オリジナルメンバー鈴木康博の脱退が迫ってきた時期に制作され、前作までのハードな一面が後退しソフトな楽曲で構成されたアルバム。ある意味でこの作品が本当のオフコースとしてのラストアルバムのような・・・。 アルバムタイトルの「OVER」が当時のオフコースの全てを語

５人編成でのオフコース最後のオリジナルアルバム。鈴木康博の脱退が決まっている中で制作されたこともあり、個々の曲のクオリティーは高いがバンドとしての統一感が欠けているような・・・ビートルズの後期の作品にも感じる楽曲にバンドじゃなくメンバー個人のカラーが強く

事実上、鈴木康博の最後の参加作。ツアーと同時進行の製作であったためか小粒の作品群が気になるが、アルバム自体に思い出深い人も多いはず。

それまで不本意なシングルしか出せなかった事から脱して、ある意味、再スタートを切った意欲作。当時はほとんどのアルバムの歌詞カードに譜面が添付されていた事が懐かしい。声が若い。

「２作めのジンクス」とでも言おうか、地味めなアルバム。コレクターなら買うべきでしょう。

フォークソング全盛時代にしてはリサイタル形式が新鮮だったコンサートの同録。最新シングルの「忘れ雪」をわざと演奏しなかった事が当時話題に。このアルバムを聴けばあの頃に一瞬で戻れることは確実。

初期の傑作。小田氏の「眠れぬ夜」や「愛の唄」が強調されがちだが、鈴木氏の「昨日への手紙」がとてもいい。元アリスの矢沢氏もドラムで参加。（その後、オフコースに加入要請された経緯あり。）

「愛を止めないで」「風に吹かれて」などはレミックスにて収録されていて、クリアで聞きやすいところが買いのポイント。

その後の方向性を模索したアルバム。作品自体には快作が多いが、アレンジなどにバラつきあり。通しで聴いていると当時の社会感が鮮明によみがえるのはなぜ？

TBSで放送された特番のサウンドトラック。ビートルズが同じような事をしていた気もするが、 「WE　ARE」「OVER」と来て、解散の不安を持っていたファンへのメッセージとしてのタイトル付けだった。コレクターには必要。