ブラームス(1833-1897)

CD Sym.2: Walter / Columbia.so

Sym.2: Walter / Columbia.so

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    shef  |  栃木県  |  不明  |  2012年09月19日

    2番は「鄙」を感じさせるような演奏が多いなか、晩年のワルターが描き出したのは、まるで北海を行く巨鯨のように、寂寥感とパトスに縁取られた世界だった。たしかに2mov.は「のどかさ」に満ちている。しかし、心休まるような弛緩した「のどかさ」ではない。むしろ、深い悲しみを抱いたのどかさ、ではないのか。 それに対比する3mov。モーツァルトの「走る悲しみ」ではないが、まるで涙をこらえて疾走しているかのようだ。フィナーレは怒涛の如き。悲劇的序曲という組み合わせのも良い。 以前から聴いていたが、このCDを聴いて印象が少し変わった・・・・マスタリングのせいで音質が硬化したとの指摘もある。たしかに音の輪郭がしっかりした分、キンキンと響く。ホールトーンが消えてしまった? それだけに音楽全体の印象も変わってしまったのかもしれない。 それはそれとしても、聴き応えのある演奏であることに変わりはない。

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    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  2012年06月29日

    以前レビューを入れた者ですがデータ的なものを追加させていただきます。本盤はワルターのステレオ再録用に仕立てられた楽団・・・コロンビアSOを振ってワルター最晩年84歳の時、1960年に収録したブラームス交響曲第2番で演奏タイムは@15’14A10’41B5’36C9’40と第1楽章等反復がなされていない分だけタイム上はコンパクトなのでしょう。その第1楽章は情感を込めて展開されています。オーケストラがハリウッド映画音楽的なサウンドでやや不自然な各パートの分離も気にならない向きも無いわけではありませんが・・・。最終楽章もオーケストラの厚みこそ満点とは行かず少し背伸びしてはいてもこの楽章の持つ生命力は充分迫力がありました。全体としてこの第二交響曲がブラームスの「田園」交響曲とも位置づけられているのに結構相応しい抒情性を上手く打ち出して明るめの音色でブラームスの自然賛歌を歌う如く展開して行く腕前は老いたりとは言え流石ワルター!ワルターの指揮する第二交響曲は他にも幾つか盤がありますが私などはLP時代身近な1953年NYPO盤(モノラル、タイム@14’46A10’10B5’18C8’18)で両建てしていましたがその他には1950年BPO(同@14’30A10’29B5’29C8’51)、1955年フランス国立O(同@14’32A9’45B4’47C8’30)等がある様です。「悲劇的序曲」(タイム13’20)も確かな構成力に裏づけされ中々求心力のある演奏であります(1953年NYPO盤はタイム12’18とやや性急?)。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2010年05月09日

    ワルターによるブラームスの第2と言えば、ニューヨーク・フィルとの53年盤(モノラル)が超名演として知られている。特に、終楽章の阿修羅の如き猛烈なアッチェレランドなど、圧倒的な迫力のある爆演と言ってもいい演奏であったが、本盤の演奏は、53年盤に比べると、随分と角が取れた演奏に仕上がっていると言える。しかしながら、楽曲がブラームスの田園とも称される第2だけに、ワルターの歌心に満ち溢れたヒューマンな抒情を旨とする晩年の芸風にぴたりと符合していると言える。第1楽章から第3楽章にかけての、情感溢れる感動的な歌い方は、ワルターと言えども最晩年になって漸く到達し得た至高・至純の境地ではないかと思われる。終楽章は、53年盤に比べると、幾分角のとれたやわらかい表現にはなっているものの、それまでの楽章とは一転して、力感溢れる重量級の演奏を行っている。併録の悲劇的序曲は、第2の終楽章の延長線にあるような、力強い劇的な演奏となっており、第2ともどもワルター円熟の名演と高く評価したい。コロンビア交響楽団は、金管楽器などにやや力不足の点も散見されるが、ワルターの統率の下、なかなかの好演を行っていると言える。問題はDSDリマスタリングによるややきつめの硬い音質。例えば、同じブラームスでも第4は、SACDやBlu-spec-CD化によって非常にいい音に仕上がっているだけに、この第2についても、何らかの改善の余地はあると思うのだが、何とかならないだろうか。

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    一人のクラシックオールドファン  |  芦屋  |  不明  |  2009年01月16日

    昔ワルターのブラームス交響曲LPを買う際勿論国産コロンビア盤でNPO盤とコロムビアSO演奏盤それもモノラル/ステレオ二種類があり特に系統立てて揃えたわけではありませんでした。NPO演奏交響曲第2番は他のワルターのブラームス交響曲同様収録時期が後年のこのコロムビアSO分より6〜7年早いだけどちらも高齢だったわけですがアプローチは引き締まった出来上がりで終楽章などの追い詰めてのクライマックスなど緊迫感に溢れています、本盤後年録音分はもう少し落ち着いた滋味溢れたもので彼の最後のメッセージのようで私にはどちらも最高と思えます。

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