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2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2011/01/31
これまでのCDの音が劣悪だったのではありません。CC30-3387、TOCE-6071、TOCE-9364/8(ブライトクランク)、みな音質良好。オペラ指揮者としてのフルトヴェングラーの魅力を存分に味わうことができていました。その後のリマスターが音を台無しにしたのです。LP、そして初期のCDの音が悪かったのではありません。その後のリマスターが失敗だったのです。今回のSACDでそのことは一層顕著になるはずです。演奏の真の姿は上記CDでも十二分に認識できるのですが、そうでなかった方がこのSACDでその点を理解できるならよいでしょう。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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今回のSACDでこの「田園」の録音及び演奏また8番の演奏の良さがわかったのであればそれはそれで良かった。しかし、2011年の今日まで待たずも見識あるリスナーはこれらの録音と演奏の良さを理解していたのである。LP時にマイケル・マーカスは「第1楽章のテンポが緩やかに過ぎると、異を唱える人が多い。けれども、田園へ散歩に出て、猛然と疾走する人はまずいないだろう。まわりの風物の一つ一つを味わおうとするのが普通ではないだろうか。フルトヴェングラーのテンポは、まったく申し分がない。」(仙北谷晃一訳「フルトヴェングラー頌」収録)と述べている。8番は確かに音は良くない(だが決して悪いわけでもない)が、これだけのスケールの大きく、推進力と歌心に満ちた演奏を今日他で聴くことはできないだろう。小生は、EMIリファレンスのCDのこもった音ながら、演奏と録音の良さ、凄さを認識した。音は良くなくても、このSACDの音でなくても、心眼で聴くならその良さはわかるはず。
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