ピアノ協奏曲第3番、第4番 アンスネス、パッパーノ&ロンドン響
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一人のクラシックオールドファン | 兵庫県 | 不明 | 2011年11月30日
アンスネス/パッパーノは2005年にBPOをオーケストラ伴奏としてラフマニノフのピアノ協奏曲第1番と第2番を録っていますが、本盤は続く第3番(2009年録音、タイム@16’35A10’43B14’44)、第4番(2010年録音、同@9’36A6’35B8’43)をオーケストラをLSOに持ち替えてのアンスネス39歳、パッパーノ50歳の頃の録音であります。第3番についてメモを入れさせていただきますがアンスネスにはずぅっと若い頃の1995年ベルグンド指揮オスロ・フィルOのバックでのライブ録音(同@16’30A10’23B14’25)で熱っぽい演奏が残っています。本盤の方は演奏タイムこそほぼ同じ様なものですがセッションということでもあり少し雰囲気そのものが違ってはいるようで、アンスネス元々の磨きあげ洗練されたテクニックでこの難曲を透明感高く展開しております。アンスネスのややクールな縦糸とパッパーノのラテン的暖かさの横糸が綾なして行くこの演奏はまぁロシア的憂愁情緒とは程ほどに距離感を置いた処に時としてこの曲に対して持つ煩わしさを軽くしている様に私は感じました。第1楽章での使用される大カデンツァをはじめ適度な重みと正確さに胸のすく思いもしました。中間楽章はほの暗さに漂う前述の冷暖具合が絶妙でありましたし、スポーテイに進んだ最終楽章でのあのいつも?の「ラフマニノフ終止」での力強い〆に最後はため息が・・・。アンスネス、パッパーノの各演奏は勿論私は特にLSOの堅実・確かさを再認識した次第です。第4番の方は未聴ですので★一つ保留させて下さい。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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