SACD 輸入盤

交響曲第4番 ゲルギエフ&ロンドン交響楽団、クレイコム

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
LSO0662
組み枚数
:
1
レーベル
:
フォーマット
:
SACD
その他
:
ライブ盤, ハイブリッド,輸入盤

商品説明

≪LSO Live≫ 超優秀録音
シリーズ再開の第7弾、ゲルギエフ&ロンドン響によるマーラーの第4交響曲


現代のカリスマ的指揮者、ゲルギエフと手兵LSOによるマーラー・シリーズがいよいよ再開されます。第7作にあたる第4番は、第1番『巨人』(LSO0663)の前日、2008年1月12日にバービカンでおこなわれた演奏をライヴ収録したものです。

【LSOによるマーラーの第4交響曲のレコーディング】
第1番とならんでマーラーの交響曲のなかでも、親しみ易い魅力にあふれる自作「歌曲」との関連やサイズがコンパクトなこともあり、いち早く人気を獲得していた第4番。これまでにLSOは、1961年にブリテンとオールドバラでライヴ録音(BBCB8004・廃盤)、1989年にモリスとセッション録音、2002年にはプレヴィンの指揮でライヴ録音(未発売)しています。

【ゲルギエフによる個性的なアプローチ】
現代に生きる焦燥と不安を煽り立てるかのようなアプローチを聴かせた第6番(LSO0661)など、これまでのシリーズの流れからもわかるように、第4番もゲルギエフの手にかかるとなにかありそうな予感がよぎります。特徴的なのが第3楽章。
 「緩徐楽章において、ゲルギエフは、音楽に内在する霊感を見失わずに、滞りなく先へと音楽を進めることによって、なにかすぐれた、ほんとうに不思議なことを成し遂げた。そのほかの部分をどう思われたとしても、この演奏はまさにそこに価値があった。」( ガーディアン紙)
 第3楽章の壮絶さでは、ゲルギエフとはタイプは異なるものの、どこか同じロンドンを舞台に異常なマーラー演奏を繰り広げたテンシュテットが1976年に南西ドイツ放送響とおこなったライヴ録音なども思い起こされます。レビューの伝える模様から、その出来ばえにおおいに期待したいところです。

【クレイコムが華を添える第4楽章】
「ラウラ・クレイコムが、「天上の生活」 における子どもがみた楽園のながめをこのうえなくデリケートに歌い上げたフィナーレでようやく、もしかして力強さには不足していたとしても、ほんとうにマーラーの精神が呼び覚まされたのだ。」(タイムズ紙)
 独唱のクレイコムは、2003年にライヴ収録されたティルソン・トーマス盤での歌唱も光りましたが、ゲルギエフ盤ではどのような表現で応えているのかにも注目されます。

【佳境にさしかかるゲルギエフのマーラー】
「マーラーの第4番を彼のシンフォニーの中でもっとも穏やかなものだと思っている人たちは、ゲルギエフの徹底的な演奏解釈によって、その考えに疑問を投げかけられたと気づいたかも知れません。明るくて、のどかな牧歌的であるのとはほど遠く、これはなにか安らかなノスタルジアというよりはむしろ不安や緊張になりがちなものでした。演奏をたいへん魅力的に、そして音楽をひどく気がかりなものにしたのは、おそらく安らぎと懸念との間のこうした苦闘でした。(中略)全般的な印象は、新鮮に表現され、いやおうなしにどっぷりと引きつけるマーラーの第4番でした。」(デイリー・テレグラフ紙)
 ただ、漫然と演奏を受け容れることを許さないところが、いかにもこのシリーズらしさを象徴しているようにも思われます。ますます意識的に挑発するような刺激で迫るゲルギエフとLSOによるマーラー・シリーズも、第5番と第9番の残すところあと2作。なお、ゲルギエフとLSOは、2010年秋のアジア・ツアーのプログラムにマーラーを予定していることからも、これはぜひともおさえておきたいところです。(キングインターナショナル)

