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Dvorak / Saint-saens

CD Cello Concerto / 1: Du Pre(Vc)celibidache / Swedish.rso, Barenboim / Philadelp

Cello Concerto / 1: Du Pre(Vc)celibidache / Swedish.rso, Barenboim / Philadelp

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  • ★★★★☆ 

    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  2010年11月25日

    デュ・プレの弾くドヴォルザークのチェロ協奏曲録音盤は三種類ほどあり本盤はDG盤と同じということなので偶々私はDG盤演奏を聴いている者ですので(DG盤がHMVカタログには廃盤の為か載っていないこともあり)感想を書き込みします。三種類の演奏とは本盤1967年彼女が22歳の頃チェリビダッケ/SRSOのバック(タイム@16’33A14’12B14’17)、1969年グローヴス/RLPOのバック(済みません・・・トータルタイム42’18内訳は未確認)、そして1970年バレンボイム/CSOのバック(タイム@15’23A13’38B13’34)であり何れも彼女の全力投球ぶりが聴かれますが本盤は今述べた様に一番若い頃あの個性派指揮者との共演ライブ録音であることが注目されます。ライブ故の些細なミスっぽさはありますが何と振幅の大きな演奏なのでしょう。両者の火花散る場面と言うのは平凡だけれどスタートから美しく仕上げようというより各々信ずる軌道を突っ走りながら探って行くような印象を楽章が進む内に受けました。チェリビダッケ自身はあまり協奏曲伴奏とかオペラ指揮とか要は共演者個性を引き立てながらの演奏は前向きではない?みたい(チェリビダッケはこの協奏曲をフルニエその他のチェリスト六〜七人と共演しているとはノートに書いてあります)でヤンチャ娘と如何に対処しているかも聞き耳をそばだてました。第1楽章晩年ほどでなくてもチェリビダッケの前奏指揮はゆっくりと大きい構えをしつつ割となだらかに土俗性は排除して進めます・・・一大管弦楽曲の様です。さて、スリリングな瞬間に近づきまい、たっぷり墨を含ませた大筆を持って襷がけのデュプレが入魂のタッチに入ります。あとはもう勢いあるのみ、中程のオーケストラ全奏の前の迫力ある弾きこみも凄いです・・・ライブならではの感。後半見せる起伏ある寂寥感を経て 「溜め」を充分して〆はスローダウンさせる処はチェリビダッケのいつものスタイル。第2楽章・・・じっくり聴ける実に美しい楽章であることを私はこの演奏で知らされた次第です。弦に添う如くのフルート他管楽器、途中オーケストラ全奏は奥行きを感じさせ二回目の全奏と意趣変化を与えています。せっかちさがなく後半の語る様な集中力の高い渾身のチェロに耳を傾けてしまいます。最終楽章は曲想にも拠りますがやや共演両者の探りが妥協点を見出した感じもしますね。先行の二つの楽章ですっかり出来上がった様で何か求心力に今ひとつ・・・。第1楽章の断片を回想的に拾いながらのパッセージを経て最後のオーケストラ〆はやはりゆっくりながらやや雑になってしまいました・・・お互いお疲れ様といった処。私の聴いたライブ盤は拍手が入っておりませんでした・・・良し悪しといつた処?もう一つの収録曲サン・サーンスの1971年バレンボイム/PPOバックによるチェロ協奏曲(タイム@5’41A5’09B8’32)は聴いておりません・・・1968年の同じバレンボイム指揮のNPHOバックの分(タイム@5’45A6’38B7’44)とどんな違いがあるのでしょうか、タイムだけから判断しても様子が異なる様で又機会があれば聴いてみます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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