Sym, 9, : Cambreling / Swr So +janacek: Sinfonietta

怒濤の『新世界』登場！
ヤナーチェクのシンフォニエッタでのカンブルランの巧みな采配
オーケストラの名仕事人ぶりが随所で光る秀演

注目指揮者、カンブルラン待望の新譜の登場。ドヴォルザークの『新世界』と、ヤナーチェクのシンフォニエッタといううれしいカップリングです。『新世界』の第1楽章冒頭は、各声部が鋭く攻め込んで、聴き手を一気に引き込みます。第3楽章の気持のよい緊迫感を保つ絶妙なテンポ、終楽章の盛り上がりぶりも気持のよいものです。ヤナーチェクのシンフォニエッタの冒頭ファンファーレ部分（村上春樹の『1Q84』ですっかり有名になりました）の管楽器パートの巧さは絶品。第2楽章の管による伴奏音型も一糸乱れぬリズムはさすがです。えもいわれぬ高貴な表情の旋律があらわれる第3楽章では、カンブルランの繊細なバランス采配が光ります。終楽章は迫力のフィナーレながら、最後までバランスに一寸の乱れも許さないところが、さすがカンブルランです。知と情の見事なバランスが見事な演奏です。（キングインターナショナル）

【収録情報】
・ドヴォルザーク：交響曲第9番ホ短調op.95『新世界より』
　演奏時間〔�T:12’06”−�U:12’43”−�V:07’52”−�W:11’24”〕
・ヤナーチェク：シンフォニエッタop.60
　演奏時間〔�T:02’15”−�U:05’46”−�V:05’29”−�W:02’52”−�X:06’58”〕

　バーデン＝バーデン＆フライブルクSWR交響楽団（南西ドイツ放送交響楽団）
　シルヴァン・カンブルラン（指揮）
　録音時期：2009年8月25-28日（新世界）、2005年9月7-9日（シンフォニエッタ）