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フランク、セザール(1822-1890)

CD フランク、グリーグ、ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ集 レーピン、ルガンスキー

フランク、グリーグ、ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ集 レーピン、ルガンスキー

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    ココパナ  |  北海道  |  不明  |  2021年07月09日

    面白い選曲。グリーグでは、3曲あるヴァイオリン・ソナタのうち、有名な第3番ではなく、第2番を取り上げている。まあ、グリーグのヴァイオリン・ソナタは、どれも佳曲であるとは思うので、どれを取り上げるかというより、ヤナーチェク、フランクと一緒に収録というのは、なかなか見ない組み合わせだ。そういった点で面白い。レーピンとルガンスキーは、明瞭なクライマックスを築き上げながら、気持ちの良い流れでこれらの3曲を演奏している。ヤナーチェクは、速いテンポで開始される。冒頭の印象的なフレーズは、その速さのため、いくぶん不安定だが、情熱的であり、その情熱の行き着くさまを明瞭に感じさせる点でドラマティックだ。第2楽章の童話的な雰囲気、第3楽章の鋭さも、巧妙に演出されていて、聴かせる。第4楽章は、ヤナーチェクの様々な意図が含まれた音楽であると思うが、当演奏はそれをかいつまんで説明すると言うより、飄々とした感じであり、あくまで全体のスムーズを優先した印象。レーピンのヴァイオリンの流麗な美しさが、その解釈に一貫した方向性を与えている。グリーグの第2ソナタは、この曲がもつ情熱的な要素を鮮やかに描きあげた演奏になっている。特に終楽章は、心地よく早目のテンポで、グイグイと運んでいき、一気にフィナーレの放散に結び付ける。その燃焼度は高く、聴後感は実に清々しい。また、第2楽章は豊かなカンタービレに溢れていて、両端楽章との間にギャップをつける演出。このソナタは、これくらい積極的な表現があったほうが良い。フランクでは、ルガンスキーのピアノの技術的な冴えが一層魅力的だ。冒頭はさりげなく、自然だが、第2楽章の運動美は圧巻であり、レーピンのヴァイオリンともども、その鋭さと精密さで、聴き手を圧倒する。第3楽章はわりと普通だが、第4楽章は明るく壮大なエンディングに向けて力を蓄えていく過程に様々なドラマを感じさせ、夢中にさせてくれる。

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    れいくー  |  奈良県  |  不明  |  2012年07月09日

    レーピン以外のヴァイオリニストで、ここに収録された作品を聴いて、これ以上に感銘を受ける事はないのではないかと思わせるほどに、レーピンの表現力と音色は魅力的です。 録音も非常に良く、ピアノの音も大変美しく取れており、レーピンのヴァイオリンの一層引き立てています。ルガンスキーもさすがですね。

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    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2010年12月21日

    まずは、カプリングのセンスの良さを評価したい。非独墺圏のヴァイオリンソナタを集約しているわけであるが、それぞれの作品の作風は著しく対照的だ。情熱的で劇的とも言えるヤナーチェク、民俗色豊かで抒情的なグリーグ、そして、スケールの雄大さではベートーヴェンのクロイツェルソナタにも匹敵する壮大なフランク。これらは、特にヴァイオリンパートに顕著にあらわれており、ここからは推測になるが、レーピンも、ドイツ・グラモフォンへのリサイタルアルバムへのデビューとして、敢えて自らの表現力の幅の広さを披露したいと思ったのかもしれない。確かに、本盤におけるレーピンの卓越した技量と表現力の幅の広さは出色のものである。特に、ヤナーチェクにおける劇的な表現は圧巻の迫力であり、グリーグの幾分楽しげな民俗舞踊的な表現や、随所に垣間見られる抒情的な美しさは、実に感動的だ。そして、フランクにおける威風堂々たる表現は、レーピンの豊かな音楽性と、その前途洋洋たる将来性を確約するものと言える。このレーピンのヴァイオリンの豊かな表現力をしっかりと下支えするルガンスキーのピアノも素晴らしい。レーピンのヴァイオリンの影に隠れがちではあるが、ルガンスキーのレーピンへの深い共感と豊かな音楽性があるが故に、本盤のような名演を成し遂げることができたものと考える。録音も鮮明であり、音場も幅広く、本盤の価値を高めるのに大きく貢献している。

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