輪違屋糸里 上 文春文庫

浅田次郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167646066
ISBN 10 : 4167646064
フォーマット
出版社
発行年月
2007年03月
日本
追加情報
:
16cm,366p

内容詳細

文久三年八月。「みぶろ」と呼ばれる壬生浪士組は、近藤勇ら試衛館派と、芹沢鴨の水戸派の対立を深めていた。土方歳三を慕う島原の芸妓・糸里は、姉のような存在である輪違屋の音羽太夫を芹沢に殺され、浪士たちの内部抗争に巻き込まれていく。「壬生義士伝」に続き、新選組の“闇”=芹沢鴨暗殺事件の謎に迫る心理サスペンス。

【著者紹介】
浅田次郎 : 1951(昭和26)年、東京生まれ。著書に「地下鉄(メトロ)に乗って」(第16回吉川英治文学新人賞)、「鉄道員(ぽっぽや)」(第117回直木賞)、「壬生義士伝」(第13回柴田錬三郎賞)、「お腹召しませ」(第1回中央公論文芸賞、第10回司馬遼太郎賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
☆
☆

3.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
1
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
タイトルからはちょっと分かりにくいかもし...

投稿日:2021/04/11 (日)

タイトルからはちょっと分かりにくいかもしれませんが、これも新選組を描いた作品です。新選組という名が付く前の壬生浪士組、芹沢鴨暗殺を土方歳三を慕う島原の芸妓の糸里視点で描いています。隊士ではなく女性の目線という非常に珍しい作品で、さすが浅田さんは目の付け所が違うと思ったものです。そして芹沢鴨という人物は新選組が形になる前の段階で暗殺されていますが、組織編制に大きな影響を与えた人です。作品によって完全な悪役だったり、意外といい人で親分肌だったりと描かれ方が違いますが、この作品では感情の振れ幅は大きいけど結構いい人だなと思いました。あと糸里の目から激動の時代の渦の中ではなく一歩離れた所から描いているのが新鮮で面白い。

イック さん | 大阪府 | 不明

0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • yoshida さん

    浅田次郎さんの新選組三部作。「みぶろ」と呼ばれていた新選組の勃興期。島原の糸里、吉栄、芹沢鴨の愛人・お梅らの視点で描かれる物語。新選組と言えば司馬遼太郎さんの「燃えよ剣」で描かれたイメージが強い。本作で描かれる芹沢鴨の傑物振りは新鮮。芹沢派の平山五郎も新鮮。吉栄と平山の苦しい恋。予想もしない平山の優しさ。そして土方歳三の冷徹さに驚く。芹沢、土方、糸里の三人での会食でのまさかの申し出。土方の事を想い、その申し出を受ける糸里にの哀しさ。上巻のラストでの糸里の誰も殺さない為の行動にやるせなくなる。下巻に期待大。

  • ehirano1 さん

    「糸ちゃん」、この響きが可愛くて仕方がないです。上巻では島原傾城の作法や矜(ほこり)が印象に残りました。

  • mariya926 さん

    あぁ、この本で年越しなんだと思いつつ読みました。最近は夜しか読書できなく、ペースを掴めないので選べませんでした。次の太夫と言われている糸里の目線で新選組ついて見えますが、作者が違うとキャラもガラッと変わるのが面白いですね。新選組についてはまだあまり読んでいないのでよく分からないですが、これはこれでなかなか面白いです。それにしても男って…。「要らぬ苦労をするとな、しまいには誰もがいい人になる」この言葉にはあまり納得できませんでしたが…。まだ純情な糸里が人間の様々な面を見るにつれどう変わっていくかが楽しみです

  • レアル さん

    この本が浅田さんの新撰組3部作の2部目だと読友さんのレビューで知り、読む事に〜♪私が知っている新撰組とはかけ離れていて、かつ新撰組の女性目線というところかしら。。京言葉が心地よい。新撰組の醜いところが多かった上巻だが、庶民の視線からすれば意外とこんなものやもしれない!

  • 文庫フリーク@灯れ松明の火 さん

    新撰組は作家さんにより表情を変える。同じ作家さんでも誰をメインにするかでがらりと別の顔。芹沢鴨が不器用な漢に見えてしまう不思議。武芸者が無防備を戒めるひとつが房事。褥を共にする女性目線を入れた新撰組。糸里より平間・吉栄の独白部分に惹かれてしまう。芹沢もそうだが、土方が戦国時代に生まれたなら、美濃の蝮となることもできたろうに。さらに気になる異形の存在が斎藤一。芸妓糸里が平間の胸に抱かれ、見えもせぬ青空を見るラストは、近目の糸里が抱きすくめられメガネの玉を通して見た風景。抱きすくめた土方歳三はいない。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品

HMV&BOOKS onlineレコメンド