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作響 さんのレビュー一覧 

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/04/25

    メインのショスタコはN響定期よりもさらに磨きがかかって奥も深く素晴らしかったが、おまけの4曲のうち、アルヴォ・ぺルトの「鏡の中の鏡」が秀逸。簡素だが異常なくらい静かで美しく、全く別の世界に連れて行かれるような深遠な曲で、震災後の不安な時代の今、心に沁み入る。初めて聞いた曲で、検索してみるとミヒャエル・エンデの同名作が出てきた。ぺルトはこの作品をモチーフにして作曲したのだろうか。アンコールピースとしては10分と少々長いが、今年、リサイタルをする日本のヴァイオリニストには、ぜひ弾いてほしい。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/03/06

    生でユジャ・ワンを聴いた。紀尾井ホールの最前列から2列目。満員の客席で針が落ちた音さえ聴こえそうな静寂の中、第一音から完全に聴衆を惹き付けた。何というキャラクターだろう。あの小さな体から、物凄い力強い音から寂寥感あるピアニッシモまでが魔法のように繰り出される。”のだめ”を彷彿とするところもある。ディスクレビューだから詳細は避けるが、東京デビューリサイタルは大成功だったといってよいだろう。このラフマニノフのディスクも、最初はちょっと肩透かしに感じる。冒頭のパガニーニ・バリエーションは、数年前、N響&デュトワで披露しているが、その時の野獣のような躍動感はない。しかし、アバドのバックとともにまさに調和している。特に有名な18変奏のカンタービレには心動かされる。何度も聞いた有名曲が初めて生まれた曲のように初々しく鮮烈。コンチェルトも素晴らしい。2楽章は派手に歌うわけではないのに、自然に引き込まれていく。アバドの伴奏がこれまた今までにない節度のある美しさをもった歌を奏で、心に沁みる。何度でも聴けそうな美演なのに、最後に拍手が入っていて初めてライブだったことに驚かされる。ユジャ・ワンは間違いなく21世紀最高の女流ピアニストだ。これからの成長が楽しみ。イタリア人アバドの70代の円熟ぶりとともに、このディスクは数多くの人に支持されるだろう。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/12/26

    これは超掘り出し物の名演。シャウシュピールハウスでのライブ録音というのが相当プラスに働いているようだが、とにかく予想以上に熱い、歌う、泣く、しなる。95年収録とのことだが、かつて80年代末にこのオケが来日した際、指揮法が未熟なアシュケナージをフォローしながら、切れ味のよい見事な春祭を披露していたのを思い出した。優秀な欧州オケの文化レベルの高さを痛感。ライブながら録音もよく、女声合唱団の巻き舌もよく聞こえるほど(笑)。「アシュケナージのマーラーなんて…」という人もきっと満足できる激安のマラ3。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/11/14

    10番は昔、INTERCORD(SAPHIR)から「トリスタンの前奏曲と愛の死」との組み合わせの廉価版で出ていたもの。これが曲を明晰に再現しつつ、弦が豊かに歌いぬく逸品で、93年頃に購入した際、ギーレンの手腕に感銘を受けて以来彼のCDを購入し続けている。トリスタンも青白い炎が冷たく燃えるような演奏で、ぜひ復活して多くの人に聞いていただきたい。

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