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バッハ(1685-1750)

Blu-spec CD 『ゴルトベルク変奏曲〜アニヴァーサリー・エディション』 グールド(1981)(+DVD)

『ゴルトベルク変奏曲〜アニヴァーサリー・エディション』 グールド(1981)(+DVD)

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検索結果:67件中1件から15件まで表示

  • ★★★★★ 

    mash21  |  東京都  |  不明  |  2015年09月24日

    2015年に発売されたLPに関する感想です。 グールドが1981年に再録音したゴルドベルク変奏曲は、当初、デジタル録音最初期の録音としてCD及びそのデジタルマスターをアナログにコンバートしたLPとして発売されました。その演奏はもはや定評のあるもので、今さら私が言うことは何もありません。 その後、この録音にはデジタル録音と同時並行に行なわれたアナログマスターテープが存在することが判明しました。この発見されたアナログマスターを聴いたエンジニアは、明らかに従来のデジタルマスターよりもアナログマスターの方が音が良いと感じました。黎明期のデジタル録音より、ほぼ完成期であったアナログ録音が優位であったのは当たり前と言えましょう。 録音方式の移行期には新方式と旧方式を同時に行なうのは常識です。新方式で失敗したら旧方式で発売すればよいのですから。モノラルからステレオへの移行期にも同じことが行なわれていました。 グールドのゴルドベルグの再録音のアナログマスターの音質的優位性を確信したソニーミュージックのエンジニアは、このアナログマスターを元にした新しいデジタルマスターの制作に着手します。未編集のアナログテープをグールドが最終的にOKを出したデジタル録音とまったく同じに編集し直すという気の遠くなる作業を経て、2002年にSICC98-100というCDアルバムを発売しました。 私は当時このアルバムを購入して従来のデジタル録音との違いに驚いたものです。滑らかでありながら力強い音質は従来のCDとは一線を画すものでした。 でもその時はせっかくここまで音質が改善されたのだから、CDではなく、SACDで発売して欲しいと思いましたが、SACDでのリリースはありませんでした。その後、2年ほど前についにSACDでのリリースがアナウンスされ、私はすぐにオーダーをいれました。しかし、何故かそのリリースは延期になり、現在に至るまで発売されていません。 そうした状態の中で、2015年の9月にアナログマスターを元にしたLPがリリースされるという情報があり、早速注文を入れ、昨日入手できました。 2002年から13年待たされましたが、その音質は十分に満足できるものでした。グールドの1981年版がようやくその全貌を現しました。

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2011年05月01日

    本盤におさめられたバッハのゴルトベルク変奏曲は、鬼才とも称されたグールドによる最後のスタジオ録音である。グールドは、かなり以前から公の場での一切のコンサートを拒否してきたことから、本演奏はグールドによる生涯における最後の演奏ということにもなるのかもしれない。グールドは1955年に、ゴルトベルク変奏曲のスタジオ録音によって衝撃的なデビューを遂げたことから、偶然であったのか、それとも意図してのことであったのかは不明であるが、デビュー時と同じ曲の演奏によってその生涯を閉じたと言えるところであり、これはいかにも鬼才グールドならではの宿命のようなものを感じさせるとも言える。実際に新旧両盤を聴き比べてみるとかなりの点で違いがあり、この間の26年間の年月はグールドにとっても非常に長い道のりであったことがよくわかる。そもそも本演奏は、1955年盤と比較すると相当にゆったりとしたテンポになっており、演奏全体に込められた情感の豊かさや彫の深さにおいてもはるかに凌駕していると言える。斬新な解釈が売りであった1955年盤に対して、本演奏は、もちろん十分に個性的ではあるが、むしろかかる斬新さや個性を超越した普遍的な価値を有する演奏との評価が可能ではないかと考えられる。いずれにしても本演奏は、バッハの演奏に心血を注いできたグールドが人生の終わりに際して漸く達成し得た至高・至純の境地にあると言えるところであり、本演奏の持つ深遠さは神々しいとさえ言えるほどだ。正に、本演奏こそはグールドのバッハ演奏の集大成とも言うべき高峰の高みに聳える至高の超名演と高く評価したい。これほどの歴史的な超名演だけに、これまで何度もリマスタリングを繰り返してきているが、ベストの音質はシングルレイヤーによるSACD盤である。グールドの鼻歌までが鮮明に再現される本SACD盤こそ、グールドの至高の芸術を最も鮮明に再現しているものとして大いに歓迎したい。

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  • ★★★★★ 

    プリンアラモード  |  不明  |  不明  |  2021年03月03日

    ゴルトベルク変奏曲を初めて聴いた演奏家は、グレン・グールドでした。これは人生において幸せなことだったなと、そして大切な出会いだったなと思います。グールドのお声が演奏の合間に聞こえることは知られていると思いますが、その空気感は何年たってもずっと自分の心に住み続けることでしょう。

