ブラームス:ヴァイオリン協奏曲、モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番 デ・ヴィート(vn)、ケンペン、ビーチャム
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mari夫 | 東京都 | 不明 | 2015年07月02日
デ・ヴィトーのブラームスは得意曲目みたいで何種類かの録音が残されている。これはその中で一番古い演奏(戦中のベルリンでイタリアのヴァイオリニストと、戦後にナチ協力を問われた指揮者の競演というもの)である。デ・ヴィトーは隅から隅まで感受性を籠めた演奏で、教科書的なつまらなさとは無縁で、傾聴に価する。ケンペンの指揮もがっちりと背後を固めた演奏。ただ、時代を考えたらこんなものとはも思うが、やや圭角が丸くなっている録音のせいか、鮮鋭さがやや足りなく聞こえることは残念。そのせいもあってかデ・ヴィトーも、やや非力に聞こえるところもなくはない(とくに三楽章)。戦後のヨッフムやフルトヴェングラーとの演奏(いずれも未聴)こそ聞くべきかもしれない。モーツアルトもほぼ同様の演奏で、戦後になってからだが音質は似たりよったり。ビーチェムの指揮はややユルフン、というかのんきに聞こえるが、この曲ならそれでそんなに不足はない。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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