トップ > 音楽CD・DVD > クラシック > ブラームス(1833-1897) > 交響曲第3番 クラウディオ・アバド&ベルリン・フィル

ブラームス(1833-1897)

CD 交響曲第3番 クラウディオ・アバド&ベルリン・フィル

交響曲第3番 クラウディオ・アバド&ベルリン・フィル

商品ユーザレビュー

レビューを書いてみませんか?

レビューを書く

検索結果:7件中1件から7件まで表示

  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2011年06月05日

    本盤には、アバド&ベルリン・フィルによるブラームスの交響曲第3番や悲劇的序曲などがおさめられているが、いずれの楽曲も若干甘い気はするものの名演と評価したい。アバドは、ベルリン・フィルの芸術監督就任間もない頃に、本盤におさめられた第3番を含めブラームスの交響曲全集を完成させた。もっとも、カラヤン時代の猛者がいまだ数多く在籍していたベルリン・フィルを掌握し得た時期の録音ではないことから、第1番などは名演の名には恥じない演奏であるとは言えるが、アバドの個性が必ずしも発揮された演奏とは言い難いものであった。他方、楽曲の性格とのマッチングや録音時期(芸術監督就任前の1988年)の問題もあって、第2番はアバドならではの豊かな歌謡性が発揮された素晴らしい名演であった。このようにベルリン・フィルの掌握の有無なども演奏の出来に作用する重要な要素であるとは思うが、根本的には、アバドの芸風に符号する楽曲かどうかというのが演奏の出来不出来の大きな分かれ目になっていると言えるのではないだろうか。アバドのアプローチは、前任者のカラヤンのような独特の重厚なサウンドを有していたわけでもない。むしろ、各楽器間のバランスを重視するとともに、イタリア人ならではの豊かな歌謡性を全面に打ち出した明朗な演奏を繰り広げていると言える。このようなアプローチの場合、第1番ではいささか物足りない演奏(もっとも、第1番はカラヤン時代の重厚な音色の残滓が付加されたことによって、けがの功名的な名演に仕上がった。)になる危険性があり、他方、第2番については、楽曲の明朗で抒情的な性格から名演を成し遂げることが可能であったと考えられる。他方、本盤におさめられた第3番も、楽曲の心眼に踏み込んでいくような彫の深さ(とりわけ両端楽章)と言った面においてはいささか生ぬるい気がしないでもないが、とりわけ第2楽章及び第3楽章などの情感豊かな歌い方には抗し難い魅力があり、第2番ほどではないものの、比較的アバドの芸風に符号した作品と言えるのではないだろうか。また、とりわけ第3番については、第2番と同様にアバドが芸術監督に就任する前の録音でもあり、ウィーン・フィルに軸足を移したカラヤンへの対抗意識もあって、ポストカラヤンの候補者と目される指揮者とは渾身の名演を繰り広げていたベルリン・フィルのとてつもない名演奏が、本名演に大きく貢献しているのを忘れてはならない。もっとも、大病を克服した後のアバドは、凄みのある名演を成し遂げる大指揮者に変貌していると言えるところであり、仮に現時点で、ブラームスの交響曲全集を録音すれば、より優れた名演を成し遂げる可能性が高いのではないかと考えられるところだ。いずれにしても、アバドはベルリン・フィルの芸術監督就任直後にブラームスの交響曲全集を完成させるのではなく、芸術監督退任直前に録音を行うべきであったと言えるのではないだろうか。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★☆ 

    音楽人  |  川崎市  |  不明  |  2008年07月28日

    アバドの歌わせ方は本当に素晴らしい。第3番は堂々として切れもある仕上がり。とにかく大きなスケール感である。悲劇的序曲も名演。但し、やはりフィルハーモニーホールでの録音の問題あり。3番の第3楽章のホルンはもっと切なく浮き立ってこないと味わいが出てこない。 全体として大いに推奨できるレベルでしょう。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★☆☆☆ 

    NY  |  オックスフォード  |  不明  |  2006年09月03日

    アバドの1番と2番は最高だが3番だけは納得できず。本当に残念だ。自分の中ではこの曲ならヴァントのハードボイルドな演奏が最高だと思う。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    ハンス  |  世田谷  |  不明  |  2006年06月25日

    追加訂正です。ブラ3の決定盤はこのアバド/BPOとレヴァイン/VPOの二種で決まり。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    Pianist  |  Tokyo  |  不明  |  2006年05月14日

    これは注目盤です。アバド/BPO盤というと、評論家はもちろんアマチュアまでブランド意識で先入感を持ち、聞く前から「またいつもの…」といった位置づけをしたがりますが、この第3はもしかしたら彼らの全集中の最高の名演かもしれません。世田谷のハンス氏のご意見に賛成。機能美でスピード感と共に押し切ったカラヤン盤、それよりは魅力的なものの、歌いこみ過ぎてテンポも落ち、マーラー風の熱い吐息と情熱で《ブラ3》の戯画になってしまったバーンスタイン盤よりはるかに水準の高い、鮮烈な演奏です。まずお勧め。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    わんわん  |  兵庫県  |  不明  |  2006年03月18日

    私のアバウトな印象では、交響曲は神経質で繊細な感じのする演奏で、そこが私の好みです。それとアバドBPOブラームス交響曲シリーズには管弦楽伴奏の合唱曲が各ディスクに1曲ついていますが、これがとても素晴しいと思います。私はおまけの合唱曲のほうを何度も聞いています。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    ハンス  |  世田谷  |  不明  |  2005年09月12日

    2番と並んで最高です。この曲については20種近くを聴いてきましたが、大味で無個性な演奏が多い中、特に推進力と弦の分厚さにおいて抜きんでており、私にとって唯一、繰り返しての鑑賞に堪えるものです。カラヤンやバーンスタインをも完全に超えています。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

検索結果:7件中1件から7件まで表示