ。拍手入り。(輸入元情報)
【収録情報】
クラム:
1. ブラック・エンジェルズ 暗黒界からの13のイメージ (1970)
DEPARTURE
I. Threnody I: Night of the Electric Insects
II. Sounds of Bones and Flutes
III. Lost Bells
IV. Devil-music
V. Danse Macabre
ABSENCE
VI. Pavana Lachrymae
VII. Threnody II: Black Angels!
VIII. Sarabanda de la Muerte Oscura
IX. Lost Bells (Echo)
RETURN
X. God-music
XI. Ancient Voice
XII. Ancient Voices (Echo)
XIII. Threnody III: Night of the Electric Insects
2. マクロコスモスIII『夏の夜の音楽』〜電気増幅された2台のピアノと打楽器のために (1974)
I. Nocturnal Sounds (The Awakening)
II. Wanderer-Fantasy
III. The Advent
IV. Myth
V. Music of the Starry Night
ハンソン四重奏団(1)
アントン・ハンソン、ジュール・デュサップ(ヴァイオリン)
ガブリエル・ラフェ(ヴィオラ)、シモン・ドゥシャンブル(チェロ)
フィリップ・アタ、テオ・フシュヌレ(ピアノ:2)
エマニュエル・ジャケ、ロドルフ・テリー(打楽器:2)
録音時期:2021年7月10日(1)、7月7日(2)
録音時期:フランス、ドーヴィル、フランシスコ会修道院礼拝堂
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)