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ベートーヴェン(1770-1827)

CD 交響曲全集 ヘルベルト・ブロムシュテット&ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(5CD)

交響曲全集 ヘルベルト・ブロムシュテット&ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(5CD)

商品ユーザレビュー

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    風信子  |  茨城県  |  不明  |  2017年10月22日

    何という至福だろう 全曲を一気に聴いてしまって二度目はスコアを見ながら聴いている 半世紀以上前に始まった原点回帰へ楽譜・楽器・奏法の検証が結実した成果をここに見る 現代のメジャー・オーケストラに拠るベートーヴェン演奏がかくも変貌したかと胸を熱くした 聴いていると胸ならぬ足裏からむずむずと這い上がってくるものがある 何かを為さずにはいられない希望と意思が沸き起こる かつて現代作曲家の一人が言った ”繰り返しばかりでベートーヴェンは退屈だ”と この演奏を聴かせたい 退屈な繰り返しなど何処にもない 千変万化する緊張感に溢れているではないか ブロムシュテットはヴァイオリンを対向配置にしテンポをスコアの指示通りにしているが それ以外は楽器の変更を含めピリオド楽団の真似など一切していない いつものゲヴァントハウスO.だ これまでと何が違うのか ピアニッシモのヴァイオリンは神秘的になりフォルティッシモのティンパニーは度肝を抜く ここまで来るのに一生を使ったのだ 音楽は恐ろしいそして素晴らしいもの ブロムシュテットに改めて頭が下がる 何より凄いのは”ベートーヴェンが面白い”と告げていることだ これはお聴きにならなければ       

    19人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★★ 

    mimi  |  兵庫県  |  不明  |  2018年01月08日

    自分は普段、古典〜ロマン派の音楽を聴く人間でなく、最近ではBeethovenの交響曲も1年に1度も聴きません。交響曲全集に至っては5−6年に一度も聴かないのですが、そんな自分がこの全集の購入を思い立ったのは、ひとえにHerbert Blomstedtという音楽家に対して、これまでSKDで、SFSで、そしてN響で接した演奏において、非常な敬意を感じてきたからでした。特にSKDとのMozart、Brucknerは、いまだにあれ以上の演奏を知りません。近年は上記のようにあまりオケを聴かないので、Blomstedtとゲヴァントハウスの演奏を聴くのも初めてなのですが、全曲を聞き通して、ここまで響きの純度の高い、透徹したBeethovenの交響曲演奏は、いかにオーケストラ技術の進歩した現代でも、稀なのではないかと感じました。とにかく全曲どの部分にも、曖昧な部分が一瞬もなく、理知的に考え抜かれ整理され切った音楽であり、常に醒めた冷静な目で見通され、忘我とか熱狂とかから最も遠い構築的な名演奏と思います。こういったBlomstedtの音楽で最も感銘を受けるのは疑いなく、曲そのものが一種の哲学とさえ言える第9番であり、その崇高さ・気高さは他に類をみないものです。次いで、第8番の、超厳格な音楽構造に詰められた諧謔とユーモアのバランスが絶妙で、SKDの全集を遥に超える老巨匠の至芸が素晴らしい。これに対して、中期の4〜7番は、やはり透徹した、音楽構造をあくまでクリアに提示して、そのものに音楽を語らせる極めて客観的な演奏で、同じく名演奏ですが、これについては素晴らしい(クラシック以外の)音楽が世界中に溢れている現代において、果たしてこのように何も思い入れや感情を付与しない、Beethovenの音楽構造のみを提示する音楽がどこまで存在意義をこれからの世界で有していくのか、不安に思う瞬間が無くはありません。これは特に「田園」について強く感じ、とにかく隅々まで整理された教科書に載せるような美しい演奏ではありますが、一方で常に醒めた目を感じる冷静な音楽であるため、我を忘れた喜びや恐れ、感動や感謝といった感情は、聴き手によっては感じ難いかも知れません。とはいえ、初期の第1〜3番を含めて、これ以上ないくらいの磨き抜かれた響きによる名演奏ではあります。今日に生きる現代の聴衆にとって、本当に必要なBeethoven交響曲演奏は、未来に生き残っていくBeethoven交響曲演奏はどんなものか、Blomstedtのこの全集がその回答をどれだけ前向きに与えてくれるかは、難しいところかも知れませんが、それでも演奏レベル的に現在の最新のBeethoven交響曲全集としても(響きの純粋さと厳格さにおいてはRattle/BPOの新盤も凌駕する)最高のセットの一つであることは間違いないのではないでしょうか。

    17人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★★ 

    tomato fripp  |  奈良県  |  不明  |  2017年10月16日

     最近新譜でこれほど 発売が待ち焦がれたCDも少ない気がする 正に質実ともに最高のベートヴェン像を印した感がある 楽譜のメトロノーム指定を完全にま乗ったこの演奏が90歳のマエストロから生まれたものとは信じ難い程の新鮮さと磨かれた水晶のような輝きに満ち満ちている気がする 聞けば聞くほどに歓喜が沸き起こってくるような演奏に 本当の音楽を聴く喜びが沸き起こる気がする。

