【中古:盤質AB】 歌劇『青ひげ』　フェルゼンシュタイン演出

ジャック・オッフェンバック：喜歌劇「青ひげ」全３幕
■コーミシェ・オーパー・ベルリン
■台本 ： アンリ・メイヤック＆リュドヴィク・アレヴィ
■ドイツ語版新訳； ヴァルター・フェルゼンシュタイン、ホルスト・ゼーガー
■演出： ヴァルター・フェルゼンシュタイン
■演奏 ： コーミシェ・オーパー管弦楽団及び合唱団
■指揮・編曲 ： カール＝フリッツ・フォイクトマン
■美術 ： パウル・レーマン
■衣装 ： ヘルガ・シェルフ 製作：ヴィッリ・タイヒマン
■撮影： オットー・メアツ、ハンス＝ユルゲン・ライネッケ
■監督： ヴァルター・フェルゼンシュタイン、ゲオーク・ミールケ

＜キャスト＞ 　
● ダフニス、羊飼い ： マンフレート・ホップ (テノール)
●フルーレット、花売り娘 ： イングリット・チェルニー (ソプラノ)
●ブロット、女羊飼い ： アニー・シュレム (メッゾ・ソプラノ)
●ポポラーニ、錬金術師 ： ルドルフ・アスムス (バリトン)
●オスカー伯爵 ： ヘルムート・ポルツェ (テノール)
●青ひげ、騎士 ： ハンス・ノッカー (テノール)
●ボベーシュ王 ： ヴェルナー・エンダース (テノール)
●クレマンティーヌ王妃 ： ルート・ショープ＝リプカ (メッゾ・ソプラノ)
●イゾール ： イルムガルト・アーノルト (ソプラノ)
●アルヴァレス ： ハンス＝オットー・ロッゲ (テノール)
●エロイーズ ： エーヴリン・ベリッケ (ソプラノ)
●ロザリンデ ： クリスタ・ノアック・フォン・カムプツ (メッゾ・ソプラノ)
●エレオノール ： エーヴァ＝マリア・バウム (ソプラノ)
●ブランシュ ： ウテ・トレケル＝ブルックハルト (メッゾ・ソプラノ)
　 　
90年10月のドイツ統合によりベルリンの壁が崩壊して間もない、91年6月にコーミッシェ・オーパー・ベルリン日本初公演が遂に実現した。この時の演目が、ハリー・クプファー演出《ボエーム》《フィガロの結婚》、そして75年に他界したこの歌劇場の立て役者ヴァルター・フェルゼンシュタイン演出による《青ひげ》であった。クプファーの時代となった現在では彼の演目は残っていないが、没後も長らく上演され続けたこの《青ひげ》が演目だったことは今にしては幸運であったと言える。大胆な装置と演技と歌が一体となったフェルゼンシュタインの作り上げた"ムジークテアーター"の世界は見る者を圧倒させたものだが、この公演の翌年には本国でも公演を終了している。しかし、これより数年前に既にこの73年の映画収録は日本でいち早くリリースされてロングセラーとなっていたことは、ビデオの初期世代にはお馴染みであろう。今回は、フェルゼンシュタインの2001年5月の生誕100年を記念して、DVDでは新素材と新字幕(役名は仏語読みに戻した)によって近年評価の著しい、今だに全曲版のCDのない、このオペラ・ブッフ《青ひげ》を楽しんでもらえたら幸いである。

収録：1973年ベルリン
カラー／ステレオ／リニアＰＣＭ／片面１層／123分／日本語字幕