交響曲第6番「悲愴」:フェレンツ・フリッチャイ指揮&ベルリン放送交響楽団 (180グラム重量盤レコード/Speakers Corner)
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ゆあがり | 愛媛県 | 不明 | 2016年12月16日
SHM-CD版の音質は音の分離や解像度が不自然なほどに良いけれど、音に奥行きがなくバイオリンとティンパニが同じ距離で聞こえる、つまりデジタルプロセッシングよる音の鮮明さのみを強調したものであると言えるのではなかろうか。不自然さが先に立ってちょっとげんなりするのは否めない。最近の「リマスター」全般に言えることだが、何も解像度が全てというわけでもあるまいし、音を加工してまで「音の良さ」を売りにすることはないと思う。決して音は良くなってはいないのだから古い録音なりに聴かせてもらった方がありがたいと思うのはわたしだけだろうか。音の不自然な誇張のせいで演奏がしらけて聞こえるとしたら、何のための「高音質化」なのかということになる。なお、演奏についてはいまさら述べるまでもないが、フリッチャイ自身は第一楽章のこのテイクが気に入っておらず再録音を希望していたので、このレコーディングの発売を認めていなかったということは付け加えておきたい。6人の方が、このレビューに「共感」しています。
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