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10 people agree with this review 2014/08/24
まず、音が素晴らしく良くなっています。LP時代から音が良くないことで有名でしたが、さすがバルビ協会を名乗るだけのことはあります、メンツにかけて気合い十分の復刻をしたのでしょう。演奏はバルビ節全開の熱くたぎったもの。手兵を指揮したものだけに、やりたいことをやり尽くしたといった感があり、ひたすら濃厚に情熱的に歌い抜きます。元よりバルビローリはオケのアンサンブルには拘らず、ひたすら楽曲の表情付けに命を賭けた指揮者ですから、オケの精度を云々するのは筋違いと言うものです。ここまでひたむきに自らの信ずる道を突き進んだからこそ成し得た名演と言うべきです。みんな同じじゃ、つまらないじゃありませんか。クレンペラーもバルビローリもいたから良い時代だったんですよ。そうですよね?
10 people agree with this review
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7 people agree with this review 2014/08/23
何が凄いって、安っぽいセンチメンタリズムが全く感じられないことです。もちろん、クレンペラー、ケンペンなどもその点では同じなのですが、この演奏には巨大な戦艦か要塞のようなゴツさがあり、そのガチっとした構成力にはほとほと呆れ返ります。ティーンの頃に感傷的なメロディーからクラシックに嵌る切っ掛けを作ってくれたチャイコフスキーですが、聴き過ぎたせいか30前には甘ったるい演奏に身体が拒否反応を示すようになり、以来チャイコは硬派一本槍ですが、これは何度聴いても、もたれない、うんざりしない極めつけの演奏です。何と深く大きな、鉄壁の叙情に満ちていることか、媚びないということがどんなに崇高で気高いか、を証明してくれる究極の名演奏です。
7 people agree with this review
1 people agree with this review 2014/06/09
確かに演奏は気合いが入っている立派なものだ。私見では板起こしではなくダビングを繰り返したテープ音源ではないかという気もする。確かにスクラッチはあるのだが、針音というより電気的ノイズのようにも聞こえるのだ。音像がぶよぶよに膨らんでいるのも板起こしらしくない。板起こしなら音が太く引き締まってくるからだ。板起こしのテープを更にダビングしたものが音源かもしれない。あるいはノイズリダクションのかけ過ぎか。とどのつまり、音質評価はこの手の物としても良いとは言えない。劣悪の一歩手前というところだ。聴き始めは音の悪さに腹が立つが、止めるまでには至らない。音楽に力があるため耳が聴こうとするからだ。10分も過ぎれば慣れてきて、想像力が音の悪さを補完してくれる。演奏は気迫のこもった名演だが、この年代の海賊盤に慣れたコレクターでないと厳しいかも、というのが結論です。
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2 people agree with this review 2014/05/23
このコンビの8,9番の正規録音がないことが残念でたまらないが、このライヴ録音はその渇望を癒してくれる名演奏だ。まず録音が優秀なのがうれしい。大河のような雄大な流れ、巨大なスケール、ふくよかに歌う艶やかな弦の響きとそれを割って鳴り響く豪壮な金管群、ブルックナーに必要なものは全てある。この演奏はもっとさわがれてもいいと思うのだが、さほどでもないのはどうしてなのだろう。とにかくマタチッチとブルックナーの相性は抜群だ。素晴らしいですよ。
2 people agree with this review
2 people agree with this review 2014/05/21
版の問題はあるが、これはやはりマタチッチの最大の遺産だと思う。実力の割に独墺の名門オケとの録音が少なかった彼がチェコフィルを振って残してくれた宝物だ。全集とは言わないまでも、せめて8番と9番だけでも残していてくれたらなぁ、と残念でならない。今時のかる〜いヘッポコ指揮者にこんなゴジラのような巨大なブルックナーが振れるわけがないのだから。こんな良い録音でこんなに豪壮なブルックナーが聴けるのだから、文句を言う気にはとてもなれない。
1 people agree with this review 2014/05/21
非常にゆったりとしたテンポでしみじみと弾かれていく。その味わい深さは比類ない。何と暖かく祈りに満ちた歌が紡ぎ出されていくことか。素晴らしい名演だと思う。個人的にはこの演奏が一番好きだし、一番よく聴く。 実は旧盤の COCO-80165〜67 を愛聴していたが、残響過多で土管の中で聴いているような音だけが不満で、この盤を買い直してみたのだが、何とリマスターではなく同一原盤による再発とクレジットされていたので大いに失望した。聞き比べてみると、確かに同一マスターで、実に微妙な差異しかないのだが、印象は随分違うので驚いた。ほんの僅かだが音がクリアーになっていて、これが効いて感動が大いに増したのだ。これだけ僅差の音質向上でこれほど印象が変わるとは経験が無く、自分でも驚いている。知っていれば買い換えなかったので、全く何が幸いするか分からない。もしリマスターされれば、当然買い直す。私にとってはそれほどの盤だ。
2 people agree with this review 2014/04/10
