『女性のためのアルバム〜ロベルト&クララ・シューマンのリート集〜女の愛と生涯、他』 キャロリン・サンプソン、ジョゼフ・ミドルトン
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うーつん | 東京都 | 不明 | 2024年01月11日
クララ(または女性)の立場から見たシューマンのリートという印象を持った。先日入手し愛聴している「シューマン:『詩人の恋』、クララ・シューマン:歌曲集 ユリアン・プレガルディエン、エリック・ル・サージュ、サンドリーヌ・ピオー(カタログNo:ALPHA457)」とペアで聴くとなかなか面白いと思う。 プレガルディエンがロベルトの立ち位置からクララを歌い、当盤のサンプソンはクララの立ち位置からロベルトを見るというのが私の見立て。 プレガルディエン盤の『詩人の恋』の4曲目「Wenn ich in deine Augen seh’ 」の中で「Ich liebe dich」と歌う部分にピオーの声を忍ばせクララを想起させる演出にハッとさせられるが、当盤では「子供の情景 op.15」をところどころに登場させロベルトの存在を表しているような気がしてならない。 曲目、配置、伴奏、そしてサンプソンの清楚であり、かつロベルトの「在りし日」を回想しているかのような歌い口に静かな感動をもらった気がする。お薦めです。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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