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ベートーヴェン(1770-1827)

SACD ヴァイオリン協奏曲、ロマンス第1番、第2番 メニューイン、フルトヴェングラー&フィルハーモニア管(24ビット・リマスター限定盤)

ヴァイオリン協奏曲、ロマンス第1番、第2番 メニューイン、フルトヴェングラー&フィルハーモニア管(24ビット・リマスター限定盤)

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    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  2011年08月25日

    メニューインが弾くベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲には結構録音盤が数多く残されていてバックがフルトヴェングラー指揮のものは1947年オーケストラLFO(タイム@23’57A10’53B10’16)、同じく1947年オーケストラBPO(タイム@23’44A10’26B9’56)そして本盤演奏1953年オーケストラPHO(タイム@23’43A9’36B10’16)の三種を私は確認しております。さて、1953年というとフルトヴェングラー67歳、メニューイン37歳の頃、年の開きとしては後年クレンペラーのバックで演奏した時と同じなのですがメニューインが一回り若いせいか第1楽章からやや饒舌的な感じで仕掛けカデンツァにおいても中々な達者ぶりであります。若さにおける意欲と解釈しております。第2楽章は更にロマン性を強調して情緒たっぷりであります・・・ちょっと「場違い」寸前?まで煮詰めております。最終楽章はさすがメニューインの方も決して流れずに手綱を引き締めておりカデンツァも一応メリハリをつけます。ベートーヴェンのこの曲における構築性よりロマン性を聴き応え・見栄えあるものに仕立てた演奏かと思います。我々LP世代ではフルトヴェングラー指揮でのこのベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲(メニューイン)とピアノ協奏曲「皇帝」(フィッシャー)がレコード・ライブラリーの定番にもなっていた事が懐かしく素晴らしいランクの演奏には間違いありませんね。同年?録音のロマンス第1番(タイム7’37)、第2番(同9’33)の方はフルトヴェングラーペースがたっぷり味わえるものでこの両曲にしては起伏豊富に大げさな感じもしないわけではありませんがその芸風を単純に楽しんだら良いかと思いました。本演奏には仕様向上盤もあり更に音質が期待されるようです。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2011年06月04日

    本盤にはフルトヴェングラーがメニューインを起用してスタジオ録音を行ったベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲と、ロマンス第1番及び第2番がおさめられているが、いずれも素晴らしい至高の超名演と高く評価したい。ヴァイオリン協奏曲については、今般の一連のシリーズにおいて同時にSACD化された、ルツェルン祝祭管弦楽団と1947年にスタジオ録音した演奏もあり,そちらも素晴らしい名演で今般のSACD化によって更にそのグレードを上げたところである。両演奏の優劣の比較は困難を極めるところであるが、録音が本演奏の方が良好であることや、オーケストラの力量においてもフィルハーモニア管弦楽団の方が数段上であることを考慮に入れれば、私としては本演奏の方をわずかに上位に置きたいと考える。本演奏におけるフルトヴェングラーの指揮は例によってスケールの雄大な巨匠風そのものだ。先を決して急ぐことはない荘重なインテンポで楽想を進めていくが、常に音符の背後にある音楽の精神的な深みを追及しようという姿勢には不動のものがあり、楽曲の核心を鋭く抉り出していくような彫の深さには際立ったものがあると言える。フルトヴェングラーによる奥行きのある指揮に対して、メニューインのヴァイオリンも一歩も引けを取っていない。メニューインは、フルトヴェングラーの死後はクレンペラーとの共演も含め、さほどの名演を遺しているとは言い難いので、この時がベストフォームとも言えるのかもしれないが、卓越した技量を駆使しつつ、情感の豊かさや気品の高さをいささかも失うことがなく、いささかも隙間風の吹かない濃密な演奏を展開しているのが素晴らしい。併録のロマンス第1番及び第2番は、フルトヴェングラーならではの濃厚なロマンティシズムを味わうことが可能な名演だ。本演奏におけるうねるような人間味溢れる濃厚さは、他の指揮者だと大仰に聴こえてしまう危険性もあるが、フルトヴェングラーの場合はいささかもそのような危険性に陥ることはない。それどころか、深沈とした奥行きを感じさせるというのは、フルトヴェングラーだけに可能な圧巻の至芸と言える。録音は、1953年のスタジオ録音であり、フルトヴェングラーの録音としては比較的恵まれているとも言えるが、今般のSACD化によって見違えるような素晴らしい音質に生まれ変わった。メニューインのヴァイオリンの弓使いまで聴こえるのは殆ど信じ難いほどであり、このような歴史的な名演を、現在望み得る最高の高音質SACDで味わうことができるのを大いに喜びたい。

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