    14人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★★ 

    Amadeo  |  神奈川県  |  不明  |  2017年12月31日

     きのうきょうで、一気に聴いた。面白いかといえば、そういう類いではないかもしれない。なのに、じっくり聴き入ってしまった。作品への尊崇がにじみ出るような、とても武骨で誠実な演奏は、では堅苦しいかといえば、そうではなかった。オケの音は、シャイー(これも嫌いなわけではないが)のときとは別物のよう。透明感があり、肌触りは柔らかく、どちらかというとさらりとしている。しかし、そこからじゅわ〜っと胸にしみこんでくるような音楽なのだ。90歳の指揮者が披露しているのは、老成だとか器用だとか「巨匠的」などという言葉とは無縁の、謙虚で「若々しい」とさえ言いたくなる音楽。120歳まで振り続けたら一体どんな境地に到達するのか、ぜひ聴いてみたくなった。

    12人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★★ 

    sunny  |  Hyogo  |  不明  |  2017年12月31日

    86歳から89歳にかけてライヴ録音された指揮者、ドイツの歴史古いオーケストラのベートーヴェンと言うと、重厚長大なものを期待してしまうが、さにあらず。ベーレンライター版に順処した清朗、テンポもややは早めのフレッシュな21世紀のベートーヴェン。でも、情緒、込められたものは豊か。ジャケット,何だかさえない様に見えるが、手にしてみると、流石に老いた、生きてこられた北欧系の菜食主義者ブロムシュテットさんの苦悩と年輪、喜び、これからの世に対する憂慮と希望が、見えるようです。と、同時に単体で、東独時代共に活躍されていたスイトナーさんの、古き良き、20世紀の暖かみと見事なリズム感、伝統を踏まえた中で、日本と協力して制作された社会主義国の状況だからこそ、じっくりセッション録音されたベーヴェン全集と共に、聴き続けるだろう。

    11人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★☆☆☆ 

    カバポチ  |  神奈川県  |  不明  |  2017年10月29日

    話題になっているので購入してみたが、感心はするものの感動には至らない。ここにベートーヴェンの演奏の難しさがある。ブロムシュテットのベートーヴェン交響曲全集は、旧盤よりは進化してはいるものの、オケのせいもあって旧盤の夕映えのようなホルンのコクのある響きは存在しない。オケ全体としても旧盤の方が音色的には魅力がある。新盤は構成力に主体を置いた演奏で骨格は実にしっかりしているが聴いていて肩が凝ってしまう。ベートーヴェン自身が求めた演奏とは果たしてこのようなものであったのであろうか?疑問が残る。構成力には欠けるがフルトヴェングラーのモノラルのベートーヴェンの演奏があれほど感動的なのは何故であろうか?私はやっぱりフルトヴェングラーのベートーヴェンが最高だと思う。

    11人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★★ 

    elsur  |  愛知県  |  不明  |  2017年11月14日

    明快、細心、快活。とても齢90とも思えない瑞々しい清新な指揮。録音優秀。 過去のドレスデンを上回る最高の演奏記録。 おそらく、ベートーヴェン本人や、二キッシュ、フルトヴェングラー、トスカニーニが聴いても、個々、オケ全体の合奏技術レベルの進化、透き通るような楽曲構造の理想的な展開に目をを丸くして仰天するであろう名演である。

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  • ★★★★★ 

    pocha  |  大阪府  |  不明  |  2017年11月13日

    素晴らしいベートーヴェンです。奇をてらわず、凡庸に流れず、例えば、エロイカ第1楽章のコーダでトランペットを高らかに2度吹かせず楽譜に忠実であったり、随所にブロムシュテットさんの意図を感じさせられました。たとえは悪いかも知れませんが、平凡なる非凡というのでしょうか。前の方のレビューにあったように、音楽に引き込まれて、久しぶりに全曲を一気に聴き通してしまいました。しかし、誰の演奏か知らされずに聴いたとしたら老巨匠の演奏と分かる人は居るのでしょうか。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★★ 

    ピジョンバレー  |  埼玉県  |  不明  |  2023年03月29日

    ジャケットの写真について。個人的には年輪を感じさせる良い写真だと思うんですが、コロナ前にN響定期の後サインをもらおうと持って行ったら「これは俺か?」とガッカリされていました。意外!確かに老いを感じるともいえますが、ご本人はあくまで若い気持ちなんですね。その時「ドレスデンとの録音もいいよ」と旧全集を懐かしむようなことも仰ってました。でもライプツィヒの全集の方が生き生きとむしろ若返ったような印象を受けます。枯れない巨匠。好きな全集です。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★★ 

