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TOP > My page > Review List of エーテルの風
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Showing 61 - 75 of 297 items
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0 people agree with this review 2013/10/14
透徹とした北欧のクウキを味わおうとするなら、ちょっとユル過ぎる演奏かもしれない。こんな褒め方も失礼かもしれないが、このディスクの魅力は、ズバリこの『選曲』にあると思う。「シベリウスってどんな曲を作ったの?」と問われたら、このCDを差し出せば、シベリウスのイントロはたいてい正確に伝わる… そんな感じの一枚である。
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0 people agree with this review 2013/10/10
スケールが小さく、そのくせに重く、無表情で愛想がなく、冷たくて情熱も感じない。これが人物評価だったら好感度は限りなくゼロに近いところですが、ゲイジュツの場合はかならずしもそうではなく、こういう音楽を好む人もいそうな気がしてはおります。なにより15曲全曲がこうも同様な視点から描かれている、統一感のあるショスタコ全集は、これからもあまりお目にかかれないのではないでしょうか? ただ個人的にはまったく惹かれるモノを感じませんでした。まぁまぁだったのは、4番と7番くらいでしょうかね。なかでも7番は、あまり真剣に演奏されてしまうと、なんだかこっ恥ずかしい気持ちになってしまう曲なのを、とても淡々と素っ気なく演奏してくれて聴きやすかった。4番は、耳触りの悪すぎる曲(そこが魅力なのか?)なんだけど、インバルの演奏は完全に毒抜きされている。2番、3番は比較すべき対象がなく(他の演奏を聴いていない)、13番、14番は曲そのものが理解不能なので聴いていない。
0 people agree with this review 2013/07/11
この4曲は私にとってむちゃくちゃ難解です。ところがカラヤンの演奏で4番の冒頭を聴いた途端、なんともホッとしたような「馴染み感」を感じたのであります。シベリウスフリークのリスナーさん達からは「わかってない!」と言われそうな気もしますが、今まで耳にしたこの4曲の中では圧倒的に「わかりやすい」演奏でした。(ちなみに他では4番=ベルグルンド、ケーゲル。5番=バーンスタイン、バルビローリ、ヴァンスカ。6番=セーゲルスタム。7番バーンスタイン、バルビローリ、ベルグルンド。で聴いたことあり、「圧倒的にわかりやすい」のはこれらの範囲です)
0 people agree with this review 2013/03/26
オペラというジャンルをまったく聴かない私としては、ワーグナーはいままで無縁の存在でした。このCD、ちょうど4部構成の編曲集ということで、交響曲を聴くようなつもりで購入してみたのですが、交響曲(管弦楽曲)としての盛り上がりには、いまひとつ欠けているというのが、★5つに出来なかった唯一の理由です。ワーグナー素人?がこのCDで初体験してつくづく思うことは、ワーグナーって時代的にも「音」的にも、ウエーバーとリヒャルト・シュトラウスの中間に位置する音楽家なのだなということ。そして、発想そのものが、現代日本の異世界冒険アニメの原型になっているのではないか?ということです。トラック20(Immolathion)では『超人ロック>
0 people agree with this review 2013/03/18
演奏もとびっきり上手く、録音も秀逸です。でもこの曲にはそれがマイナス要素になってしまいました。この曲は、メロディーはつまらないし、ノリがいいわけでもない。それなのに何が魅力かと言えば、やはり渋さなのでしょう。チェロという楽器の魅力が存分に生きています。艶やかではいけません。かっこよくてもいけません。極論を言えば、上手くあってはいけないのだと思います。
1 people agree with this review 2012/12/26
このチャイコフスキーは、セッション録音としては同曲中の代表盤として君臨すべきほどの名演です。(後の)コンドラシンとのライブ盤の陰に隠れてか、さほど話題に上らないのが残念ですが、非の付け所がありません。 シューマンに関しては、この曲自身私にとっては不思議すぎる曲で、どう演奏しても良くなったり悪くなったりを感じないので、コメントできません。
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「前向きでやる気充分なブルックナー」という印象を受けます。名演と言う意味ではまったく非の打ち所無いのですが、ここに強く内在する「意思」は、ブルックナーのそれとは大分違っているような気がして、高評価は見合わせました。録音がハッキリしすぎているのも、ことブルックナーに関しては必ずしもメリットではないことに気づかせられた一枚です。某国では指導者にカリスマ性を持たせるために、肉声を敢えて報道しないと言う手法を取ると言いますが、ブルックナーの神格化にも似たような手法が必要なのかもしれません。