これは隠れた名盤だ。ヤニグロのチェロは朗々と楽天的に歌う。イタリア人だからという訳ではなかろうが、イタリアオペラを連想してしまう明るさがあるのだ。厳めしいベートーベンではなく、暖かくしなやかで大らかなベートーベンになっていてそれがとても魅力的だ。浮き立つようなあでやかさにあふれている。柔らかで太いチェロの音が良く録れていて、音も素晴らしい。デムスとの息もピッタリで、両者の間の音楽的スタイルの統一性もあって素晴らしい全集になっている。
3 people agree with this review 2014/04/07
何とも流麗で艶やかなバッハである。粋で華やか、パッと花が咲いたかのような艶やかさにあふれている。チェロの音色から色気を感じるというのは凄いことだ。バッハが辛気臭い、無伴奏チェロなどまっぴらだと思っている人に是非聴いてもらいたい。きっと「目から鱗」になること請け合いだ。こんなに耳に愉悦を与えてくれる無伴奏チェロはそうそうないですよ。
3 people agree with this review
1 people agree with this review 2014/04/07
シュタルケルはバカテクなので、どんなパッセージでも軽々と弾けてしまう。スイスイさらりと弾かれると深みがないというか、有り難みがないように感じるものである。で、若い頃は「テクだけで中味がない」と散々けなされたのであった。ではどうなのか?ここには爽やかなロマンが香る青春のバッハがある。シュタルケルは旋律を粘らせることはないが、しなやかに歌うので独特の爽快さが生まれてくる。晦渋さのない清々しいバッハ、これはこれで十分に魅力的ではないか。
5 people agree with this review 2014/04/07
私には、カザルスの男性的な無伴奏は立派すぎて、楽しめない。息が詰まるのだ。正座しすぎて脚が痺れる感じに似ているかな。そこへ行くと、フルニエのチェロは朗々と優しくバッハの世界へ誘ってくれる。何という深く優しい世界が広がっていることか。チェロ一丁の渋く幽玄な音の世界がこんなにも優美な安らぎに満ちているとは奇跡ではないか。フルニエ以外にこんなにたおやかな美しいバッハは聴いたことがない。バッハが美しくて何が悪い。私には掛け替えのない無伴奏だ。
5 people agree with this review
バルヒェット盤と並ぶ私の愛聴盤。遅いテンポでしみじみと弾かれる味わいには比類がない。祈りというか魂が込められているヴァイオリンの音色が、胸の奥にズッシリと響く。凄すぎて、最後までう〜んと唸りっぱなしだ。特筆すべきはこの Musical Concepts というレーベルのマスタリングである。AAD だから満足のいく機材を持っているとは思えないのだが、本家の VOX を遙かにしのぐ音質でびっくりした。ラウテンバッハーの無伴奏を買い逃したので、ここで出してくれるのを首を長くして待つことにした。最近は出たばかりでも直ぐに廃盤になるから油断も隙もない。貴重盤はとにかく見たときにget するしかないようだ。
全く自然な音がするので驚いた。全く誇張のない滑らかで柔らかなアナログ的な音がする。これは素晴らしい。今までのマスタリングより峻厳さは後退したが、祈りの純粋さがいっそう際立ち、曲の美しさに改めて感動する。リヒターのこの’58 の録音はバッハの最高傑作の最高の演奏であり人類の宝である。この盤だと、聴くのに多少の身構えが必要だったのが嘘のように、曲の美しさに素直に身を委ねることが出来る。素晴らしいリマスタリングと言わざるをえない。
2 people agree with this review 2014/04/06
爽やかな春風が吹き抜けるかのような清々しいモーツァルトだ。若々しく瑞々しいこと限りなし。若鮎が跳ねるが如き生命力にあふれ、キラキラしたピアノが素晴らしい。ピアノ、オケともに淡く軽やかで、ドイツ的な暗さや重さとは対極にある、正にフランスのエスプリとしか言いようのない演奏。こんなに青春の輝かしさを体現した演奏なのに、透明な哀しみを感じてしまうとは、モーツァルトとは恐るべき天才だ、と改めて思う。
0 people agree with this review 2014/04/04
私が持っているのは DENON 盤です。スプラフォンへのアナログ録音から11年後の75年に DENON の技術でPCM録音したもの。旧盤の方が覇気があり若々しくより情熱的です。対してこの新盤はよりふくよかで柔らかくより音楽が大柄になっています。どちらも甲乙つけ難く両方とも愛聴しています。初期PCMは音が硬いものが多いですがこれは気になりません。とても魅力的な曲でもう少し人気が出てもいいのにと思います。シューベルトらしいしなやかな歌にあふれた隠れた名曲です。
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2 people agree with this review 2014/04/04
スークの線が細いと言われてますが、特に細いとは思いませんが。オイストラフじゃあるまいし、普通ですよ。スークはソリストとしても一流だし、ソロを聴いても特に線が細いと思ったことはないですね。絹のようにしなやかな美音をふりまいて実に雄弁に歌い抜いており、音楽としてのスケールはむしろ、大きい位です。ピアノトリオのヴァイオリンには勿体ないくらいの大ヴァイオリニストです。スークトリオでハズレを掴んだことはないですね。3人の力量が均衡しており、常設の団体ですからアンサンブルも実にこなれています。両曲の代表的名盤としてお勧めできます。
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