CD 輸入盤

歌劇『テンペスト』全曲 アデス&コヴェント・ガーデン王立歌劇場、キーンリーサイド、ボストリッジ、他(2007 ステレオ)(2CD)

アデス(1971-)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
6952342
組み枚数
:
2
レーベル
:
Emi
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

アデス:歌劇『テンペスト』全曲
アデス自作オペラの世界初録音。
シェイクスピアのロマンス劇をベースとしたメレディス・オークス脚本による3幕オペラの全曲盤


「Powder Her Face」の成功に続けてロイヤル・オペラは1990年代後半にアデスに新作オペラを委嘱。コペンハーゲン・オペラ・ハウス、ストラスブール・ライン国立オペラとの共同制作として『テンペスト』が完成。2004年2月10日にコヴェント・ガーデンで初演、2005年後半にストラスブール、コペンハーゲンでの上演が続き、2006年7月29日、サンタ・フェ・オペラでUS初演されました。
 コヴェント・ガーデンは2007年3月に、アデスの指揮、キーンリーサイド、シーデン、ボストリッジ、スペンス、ラングリッジ、リチャードソンの初演と同じプロダクション・チームで再演、本録音はその再演をロイヤル・オペラ・ハウスで収録したもの。
 音楽は不協和的な音からリリカルなものまでが、高揚とハーモニーの衝突の中に表現され、アデスの最高傑作との評価が高いものです。
 オークスの脚本はシェイクスピアの台本をそのまま移し変えるのではなく、エッセンスをコンパクトにまとめ上げています。
「ここ10年で最も永続力に富む新作オペラ・・・」(Guardian)
「優雅な美しさと不気味な力を持つ傑作・・・」(The New Yorker)
「音楽の巧みな仕掛けに押し流される」(The New York Times)
「ここ20年の中で知的な刺激と深い感動を感じる経験をしたおそらく最初のオペラ・・・」(The Independent)
 マルチパック、60ページ・ブックレット(英/独/仏語、リブレットは英語のみ)。(EMI)

【収録情報】
・アデス:歌劇『テンペスト』全曲
 プロスペロー(前ミラノ大公):サイモン・キーンリーサイド(バリトン)
 アリエル:シンディア・シーデン(ソプラノ)
 キャリバン:イアン・ボストリッジ(テノール)
 ミランダ(プロスペローの娘):ケイト・ロイヤル(メゾ・ソプラノ)
 ファーディナンド(王の息子):トビー・スペンス(テノール)
 ナポリ王:フィリップ・ラングリッジ(テノール)
 アントニオー(プロスペローの弟、ミラノ大公):ドナルド・カーシュ(テノール)
 ステファノー:スティーヴン・リチャードソン(バス・バリトン)
 トリンキュロー:デイヴィッド・コーディエ(カウンター・テノール)
 セバスチャン(王の弟):ジョナサン・サマーズ(バリトン)
 ゴンザロ:グレーム・ダンビー(バス・バリトン)
 コヴェント・ガーデン王立歌劇場合唱団(監督:レナート・バルサドンナ、指揮:スティーヴン・ウェストロップ)
 コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団(コンサート・マスター:ヴァスコ・ヴァッシリエフ)
 トーマス・アデス(指揮)

 録音:2007年3月、ロンドン、コヴェント・ガーデン王立歌劇場(ライヴ)

収録曲   

ディスク   1

  • 01. The Tempest, Act 1: Scene I: Hell Is Empty
  • 02. The Tempest, Act 1, Scene II: Oh Father
  • 03. The Tempest, Act 1, Scene II: Miranda - You Are My Care
  • 04. The Tempest, Act 1, Scene II: What You Hvae Told Me
  • 05. The Tempest, Act 1: Scene III: Fear. Fear To The Sinner
  • 06. The Tempest, Act 1: Scene IV: Sorcerer Die
  • 07. The Tempest, Act 1, Scene V: Sir? Have You Recovered Them?
  • 08. The Tempest, Act 1, Scene V: Five Fathoms Deep
  • 09. The Tempest, Act 1: Scene VI: As i Sat Weeping
  • 10. The Tempest, Act 2, Scene I: Alive, Awake
  • 11. The Tempest, Act 2, Scene I: I Had The Notion I Flew
  • 12. The Tempest, Act 2, Scene II: A Monster!
  • 13. The Tempest, Act 2, Scene II: Friends Don't Fear
  • 14. The Tempest, Act 2, Scene II: We'll Find The Prince
  • 15. The Tempest, Act 2: Scene III: They Won't Find Him
  • 16. The Tempest, Act 2: Scene IV: What Was Before

ディスク   2

  • 01. The Tempest, Act 3, Scene I: (Orchestral)
  • 02. The Tempest, Act 3, Scene I: This Way
  • 03. The Tempest, Act 3, Scene II: Spirit Must I Right
  • 04. The Tempest, Act 3, Scene II: Fool. You've Tired Us Out
  • 05. The Tempest, Act 3, Scene II: Murder!
  • 06. The Tempest, Act 3, Scene II: Help Us!
  • 07. The Tempest, Act 3, Scene III: Father
  • 08. The Tempest, Act 3, Scene III: Murder This Man
  • 09. The Tempest, Act 3, Scene IV: Quietness
  • 10. The Tempest, Act 3, Scene IV: How Good They Are
  • 11. The Tempest, Act 3, Scene IV: How Things
  • 12. The Tempest, Act 3: Scene V: Who Was Here

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シェイクスピア最後の戯曲で最高傑作との評...

投稿日:2009/08/21 (金)

シェイクスピア最後の戯曲で最高傑作との評も高い『テンペスト』のオペラ化。台本はうまく原作を圧縮しているが、ポスト・コロニアリズム以来、アメリカ先住民のような植民地主義の犠牲者と話題になることが多いキャリバンがやはり重要視されていて、第2幕で夢の話を語るところでは讃歌のような崇高な音楽が付けられているし、プロスペロー退場後に最後のセリフを歌うのも彼になっている。ボストリッジが得意のニューロティック(神経過敏)な歌を披露するが、キャリバンはパパゲーノのような自然児のイメージがあったので、ちょっと違和感あり。作曲者はピーター・グリーナウェイ監督の映画『プロスペローの本』に付けられたマイケル・ナイマンの音楽を意識していたはずだが、ナイマン同様、パロック・オペラに倣ってキャリバンがテノール、エアリアルがコロラトゥーラ・ソプラノなど高めの声偏重の配役になっている。芸術は絶対に「進化」しなきゃというモダニズム思想は過去のものとはいえ、素朴な聴感ではブリテン『真夏の夜の夢』に「毛が生えた」程度にしか感じない、あまりにもまともなオペラぶりに戸惑いもあるが、原作自体が圧倒的に良くできているので楽しめる作品であることは確かだ。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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