1 people agree with this review 2012/09/18
耳当たりのいいブルックナーですね。ただあまりに指揮者の意思を感じる演奏なので、スケール感に欠けるのが惜しいと思います。第2楽章、第4楽章などはコレでいいと思いますが、奇数楽章に関してもうちょっと突き放した、客観的な演奏のほうが よりブルックナーの魅力が感じられるのでは? またこのタイプのブルックナーが好きな方には、むしろ録音により透明感のあるレーグナー盤あたりをお薦めしたいです。
1 people agree with this review 2012/09/12
一見オーソドックスで地味な演奏に思えたのですが、聴き込んでいる内に このヴァイオリニストの細かい芸風が理解できて来ました。ノリや迫力や情熱で聴かせる演奏ではなく、音と行間にいかに様々な要素を加えて密度の高い音楽に仕上げるか?を念頭に置いた 非商業的なCDだと思います。
0 people agree with this review 2012/09/04
専門家ではないのでリハーサルに関してははどうでもいいです。 音楽に関しては、もう形はあってないようなもので、壊れきっているレヴェルです。しかしその行間から流れ出るオーラは、例えようもないほど巨大で、神がかり的陶酔感に満ち満ちています。この演奏をアールヌーヴォーに例えたら、この演奏以外の同曲はタダの鉄板に過ぎないような気がします。
1 people agree with this review 2012/08/14
「テンシュテット=マーラー指揮者」と言うイメージは間違ってはいないと思いますが、彼の録音されたマーラーで私が個人的に満足しているのは、この第8番と、第4番の第3楽章のみです。テンシュテットのマーラーを好む人は、おそらく第5番、6番などに顕著な『刺激的な激しさ』の中にその魅力を見出しているように思うし、ナマ演奏を体験したことのある私としては、その魅力のポインツは多分に理解しているつもりではありますが、この指揮者の真の魅力は、録音で捉えることが出来ない部分にあるように思うのです。この第8番や第4番の第3楽章で聴かれる「節操の範囲内の刺激的な味付け」は、実は実演では物足らなく響くものなのかもしれません。あくまで録音として耳を傾ける場合、このディスクは絶対推薦的一枚(2枚?)です。
2 people agree with this review 2012/08/11
非の付け所のない名演と言う評価を裏切らない名演であり、この曲の永遠のスタンダードと言えるだろう。ただあまりに”好評価”が固定しすぎたため、他の演奏を聴くと、その「他の演奏」の「おもしろさ」が目立つ皮肉な結果になってしまっているのも事実。例えばマタチッチ盤などに比べたら、音響の厚さと言い、隙のない音造りといい、聴き食らべた人は瞬間的にはほぼ間違いなくクーベリック盤のほうを名演だと思うだろう。しかしこの名演に聴き慣れた耳には、たとえばマタチッチの「歌」ある旋律運びなどに気を取られ、浮気心を起こす可能性は充分に孕んでいる。
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1 people agree with this review 2012/07/21
「巧者が熱く語る」というタイトルそのものであり、戦後の音楽メディアが豊富でなかった時代に、西洋音楽に渇望を憶えた文筆家たちの思いで話である。従って内容よりも、各著者の文章そのものに対する好き嫌いで、この書物の存在意義が左右されると思う(個人的にはバルビローリを担当した深水氏の文章が一番楽しく読めた)。しかし批評家の老舗?である吉田氏や宇野氏など、その他ほとんどの筆者に関しては、読みなれたいつもの口調、いつもの内容で 目新しいことはあまり書かれておらず、指南本を読みなれた読者や、指南本として期待して読もうとする方にはあまりお薦めできない。
0 people agree with this review 2012/06/11
アダージョやアンダンテ楽章は、寒気がするほど美しいです。でもアレグロ系の楽章に関しては、バックハウスやギレリスのような 不器用な男のロマンを求めるリスナーには物足らないかもしれません。私個人としては、これだけの技量を見せ付けられたら、ただただ唖然とするしかないので、文句無く最高評価です。
0 people agree with this review 2012/05/30
かつて名演だと思えたCDに巡り合わなかったせいか、サヴァリッシュという指揮者にはまったく興味を持っていませんでした。先日シューマンの第4番を聴いて「あれ、こんないい曲だったかな?」と思いなおし、全曲を聴いてみるに至ったのですが、4番以外では2番に惹かれ、次に3番がよいと思います。 演奏は極めて正統的で、ただひたすらに正統的に演奏したらこうなった みたいな、一見面白みのないアプローチですが、なぜか耳を奪われてしまいます。曲そのものよりも、演奏に耳を傾けている…みたいな気分です。そのせいでしょうか、3番などは曲自身の面白さが後退して、充実したオケの魅力が印象的です。要するにサヴァリッシュのシューマンを聴くときには、「春」とか「ライン」と言った表題を念頭におくのではなく、純音楽的視点(聴点?)で鑑賞するとよいということなのかもしれません。
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