【収録情報】
・マーラー:交響曲第4番ト長調
 ラウラ・クレイコム(ピアノ)
 ロンドン交響楽団
 ワレリー・ゲルギエフ(指揮)

 録音時期:2008年1月12日
 録音場所:ロンドン、バービカンホール
 録音方式:DSD(ライヴ)
 プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
 エンジニア:ニール・ハッチンソン&ジョナサン・ストークス
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.1 SURROUND

収録曲   

  • 01. Symphony No. 4 in G Major: Bedchtig. Nicht Eilen
  • 02. Symphony No. 4 in G Major: In Gemchlicher Bewegung. Ohne Hast
  • 03. Symphony No. 4 in G Major: Ruhevoll (Poco Adagio - Allegretto Subito - Allegro Subito)
  • 04. Symphony No. 4 in G Major: Sehr Behaglich ('Wir Genie゚en Die Himmlischen Freuden')

総合評価

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4.5

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懲りずに聴いてみるゲルギエフのマーラー。...

投稿日:2011/01/25 (火)

懲りずに聴いてみるゲルギエフのマーラー。毎度の力任せが通じる曲でないことは、さすがにゲルギエフもよくご存じで、意外にもこれはいい出来となりました。柄にもなく神妙な姿勢で、丁寧に演奏しております。それも相当なデリケートぶりで、4楽章ではかえってソプラノ独唱の方がそれを読み切れず、ちょっと粗い感じになるくらい。ロンドン交響楽団は格別の魅力はないですけれど、そつのない演奏にて、よろしいでしょう。いまいちなシリーズの中でこれはよい成果が出ましたな。

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

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ゲルギエフ&ロンドン交響楽団によるマーラ...

投稿日:2010/04/10 (土)

ゲルギエフ&ロンドン交響楽団によるマーラーの交響曲全集もいよいよ佳境に入ってきた。残すは第5、第9及び大地の歌のみである。ゲルギエフのマーラーは、一言で言えば緻密で繊細な表現ということが出来る。録音の加減もあるのかもしれないが、例えばストラヴィンスキーの春の祭典などで発揮した野性的とも言うべき土俗的な迫力をあまり聴くことができない。私としては、ゲルギエフのマーラーには、精緻さも決して不要とは言わないが、こうした土俗的な劇的表現を期待しており、そのような点からすれば、いささか物足りない演奏に終始することが多々あった。しかしながら、この第4について言うと、ゲルギエフの緻密で繊細な表現が楽想に見事にマッチ。玉石混交とも言うべきゲルギエフのマーラーの交響曲の演奏中、おそらくは第1位、第2位を争う名演となった。特に感動したのは、第4の中で最も長大な第3楽章。長大さ故に、ここをいかに乗り越えるかどうかで演奏の評価は定まってくるものと言えるが、ゲルギエフは精緻とも言うべき繊細な表現で、実に感動的な名演を成し遂げている。終楽章のクレイコムの独唱はいささか線が細い気もするが、ゲルギエフのアプローチを考えると、あながち不十分とは言い難い。録音はSACDマルチチャンネルによる極上の高音質であり、特に第3楽章終結部のティンパニの立体音響の迫力は、驚くべき鮮明さである。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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3番、2番、8番とやや下降線気味のこのシリ...

投稿日:2010/04/03 (土)

3番、2番、8番とやや下降線気味のこのシリーズ、しかも4番はゲルギエフの個性と合いそうにないなと思ったのだが、これは嬉しい誤算と言うべき素晴らしい演奏。例によって速めのテンポではあるが、今回はそんなに速すぎることはなく、むしろ心持ち小編成なのが幸いしたか、オケの各パートが雄弁に浮き彫りにされる「エッジのきいた」演奏。彫りの深い第3楽章までとは一転して、終楽章のクレイコムは極めてデリケートに、「腫れ物に触るように」歌っているが、見かけに反して、まさにそこにこそ私は痛烈なパロディを感じる(お前の考えすぎだと言われればそれまでだが)。9番はロッテルダム・フィルとの来日公演でも非常に良かったので、残りの2曲(『大地の歌』も録音するつもりなら3曲)が楽しみだ。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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