ブリュッヘン、コープマンが最も信頼するリュート奏者
フェントロス／チタローネ・ヴィルトゥオーゾ
16世紀も終わろうとしていた時、チタローネと呼ばれる新しいタイプのリュートがその名を知られるようになりました。それまでのリュートとの大きな違いは幅広い低音域をカバーする長い棹。1オクターブも広がった低音域のおかげで主に声楽の伴奏楽器としてイタリアで大流行しました。マイク・フェントロスはブリュッヘン、コープマンらが最も信頼を寄せるリュート奏者として活躍、日本を代表するリュート奏者佐藤豊彦に師事し、今作は今までの多岐にわたる活躍が実を結んだもので、チタローネの魅力を存分に楽しめるものとなっています。ここにはチタローネに魅せられ、多くの曲を残したカプスベルガー、ピッチーニ、カスタルディの作品を収録。ほとんど知られていない作品ばかりですが、どの曲もメロディアスで伴奏楽器とは思えないほど。ファン・デア・シュペールのパーカッションが軽快なリズムを聞かせるカプスベルガーのCanario（トラック１）やカスタルディのTamburra Corrente（トラック５）、ピッチーニのChiaconaはチタローネの心地よい音色が楽しめます。
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