楽興の時、ヴォカリーズ、他　鈴木謙一郎

KEN-ICHIROが語り出す、魂のラフマニノフ

「鈴木謙一郎くんは、桐朋在学時代から群を抜いて素晴らしい音楽家だった。その卓越した技術と天与の感受性を私は忘れることができない。
　このCDに聴くウクライナでの収穫は、これからの日本に、音楽の真の実りを齎すだろう。」
（作曲家：三善晃）

KEN-ICHIROが語り出す魂のラフマニノフ。それは心の奥底に響く繊細な音の粒子と、魂を揺り動かすフォルティッシモの独創的協奏。時に遠雷の轟きの様に、時に包み込む優しさで語りかけます。
　ウクライナの凍てつく大地での熱狂的なツアー、数多くの演奏活動を行うなかで、常に音楽の根源と対峙してきたKEN-ICHIRO。今回、沈黙を破るデビュー・アルバムは、広大な力強さと甘美な香りを併せ持つラフマニノフ。大作「楽興の時 作品16」を中心に「ヴォカリーズ」や「V.R.のポルカ」などの小品の組み合わせに、彼のピアニズムが存分に発揮されています。そこに広がる音の世界は、確かにラフマニノフであり、紛れもなくKEN-ICHIROなのです。（カメラータ）

【収録情報】
ラフマニノフ：
・ここはすばらしい場所 作品21 第7番（編曲：E.ワイルド）
・V.R.のポルカ
10の前奏曲 作品23 より
・第6番 変ホ長調
・第2番 変ロ長調
楽興の時 作品16
・第1番 変ロ短調
・第2番 変ホ短調
・第3番 ロ短調
・第4番 ホ短調
・第5番 変ニ長調
・第6番 ハ長調
・ヴォカリーズ 作品34 第14番（編曲：E.ワイルド）
　鈴木謙一郎（ピアノ）

　録音：2008年7月、滋賀
　JVC K2レーザー・カッティングによる高音質