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  • ★★★☆☆ 

    アマデウス  |  神奈川県  |  不明  |  2018年03月14日

    グールドの新録のゴルドベルクのブルースペックCDと、演奏風景のDVDが2枚で2500円と買い得なので買った。ブルースペックCDは新しい規格かと思ったが、通常のCDプレーヤで聴ける。穴の精度が上がったらしい。音は、最近買ったアナログ音源のCDと似ている。アナログ音源かディジタル音源かの表示はない。SACDハイブリットよりも聴きやすい。しかし、期待外れだったのは、肝心のDVDだ。20年位前に買うたLDの映像はちゃんと音と映像が合っているのに、今回のDVDは全然合っていない。指先と音も合っていないし、グールド特有の口元や、仕草も全然合っていない。違和感があり、見れなかった。なおせるなら速攻でなおして貰いたい。残念だ。あと、一枚目のブルースペックCDの音が良いだけに、音の悪さも気になった。やはり、一番音がいいのは、マスターサウンドのレコードだ。段違いによい。最近発売されたアナログ音源からのレコードもマスターサウンドに肉薄する。LPプレイヤーをお持ちなら、躊躇せずにレコードを買うべきだ。ついでに申すと、ハイドンの2枚組みのマスターサウンドが隠れた名盤だ。レコードはドイツプレスが最高で、日本プレスは落ちると信じきっとる古い日本のオーディオマニア(曲を聴かずに音だけ聴ける器用な人)にドイツプレスと聴き比べてほしい。しかし、ソニーさんは高度な技術をお持ちだのに、もっとソースを選んで欲しかった。松田聖子は並盤でじゅうぶん。しかし、同じ録音のCDが5種類、LD、DVDが1枚づつ、日本盤のLP並み盤、マスターサウンド盤、米国CBS盤があります。合計10種類デス。無駄でした。さすがに25万円のクリスタルガラスのCDは買えませんでしたが・・・

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  • ★★★☆☆ 

    広島の放蕩息子  |  広島県  |  不明  |  2015年09月26日

    アナログマスターからCD化されたものやデジタル録音のSACDと比較して明確にピッチが低い!PSオーディオの周波数可変電源を使って、4〜5ポイント周波数調整しないと合致しません。買われた方は比較してみてください。

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  • ★★★★★ 

    遊悠音詩人  |  埼玉県  |  不明  |  2013年03月26日

    もとは、不眠症に悩まされたカイザーリンク伯爵を寝かしつけるために、ゴールドベルク氏が夜な夜な演奏した、という逸話を持つゴールドベルク変奏曲。だが、グールドの演奏ではおおよそ寝られないだろう。エキセントリックで、楽しげで、各変奏の描き分けも見事とくれば、グールドの鼻歌も相俟って、どんどん演奏にのめり込んでしまうこと必至!ただ、よく聴くと、一部に非常に微かだがオーケストラの音が混入してしまっている。これはどういうことだろう。

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  • ★★★★★ 

    うーつん  |  東京都  |  不明  |  2013年02月02日

    いつ聴いても、何回聴いても飽きない。常に発見がある。クラシック音楽を愛する方は必ず持っておきたい一枚ではないだろうか。変奏曲という体裁はバッハの音楽の拡がりを、カノンという技法からはバッハの音楽の深みを満喫できる。それを飽きさせず次々と提示し表現してくれるグールドの演奏はすごい。   本人は全く意識していなかったのだろうが、早すぎる死を前にしたグールドの経験、技術、叡智、アイディアの結晶がこのCDなのではないだろうか。最後のアリアを聴き終わるたびに、このCDが遺されたことにただただ感謝してしまう・・・。

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  • ★★★☆☆ 

    どん  |  東京都  |  不明  |  2021年02月22日

    ゴルトベルクの「新しい方」。バッハって「古楽」の棚に入れられていたりして、門外漢には探しにくいんですね。バッハの頃はピアノという楽器がまだない時代で、当然この曲も音の強弱はつけられないチェンバロによって演奏されていたはずです。それを彷彿とさせるGGのタッチ。55年とまったく同じ楽譜のはずなのに、違う曲に聞こえるんだから不思議です。

