イン・コンコーディアム、ツリーストーン　シュウォーツ＆シアトル交響楽団、ニューヨーク・チェンバー・シンフォニー

アルバート：イン・コンコーディアム、ツリーストーン
シュウォーツ＆シアトル交響楽団、ニューヨーク・チェンバー・シンフォニー

ニューヨーク生まれの作曲家アルバートは、「新ロマン主義」の最も熟練した技法を持つ人として賞賛されています。彼は古典的な音楽に現代的な技法を結びつけるべく、様々な試みを行いましたが、突然の事故でこの世を去ってしまい、その答えは永遠に出ることはありませんでした。また知的モダニズムの権化であった彼は、自らの作品中に難解なテキストを用いることを好み、とりわけ「翻訳不可能」とまで言われたジョイスの「フィネガンズ・ウェイク」は、このアルバム中の『ツリーストーン』を始め、交響曲第１番『リヴァー・ラン』（8559257）でも効果的に使われています。また、ヴァイオリン協奏曲の形式を持つ『イン・コンコーディアム』では、オーケストラの楽器の雄弁さも見事であり、これらを有機的に結び付けているヴァイオリンも、これまた素晴らしい働きをしています。（NAXOS）

【収録情報】
アルバート：
・イン・コンコーディアム（1983）
　イルッカ・タルヴィ（ヴァイオリン）
　シアトル交響楽団
　ジェラード・シュウォーツ（指揮）

　録音時期：1988年5月
　録音場所：シアトル・センター・オペラ・ハウス
　録音方式：デジタル（セッション）

・ツリーストーン（1986）
　第1部：私はリーフィ・スピーフィング／グランド・ファンファーレ／海鳥たち
　第2部：トリストファー・トリスタン／ファーレン・グリーフス・アンナ・リヴィア・プルラベレ
　ルーシー・シェルトン（ソプラノ）
　デイヴィッド・ゴードン（テノール）
　ニューヨーク・チェンバー・シンフォニー
　ジェラード・シュウォーツ（指揮）

　録音時期：1989年5月
　録音場所：ニューヨーク、RCAスタジオ
　録音方式：デジタル（セッション）