帝王ヘルベルト・フォン・カラヤン生誕110年記念ベスト
カラヤンは、ドイツ音楽の王道を往く交響曲、管弦楽曲、歌劇、声楽曲でその才能を発揮しただけでなく、チャイコフスキーやシベリウスの交響曲、ヴェルディやプッチーニの歌劇など、フルトヴェングラーに代表される偉大な先輩指揮者たちが積極的に手がけようとしなかった演目でも名演奏を繰り広げました。またSP時代からレコーディングに意欲を燃やし、モノラル録音、ステレオ録音、デジタル録音といった具合に、技術革新が行われるたびに同じ曲を録音し直しており、“いい音”で自分の指揮した演奏を残すことにこだわり抜いた指揮者でした。その中でも、ここに収録された「ドヴォルザーク」「ドビュッシー/ラヴェル」「チャイコフスキー/ラフマニノフ」の録音は、定評のあるドイツ・オーストリア作曲家以上に、きっちりとスコアを読み込んで、自ら築き上げた帝王のイメージを裏切ることなく、豊麗で美しい演奏を刻み込んでいくことに成功した、アナログ録音後期の素晴らしい演奏・録音です。
このアルバムでは、全て2013〜2014年、アビー・ロード・スタジオによる、オリジナル・マスターテープからの24bit/96khz新リマスターによる音源が使用されており、その豊麗なる音楽というだけでなく、帝王カラヤンの聞かせ上手の天才ぶりが十全に発揮された「芸術の精華」といえるものです。(輸入元情報)
【収録情報】
Disc1
1. ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調 Op.88
2. ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調 Op.95『新世界より』
Disc2
3. ドビュッシー:交響詩『海』
4. ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
5. ラヴェル:ボレロ
6. ラヴェル:道化師の朝の歌
7. ラヴェル:ラ・ヴァルス
Disc3
8. チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 Op.23
9. ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調 Op.18
アレクシス・ワイセンベルク(ピアノ:8,9)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1-5,9)
パリ管弦楽団(6-8)
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
録音時期:1979年(1)、1977年(2-5)、1971年(6,7)、1970年(8)、1972年(9)
録音場所:ベルリン、フィルハーモニー(1-5) パリ、サル・ワグラム(6-8) ベルリン、イエス・キリスト教会(9)
録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
2014年リマスタリング