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  • ★★★★★ 

    eroicka  |  不明  |  不明  |  2012年12月01日

    LP時代に新譜で出たとき、ジャケットのグールドの不思議なポーズが妙に印象的だった。彼はこの後、しばらくしてブラームスなどの録音を残して急逝した。グールドのゴルトベルク変奏曲のセッション録音は2種類あり、そのほかにもライヴが数種類あるが、グールドのゴルトベルク変奏曲、とりわけ2つのセッション録音は、20世紀のクラシックのピアノ演奏、否、全ジャンルの演奏・録音史を語るには不可欠とさえいえる音源だ。人口に膾炙した名盤でもあり、評者諸氏により言い尽くされているので演奏自体の細かいことには詳しくふれないが、いま聴いても新しさがあり、26年間のグールドという鬼才(奇才)がどう年輪を刻んだかが垣間見れて面白い。独断と偏見からいえば、通常の凡人が歳を重ねて得る老成や精神的な深み、年輪、大家らしい風格や押し出し、野心、事大主義…といった通常の巨匠的な「成長」を拒み、その特異なキャラクターゆえか、ステージで喝采を浴びる大家への老成というありきたりな熟成の道を否定し、青年の無垢な精神のまま、スタジオにこもり、録音や放送、映像というメディアでの発信を通じ、個性を純化させ進化を追求していったように思う。55年録音は若々しいしなやかな感性で一気に軽やかに駆けていくが、後年の演奏はテンポは遅く、細部にこだわりつつも、構えは大きく鷹揚になった。しかし、両者に通じるものは変わらない。両者に通低するのは無駄な光沢や装飾のない清澄な響きと曲の構造美をデザインや数理の世界を操り楽しむように淡々と、しかし、愉悦の心で表現する姿勢だ。勿論、リヒターやヴァルヒャのような信仰的な精神性はないし、レオンハルトら古楽器奏者の学究性や大胆な実験精神とも違うので、ある意味正統的ではないだろうが、現代のピアノで現代的感性でバッハに新しい息吹を与えたことは間違いない。グールドは2つ目の録音も加えることでバッハ演奏史に金字塔を遺し、その後まもなく急逝するのだが、バッハの新たな魅力を現代に受け入れさせるため、あたかも神から遣わされてきた存在のような気さえする。

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  • ★★★★★ 

    セクスィー部長代理  |  千葉県  |  不明  |  2010年12月05日

    まだCDが出始めのころ、初めて買ったのがこのCDです。以来四半世紀、時々取り出して聴いてみるとすばらしく新鮮な音楽が聞こえてきます。よくCDは劣化するという話を聞きますが、演奏ともどもこれは劣化しませんね。 ご承知のようにこの曲は様々な楽器で演奏されますが、私の好みはやはりピアノ演奏です。シフやペライアも悪くはないのですが、変に繰り返しをやらないほうがいいように思います。スタイルはまったく違いますがリヒテルで聞いてみたかったですね。

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  • ★★★☆☆ 

    てじなーにょ  |  京都  |  不明  |  2008年09月29日

    ジャズとクラシックを比べて、ジャズには実質がないとはどういうことだろうか? ジャズを愛好するものとしては、はなはだ不快な物言いである。 ちなみに、グールドの音楽は、ジャズなのではなくて、ジャズの精神、すなわち融通無碍さにまで達することが出来たということであって、グールドがジャズであるという趣旨の発言は見つからないようである。

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  • ★★★★★ 

    エカテリーナ  |  さいたま  |  不明  |  2008年05月28日

    天国へ昇って行ってしまうような、グールドの歌声入り魂の名演奏。まさに白鳥の歌です。他の演奏家のさらっと弾いているゴールドベルクを何枚か聴いてから、このCDを聴いてください。感動の涙があふれるはず。DVDで一度でも演奏するグールドを見てしまったら、なおのこと泣いてしまうよ。BGMにするなんてことはできません。聴き入ってあっという間に50分経ってしまうから。

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  • ★★★★★ 

    グールドのために  |  浜松市  |  不明  |  2008年03月11日

    恥ずかしながらテューレックがチェンバロで録音しているディスクを知りませんでした。ぜひ聞いてみたいと思います。それとゴロンロネさんにお伝えしたいのですがこれ以上訴えたところで彼らを説得する事は出来ないでしょう。彼らのグールドに対する考えはジャズの世界に立ったもので我々と根本的に違います。しかしあなたのグールドに対する知識は頭が下がります。誰よりも理解されています。その上でこれを批判されるなら納得もいきます。私はグールドのバッハを大切にしていますが・・。ただグールドの芸術はどれにせよもっと広く深いですね。

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  • ★☆☆☆☆ 

    ゴロンロネ  |  京都府  |  不明  |  2008年03月10日

    たぶんグールドをジャズ的という人の大多数はグールドのためにさんがおっしゃるグールドによるエレクトラの弾き歌いやシューベルトの交響曲第5番、ワーグナーのオーケストラ曲の演奏などを見聞きしていないのではないか(他に、録音は残されていないがマーラーやブルックナーの交響曲、シェーンベルクの交響詩なども彼は趣味でピアノで演奏していたそうだ)。彼自身最も好きな作曲家はギボンズ、音楽ジャンルではロマン派が一番好きだということを公言していた。せめてこのサイトでぐらいはグールド=ジャズ的のレッテルから彼を解き放つべきだ

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  • ★★★★★ 

    k.o  |  横吹  |  不明  |  2008年02月12日

    20年ぐらい前にこの演奏を聞きましたが今もかわらず惹かれるのが25変奏。深さが凄いです。55年盤も最高ですがさらに研きがかかり時間が止まるかのようです。晩年の演奏ということががそう思わせるのかグールドがこの曲のダ・カーポのアリアでアルペジオを通常の奏法に戻して演奏しているのを聞くとこの曲をもう弾かないといっているようでなんともいえない気持ちになります。最高のバッハ演奏。

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