「ポスト前衛」を感じさせる人間味豊かな合唱オラトリオ
米西海岸の合唱団カペラ・ロマーナやシャンティクリアなど声楽アンサンブルとのコラボレーションに豊かな経験を持ち、サンフランシスコ響やオレゴン響、クリーヴランド室内管などからも作品委嘱を受けてきたアメリカの作曲家ロバート・カー(キール、キア)による、環境破壊への警鐘と自然讃美を高らかに謳いあげるオラトリオ。
北米各地のプレイヤーが集い、指揮者クレイグ・ヘラ・ジョンソンと共に2015年グラミー賞最優秀合唱パフォーマーに輝いたコンスピラーレは「harmonia mundi USA」にも録音が多い俊英団体で、他にもカーの作品を数多く演奏してきた実績を持ちます。バッハ・コレギウム・ジャパンやヘンデル&ハイドン・ソサエティなど古楽器楽団にも客演しつつ近現代作品にも抜群の適性をみせるアウェト・アンデミカエルのソウルフルな美声と、伸びやかで温もりと透明感を兼ね備えたスティーヴ・ランカスターの中低音を軸に、7人の楽器奏者と時に室内楽的、時にシンフォニックな響きを織り上げる声楽家たちの柔軟な音楽性はきわめて魅力的で、オルフやグレツキなどにも通じる新古典的書法の美をよく際立たせています。(輸入元情報)
【収録情報】
● ロバート・カー: 『大地を見守る者』〜全11場のオラトリオ
アウェト・アンデミカエル(ソプラノ)
スティーヴン・ランカスター(バリトン)
コンスピラーレ(声楽・器楽アンサンブル)
編成:ソプラノ5、アルト5、テノール4、バス5/フルート、オーボエ、クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、マリンバ他打楽器
クレイグ・ヘラ・ジョンソン(指揮)
録音時期:2022年5月6,7日、2023年2月15,16日
録音場所:アメリカ、テキサス州オースティン、セント・マーティン・ルター派教会
録音方式:ステレオ(デジタル)