    Ichirokagawa  |  香川県  |  不明  |  2022年02月08日

    ブロムシュテットが老境に至って完成させたベートーヴェンの交響曲全集。商品を手に取って、ジャケットの写真をじっと見る。人によって、歳の取り方は様々だが、ブロムシュテットは実に良い表情をしている。加えて、このアルバムのアートワークも素晴らしい。指揮者も老境に至って、取るテンポが遅くなることはよくあるが、ブロムシュテットは無関係のようだ。テンポは実に心地よいし、音色も軽やかである。第3番”英雄”の最初の二つの和音を聴けば、この全集の、ブロムシュテットが意図したところが分かる気がする。第5番は、まさにベートーヴェンという響きがして、なぜか懐かしい気持ちになった。この作品が紛れもなく交響曲というジャンルにおける最高峰であることが確信できる、そのような演奏である。第6番”田園”も、実に軽やかな表現だが、第4楽章の嵐の場面の荒々しい表現が際立っている。第7番は、第5番に通じるところがあるが、王道の演奏という感じがひしひしと伝わる。第8番は、ことによると、この全集の白眉と言えるかも知れない。軽やかで、華やかなところは、ブロムシュテットが目指すベートーヴェンの理想形なのではないだろうか。第9番”合唱”は、第8番で表現したものを、声楽を加えることで、より具現化したものであろう。第4楽章における合唱はまさしく”歓喜の歌”であることを実感する。この期に及んで、ベートーヴェンが希望した響きは、自分が生まれたボンではなく、南ドイツあるいはもっと南の世界にあったような気が、ふっとした。ゲヴァントハウス管は、すっかり現代的な響きをもつオケになっているが、いわゆるピラミッド型の重低音を聴くと、伝統は確かに続いているなと安心した。

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  • ★★★★★ 

    アベマ太郎  |  福井県  |  不明  |  2021年07月07日

    ケレン味は皆無。ベーレンライターに沿ってインテンポ。それがいい。 ベートーヴェンの曲自体に、すでに大きな感情の揺れを内包している。だから演奏でことさらそれを煽ったり、つまびらかにする必要性を感じない。その姿勢は心の平静と融通無碍から得るものか。そんな演奏と受け止めた。

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  • ★★★★★ 

    rela-cla88  |  愛知県  |  不明  |  2021年03月13日

    なんと素晴らしい音楽家でしょうか。90歳にして、これほど新鮮で若々しいベートーヴェンを生み出されることに感服です。何年も何年もスコアを読み続けることで辿り着かれた解釈なのでしょう。マエストロにとって、音楽は「職業」ではなく「人生」そのものなのでしょう。まさしく音楽の探求者です。ジャケットのマエストロの表情が物語っているよう。基本的には SKD との全集同様に実直な演奏ですが、テンポはかなり早くなり、ヴィブラートは最小限に抑えた感じですね。ゲヴァントハウスは特有の深い響きですが、音楽が活き活きと前に進んでいくので重さは感じません。全曲とも素晴らしい演奏ですが、私としては2番と8番の小さい作品の演奏に魅力を感じました。同じ演奏のブルーレイも見ましたが、ライプツィヒのオーケストラと聴衆が、どれほどマエストロを大切にしているかが伝わってくる素晴らしい映像でしたよ。 皆さんにも一聴をおすすめします。

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    Erdinger  |  神奈川県  |  不明  |  2021年05月18日

    昨今、ピリオド楽器やピリオド奏法が幅をきかせるベートーヴェン演奏。モダン楽器のオーケストラでベートーヴェンの交響曲を演奏する意味は? という問いへの答えが、作曲者の生誕250年を機に次々と示されたが、小生としては、このブロムシュテットとライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の演奏が最良の回答。ブロムシュテットは、若い頃より断然素晴らしい。音楽は溌剌として瑞々しく、老いの陰や枯れた気配など微塵も感じさせない。ゲヴァントハウス管弦楽団も生気に溢れ、その名に恥じぬ響きでありアンサンブルだ。指揮する、されるという関係が感じられず、まさに鞍上人なく鞍下馬なし、とはこういうことか。『ブロムシュテット自伝−音楽こそわが天命−』の224頁以降に、ベートーヴェンに関する興味深い記述があるので一読をお奨めしたい。

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  • ★★★★★ 

    松ちゃん  |  東京都  |  不明  |  2021年05月11日

    素晴らしいなんと重厚で壮大な音楽、90歳のブロムシュテットが奏でたとは驚き!巨匠ブロムシュテットのこの世の置き土産か?クルレンツィス、ロト、ノリントン等の斬新な演奏でなく伝統的でスタンダードな演奏これぞベートーヴェンの音楽ベートーヴェンの真実を聞いてみてくれと訴えてみているようだ! ベートーヴェンの交響曲入門最適、あれこれ迷ったらこの全集をお勧めします。

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    松ちゃん  |  東京都  |  不明  |  2021年05月11日

    素晴らしいなんと重厚で壮大な音楽、90歳のブロムシュテットが奏でたとは驚き!巨匠ブロムシュテットのこの世の置き土産か?クルレンツィス、ロト、ノリントン等の斬新な演奏でなく伝統的でスタンダードな演奏これぞベートーヴェンの音楽ベートーヴェンの真実を聞いてみてくれと訴えてみているようだ! ベートーヴェンの交響曲入門最適、あれこれ迷ったらこの全集をお勧めします。

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