羊をめぐる冒険 下 講談社文庫

村上春樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062749138
ISBN 10 : 4062749130
フォーマット
出版社
発行年月
2004年11月
日本
追加情報
:
15cm,257p
15cm,257p

商品説明

青春3部作完結編
1982年秋 僕たちの旅は終わる すべてを失った僕のラスト・アドベンチャー

美しい耳の彼女と共に、星形の斑紋を背中に持っているという1頭の羊と<鼠>の行方を追って、北海道奥地の牧場にたどりついた僕を、恐ろしい事実が待ち受けていた。1982年秋、僕たちの旅は終わる。すべてを失った僕の、ラスト・アドベンチャー。村上春樹の青春3部作完結編。野間文芸新人賞受賞作。

内容詳細

美しい耳の彼女と共に、星形の斑紋を背中に持っているという一頭の羊と“鼠”の行方を追って、北海道奥地の牧場にたどりついた僕を、恐ろしい事実が待ち受けていた。一九八二年秋、僕たちの旅は終わる。すべてを失った僕の、ラスト・アドベンチャー。村上春樹の青春三部作完結編。野間文芸新人賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    物語の結末にはさまざまな解釈がなされそうだが、いずれにしても「僕」の長いモラトリアムの時間は終わり、2時間泣いたことでイニシエーションを果たしたのだ。そして「僕」は、これまでとは違うどこかへ向かうのだろう。当初の構想からすれば、物語としての完結性には問題を感じるかもしれないが、おそらくこの時の村上春樹にはこのようにしか書けなかったのではないだろうか。親友だった「鼠」も、彼女も、そして「僕」自身の青春をも喪失する物語。

  • zero1 さん

    結局、主人公の「僕」は何だったのだろう?単なる道化役?下巻は北海道での羊探し。耳の素敵な彼女と二人で手がかりを探すが見つからない。いるかホテルと羊博士、指を失った支配人。十二滝町と羊男。そして12時のお茶会。「喪失と再生」というより、喪失ばかりの結末に強烈な寒さを感じた。自分なら、この状況に耐えられるだろうか?鼠の選択は正しかったのか?「僕」はこの世に鼠と自分の存在を遺しておきたかったのだろう。三部作は完結。「村上作品は難解」という声もあるようだが、これほど明快な物語はない。何度でも読みたくなる作品。

  • tokko さん

    村上さんの作品に出てくる「羊」や「羊男」は、どことなく牧歌的で親しみがもてる。けれどこの作品中の星の模様のある羊には、何か邪悪なものを感じた。暗闇の中で鼠と語り合う場面は、何度読んでも寒気がする。結局我々もある一定の枠組みの中で、決められた手札しか持たされず、筋書き通りに生きるしかないんだろうな、一般論だけど。

  • ミカママ さん

    ちょっとグダグダ気味の上巻と違い、下巻は一気に行きました。ええ、なに、ラストそうなの?と読み進める手が止まりませんでした。主人公が山にこもるくだり、あーなんかもう自分も世捨て人になって、こういう暮らししてみたいかも、なんて思ったり。「僕はいろいろなものを失いました」「君はまだ生き始めたばかりじゃないか」うんうん、希望の持てるラストです。

  • 射手座の天使あきちゃん さん

    【タンスにゴンのCM風に】♪むらかみ作品の中身は比喩が面倒臭い〜 ♫あぁ読みたぁかぁった知りたかったのに 意味が分からんよ〜! ゴンゴン!! 羊博士・耳の綺麗な彼女・羊男なにかの暗喩なのでしょうか? 鼠〜おしえてぇ!(笑) ♪村上作品の中は「概念」のパラダイス もう書きたい放題やりたい放題 なにしてくれとんねん ゴンゴン♫ あきません、私には歯が立ちません! >_<

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人物・団体紹介

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村上春樹

1949(昭和24)年、京都府生れ。早稲田大学文学部卒業。 1979年、『風の歌を聴け』でデビューを飾り、群像新人文学賞受賞。

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