アンジェラ カーター / 植松みどり訳

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ブラック・ヴィーナス

アンジェラ カーター / 植松みどり訳

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309204055
ISBN 10 : 4309204058
フォーマット
出版社
発行年月
2004年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,197p

内容詳細

ボードレールの愛人、狼少女、手斧殺人のリジー・ボーデン…。実話をもとに、文明や社会の禁忌を軽やかに越えて生きる女性たちの姿を豊かなイメージで描き出す。マジック・リアリズムの旗手の自選短編集。

【著者紹介】
アンジェラ・カーター : 1940年、英国南部サセックス州イーストボーンに生まれる。ロンドンで情報誌の記者などを経験したのち結婚。その後ブリストル大学で中世文学を学ぶ。1966年に第一作の『シャドウ・ダンス』を発表、翌年、第二作『魔法の玩具店』でジョン・ルーウェリン・リース賞受賞。1968年、第三作の『感じたこと』でサマセット・モーム賞受賞、その賞金で二年間日本に滞在。創作活動は文学の多種多様なジャンルにわたっており、詩、小説をはじめとして、民話や伝説の書きかえ、劇や映画、ラジオ、テレビの脚本、創作オペラへのアプローチにまで及び、さらにこれらを融合したような創作も試みている。1984年には『夜ごとのサーカス』を発表、そして1991年『ワイズ・チルドレン』を刊行後、健康を害し、翌1992年に死去した

植松みどり : 津田塾大学大学院博士課程満期退学。1992年より和洋女子大学人文学部英文学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    一瞬、怯むもののじわじわと後味が引く。女の夢見がちな部分とひた隠しにしている狡くて残酷で容赦ない暗がりも併せた心の襞を手繰られ、愛撫され、陶然とするような短篇集。表題作の傲岸なのに滑稽で惨めなボードレールや植民地主義に対する復讐にはニンマリ。「わが殺戮の聖女」は『ダンス・ウィズ・ウルブス』を連想するも一度は自分らしく、生きられた彼女が息苦しい善意と決めつけで構成されたピューリタン社会に支配されて諦めるしかない事を匂わせるラストが只々、切ない。「真夏の夜の夢」は魅了するハームの正体に手を打たずにいられない

  • ちょき さん

    図書館本。何をどう間違えたのかつまり城山真一のブラック・ヴィーナスを予約したつもりで届いたのがこの本。速攻返却しようかと思ったがこれも縁と通読。アンジェラカーターという作家は【マジックリアリズム】=日常にあるものが日常にないものと融合した作品に対して使われる芸術表現技法。だそうで、語りの部分が多く詩的にかつ抽象的なイメージで語られる。つまりは相当に読み手の力量が図られ、素読だけでは頭に入ってこない。日本だと村上春樹の「スリップストリーム」がマジックリアリズムの作品らしい。全体的にやや性的であり叙情的。

  • mejiro さん

    「わが殺戮の聖女」「キッチン・チャイルド」「フォール・リヴァー手斧殺人」がおもしろかった。紹介文でノンフィクションかと思ったので、詩情豊かな文章に驚いた。マジックリアリズム文学だそうだが、内容が頭に入らなかった。このジャンル興味あるのに向いてないみたい…。「フォール・リヴァー〜」は、実際の殺人事件を題材にした短篇。この事件は童謡が生まれたほど、当時の人々に注目された。読んで最初に浮かんだ感想は、暑さは人を狂わせる…。

  • くさてる さん

    繊細で豊潤な言葉から伝わってくる詩的なイメージに翻弄されてしまって、物語そのものにはいまひとつ入り込みにくかった。

  • きりぱい さん

    観念的というか、言葉のイメージが強すぎてめまいがしそうで、なかなかすっと物語になじめない。強烈な生い立ちの「わが殺戮の聖女」、唯一ほんわかした明るさの「キッチン・チャイルド」がわかりやすくてよかった。

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