レオン・イェッセルの喜歌劇『黒い森の乙女』の全曲盤である。
フランツ・マルスツァレク指揮、ケルン放送管弦楽団の演奏で1953年に録音。
この作品はイェッセルの代表曲『おもちゃの兵隊の観兵式』もしくは『楽しいそり滑り』の次ぐらいに知られた曲。
イェッセルの書いたオペレッタでは録音に恵まれており、他にベルケ盤、マッテス盤と演奏のよいのがあるが残念だがどちらもハイライト収録で、全曲盤はマルスツァレク盤しか今のところない。
マルスツァレクの演奏はドイツ的なしっかりとした堅実な演奏で、歌手も飛び抜けて有名な人はいないが、安定した水準で聴かせてくれる。
録音は年相応だが、メンブランの復刻に時々ある音がボケたようなところはある。
またオマケにキュネッケの喜歌劇『どこかのいとこ』がヴィルヘルム・シュテファン指揮、ハンブルク放送管弦楽団の演奏で抜粋で収録されています。