ベートーヴェン：『運命』（1954）、シューベルト：『未完成』（1950）　フルトヴェングラー＆ウィーン・フィル

大好評！　第2世代復刻で蘇るHMV録音の運命、未完成
あまりにも有名な54年の運命は数ある録音の中でも絶品！
巨匠らしさの未完成はただただ構成美に酔いしれる名演！

（制作者より）
フルトヴェングラー死の年の1954年に残された『運命』は３種類ありますが、ムジークフェラインで録音されたこの『運命』は他のものと一味違います。ライヴで劇的な演奏になった戦中のものと比べると終始ややインテンポで曲を進めながら、バランスを大切に個々の楽器の役割を明瞭に聞かせ非常に音楽的に作り上げています。元々の録音も良かったのでしょう。しっかりとした音が刻まれており、良質な音で楽しむ事ができるのは幸いです。この様な元々の録音が良いものに第２世代復刻だからと言って劇的に音質が向上する事は難しいと思い、復刻自体非常に抵抗がありました。個人的には第２世代復刻で行って正解だと思っていますが、人それぞれ感じ方が違うので一概に良いとは言えないのが残念ではあります。ですが、音の厚み感が自然というか、出音に密度があり中域がスカスカする感じはなく、濃厚に凝縮され一音一音が爆発し凄まじいエネルギーを発している事が聞いて良くわかります。
　カップリングの『未完成』は既に弊社DCCA-0011でSP原盤から復刻したものと同一演奏ですが、LPからの復刻の希望も多少あり、昔からの定番の組み合わせとして今回収録に踏み切りました。演奏は既に多くの方が巨匠の『未完成』の中でも一、二を争う好演奏として評価されているので今更言う事はないと思います。しかし元がSPに録音された為、こちらの音質は『運命』よりも若干落ちてしまうのが残念です。
　ディスクを再生した際に起因するノイズがあります。予めご了承ください。
（デルタ エンタテインメント）

・ベートーヴェン：交響曲第5番『運命』
　録音：1954年2月28日〜3月1日（モノラル）
　ALP1195

・シューベルト：交響曲第8(7)番『未完成』
　録音：1950年1月19-21日（モノラル）
　LHMV1020
　
　ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
　ヴィルヘルム・フルトヴェングラー（指揮）