トップ > My ページ > 最中 さんのレビュー一覧

最中 さんのレビュー一覧 

検索結果:5件中1件から5件まで表示

%%header%%

%%message%%

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/09/18

    本書は、いわゆる我が国でクラシックの本場と目されていたり、多くの作曲家が聴かれているドイツ、オーストリア、イタリア、フランス、イギリス、ロシア等…ではない国々から、どんな作曲家が輩出されどんな作品を残したのか、という多くのクラシック音楽愛好家が一度は考えながらもその途方もない広大さに登るのを逡巡し立ち止まってしまった高峰に挑んだシリーズの第2作である。
    今回はポーランドなど中欧・東欧が中心となっており(ただしチェコとハンガリーは中心国として除外)、取り上げられた作曲家は70人近くに及んでいる。
    本書の素晴らしさは、録音で聴けるものを中心に書かれている点で(これは著者が自分の耳で聞いて確かめるという基本姿勢の現れと思われるが)読者である我々も書内で紹介されたCDを入手し実際に聴くことにより、字面を追ったり文献を頭で理解するのではなく、その音楽のもたらす感動を得ることが出来るのである。
    有名作曲家の作品を聴くばかりの日々にやや飽いてきた方、未知の作曲家の作品との出会いを求める方々に是非ともお勧めしたい一冊である。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/07/10

    「2つのチェロのための組曲Op.54」は、チェロの技巧を誇示するというより「シャンゼリゼのモーツァルト」とも呼ばれたと言う作曲者のメロディメーカーとしての天分が十二分に発揮された傑作。
    曲のどこを切っても美しい旋律とチェロの魅力がこぼれ出す珠玉の名曲であり、万人にお薦めする。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/05/08

    この本は、いわゆる我が国でクラシックの本場と目されていたり、多くの作曲家が聴かれているドイツ、オーストリア、イタリア、フランス、イギリス、ロシア等…ではない国々から、どんな作曲家が輩出されどんな作品を残したのか、という多くのクラシック音楽愛好家が一度は考えながらもその途方もない広大さに登るのを逡巡し立ち止まってしまった高峰に挑んだ、その勇気溢れる第一歩を記した書である。
    今回はスペイン、ポルトガル、オランダ、ベルギー、ルクセンブルクの五ヶ国が対象(比較的ヨーロッパ中心部に近いが、おそらく第2弾以降はさらなる辺境・周縁に進んでいくのだろう)で、取り上げられた作曲家は120人以上、もちろんファリャ、グラナドス、ロドリーゴ等、既に多くの人に知られている作曲家を省いての選である。
    また、基本的に録音で聴けるものを中心にしており、入手困難盤が多いにも関わらずCD情報が豊富に掲載されている。著者が自分の耳で聴いて確かめるという姿勢がベースにあり、レア音源収集に費やした情熱と労力を思えば、ただただ驚嘆せざるを得ない。
    有名作曲家の作品を聴くばかりの日々にやや飽いてきた方、未知の作曲家の作品との出会いを求める方はどうぞためらわずにこの本を開こう、素晴らしい世界が待っている。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/12/28

    この3曲は、チェロソナタの歴史に名を残すべき傑作である。


    美しい旋律を古典的形式にきっちりと収めた第1番から、楽想の変転が天衣無縫の趣を見せる第3番まで、霊感に満ちた楽想が溢れる名曲群であるが、特に情感と形式のバランスが絶妙な第2番に心打たれる。
    チェロソナタに少しでも興味がある人にとって必聴盤と言えよう。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/12/19

    世界初録音という過去の不遇が信じられない名曲群。
    (作曲者と親交があった)「モーツァルトやベートーヴェンに似過ぎている」と揶揄する向きもあるかもしれないが、こんこんと湧き出る楽想の魅力と、構成力に見せる練達の筆致が素晴らしい。
    特に短調の2曲は、ソナタ形式の枠を越えてしまわんばかりに変転する曲想の自在な展開に加え、劇的表現の突出が心を打つ。

    歴史的チェロ奏者の作品らしくハイポジションの高速パッセージが多用されているが、ペーター・ヘルの演奏も秀逸。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

検索結果:5件中1件から5件まで表示