フランスの俊英ヴィオラ奏者ラ・マルカが聴かせる情熱のウォルトン
フランスの俊英ヴィオラ奏者アドリアン・ラ・マルカ。ヴィオラとオーケストラのための作品の録音で登場です。名曲ウォルトン、そしてラ・マルカがリエージュ・フィルのレジデント・アーティストを務めていた時に委嘱し、ラ・マルカが初演したグリジによる新曲、そしてプロコフィエフの『ロメオとジュリエット』という3作品です。グウェナエル・マリオ・グリジ[1989-]はベルギー出身の作曲家。幼い頃観た映画の音楽に魅了され、作曲を志します。21歳で「‘Tactus’」賞を受賞、リエージュ・フィルハーモニーのレジデンス・コンポーザーを務めるなど早熟の天才。それぞれ明確なストーリーがあり、いわばヴィオラが主人公(HERO)の1篇の映画を見ているような気分になる1枚です。
アドリアン・ラ・マルカはフランス出身。2014年「ヴィクトワール・ド・ラ・ミュジーク」よりソロ器楽奏者として最優秀新人賞を授与。幼少期より音楽教育を受け、リールで行われた若手ヴィオラ奏者のためのフランス国立コンクールで第1位に輝く等、早くから高評価を獲得しています。2008年、音楽塾「小澤征爾スイス国際アカデミー」より招かれ、創設者の小澤征爾はもとより、ロバート・マン、パメラ・フランク、今井信子、原田禎夫のもとで学んでいます。パリ国立高等音楽院修士課程を修了後の2010年、同音楽院の博士課程(第3課程)に進み、ライプツィヒにてタチアナ・マスレンコにも師事しています。
現在はベルリンの由緒あるハンス・アイスラー音楽大学にて、タベア・ツィンマーマンのもとで研鑽を積んでいます。音楽祭への出演多数。また室内楽でも、アドルフ・ブッシュへのオマージュとしてルノー・カプソンらと四重奏団を結成し、ヨーロッパの主要舞台で公演を行うなど活躍しています。使用楽器は、ジルバー/ランパル財団より貸与されたジョヴァンニ・バティスタ・ガダニーニ。「La Dolce Volta」レーベルより『BRITISH DELIGHT〜イギリスのヴィオラ作品集』が絶賛発売中です。(輸入元情報)
【収録情報】
● ウォルトン:ヴィオラ協奏曲
● グリジ:オン・ザ・リール
● プロコフィエフ:ロメオとジュリエット(ヴィオラとオーケストラのための組曲)(ヴァディム・ボリソフスキーによるヴィオラとピアノ版、管弦楽編曲:ジャン=ピエール・ヘック)
1. イントロダクション
2. 少女ジュリエット
3. 騎士たちの踊り
4. バルコニーの情景
5. ジュリエットの死
6. マキューシオ
アドリアン・ラ・マルカ(ヴィオラ)
リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団
クリスティアン・アルミンク(指揮)
録音時期:2019年
録音方式:ステレオ(デジタル)
輸入盤・日本語帯・解説付