クナピク:弦楽四重奏曲第1番、第2番、三重奏曲
2021年に生誕70周年を迎えた現代ポーランドの作曲家エウゲニウシュ・クナピクの作品集。ピアニストとして活躍するかたわら、ポーランドではヘンリク・ミコワイ・グレツキに、パリでオリヴィエ・メシアンに作曲を学び、1970年代半ばにはポーランドの若い作曲家グループ「Stalowa Wola」の主要メンバーとして活躍。1950年代から60年代に流行した前衛的な作風を採り入れながらも、マーラーを筆頭にした後期ロマン派のイディオムを用いた作品も数多く発表しています。
アルバムに収録されているのは、彼の全室内楽作品のなかでも最も重要な作品。弦楽四重奏曲第1番と第2番の間には40年間の隔たりがあり、これは彼の熟考のための必要な時間であったと言えるでしょう。作曲スタイルの変遷が見てとれます。
演奏はヴァインベルクの四重奏曲でおなじみ、シレジア四重奏団。三重奏曲では彼らと共演の多いクラリネット奏者ラトとピアニスト、サワイチクが演奏に加わり、親密なハーモニーを聴かせます。(輸入元情報)
【収録情報】
クナピク:
1. 弦楽四重奏曲第1番(1980)
2. 三重奏曲(2003)〜ヴァイオリン、クラリネットとピアノのために
3. 弦楽四重奏曲第2番(2019)
シレジア四重奏団
シモン・クシェショヴィエツ(第1ヴァイオリン)
アルカディウシュ・クビツァ(第2ヴァイオリン)
ウカシュ・スィルニツキ(ヴィオラ)
ピオトル・ヤノシク(チェロ)
ピオトル・ラト(クラリネット:2)
ピオトル・サワイチク(ピアノ:2)
録音時期:2022年6月、10月
録音場所:ポーランド、Concert Hall of the Karol Szymanowski Academy of Music in Katowice
録音方式:ステレオ(デジタル)
世界初録音(2,3)