アルメイダ・プラド:ピアノと管弦楽のための作品集
ブラジルの作曲家、ホセ・アントニオ・レセンデ・デ・アルメイダ・プラド。14歳の時に女性作曲家ディノーラ・デ・カルバーリョの弟子になり、カマルゴ・グァルニエリと共に音楽を学んだプラドは、やがてシュトックハウゼンやブーレーズ、リゲティの作品に興味を持ち、奨学金を得てパリに留学。ナディア・ブーランジェに教えを請うとともに、メシアンの神秘主義からも影響を受け、自国のブラジル音楽にこれらのエッセンスを融合させ、ピアノ曲集『カルタス・セレステス(天体の図表)』などに見られる独自の作風を確立しました。
このアルバムには、アルメイダ・プラドと親交があり、作曲家が深い信頼を寄せていたピアニスト、ルビンスキーと、メケッティが指揮するブラジルを代表するオーケストラ「ミナス・ジェライス・フィルハーモニー管弦楽団」によるピアノと管弦楽のための3つの作品をが収録されており、光り輝くような彼の音楽を堪能できます。2曲の協奏曲は前衛的な音が用いられているものの、どちらも古典的な様式を踏襲しており、第1番はベートーヴェン、『フリブール協奏曲』はバッハのオマージュとして書かれた作品。また1975年に作曲された『オーロラ』はまさにメシアンを思わせる色彩感に満ちた音で構成されたアルメイダ・プラドらしい曲です。(輸入元情報)
【収録情報】
アルメイダ・プラド:
● ピアノ協奏曲第1番 (1982-83)
● オーロラ (1975)
● フリブール協奏曲 (1985)
ソニア・ルビンスキー(ピアノ)
ミナス・ジェライス・フィルハーモニー管弦楽団
ファビオ・メケッティ(指揮)
録音時期:2019年5月18-22日
録音場所:Sala Minas Gerais, Belo Horizonte, Brazil
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
世界初録音