RE-SOUND BEETHOVEN -Vol.3-ベートーヴェン「エグモント」&序曲「献堂式」〜初演時の響きを求めて〜 マルティン・ハーゼルベック、ウィーン・アカデミー管弦楽団
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風信子 | 茨城県 | 不明 | 2016年06月19日
蘇った響きに唯々聴き惚れた ピリオド楽器と楽曲縁の楽堂あれば演奏せずにいられなかったハーゼルベック&OWAの情動を酌む てっきり交響曲全集になるものと思い込んでいたRE SOUNDシリーズが新たな広野へ出た爽快感に包まれた 放たれた音塊は切ないほど余計な残響を残さない軽やかさだ 未だ聴き得なかった響きが再現されている(耳を澄まされよ) 前年に書かれた「田園」とハ短調交響曲の余韻は随所に残り香のように漂う「エグモント」が古雅な舞台の産物であり 同世紀後期の壮大な浪漫演劇とは隔絶した世界にあったという至極当然な事実にさえ改めて気づかされる 「献堂式」序曲も同様のスタイルで颯爽としかし重くならず草原を駈けぬける 衷心より推薦する1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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