辺境・周縁のクラシック音楽 2 中・東欧篇
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最中 | 神奈川県 | 不明 | 2011年09月18日
本書は、いわゆる我が国でクラシックの本場と目されていたり、多くの作曲家が聴かれているドイツ、オーストリア、イタリア、フランス、イギリス、ロシア等…ではない国々から、どんな作曲家が輩出されどんな作品を残したのか、という多くのクラシック音楽愛好家が一度は考えながらもその途方もない広大さに登るのを逡巡し立ち止まってしまった高峰に挑んだシリーズの第2作である。 今回はポーランドなど中欧・東欧が中心となっており(ただしチェコとハンガリーは中心国として除外)、取り上げられた作曲家は70人近くに及んでいる。 本書の素晴らしさは、録音で聴けるものを中心に書かれている点で(これは著者が自分の耳で聞いて確かめるという基本姿勢の現れと思われるが)読者である我々も書内で紹介されたCDを入手し実際に聴くことにより、字面を追ったり文献を頭で理解するのではなく、その音楽のもたらす感動を得ることが出来るのである。 有名作曲家の作品を聴くばかりの日々にやや飽いてきた方、未知の作曲家の作品との出会いを求める方々に是非ともお勧めしたい一冊である。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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