CD

ワーグナー:管弦楽名曲集 カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

ワーグナー(1813-1883)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
POCG20015
組み枚数
:
1
:
日本
フォーマット
:
CD

内容詳細

カラヤンの演奏はダイナミクスの幅が大きい。とくに弱音は絶え入らんばかり。その本当の美をきくにはアナログディスクでは不十分。CDはだからカラヤンのためにあるのだ!といいたくなるような名演名録音のワーグナー・プロ。(壱)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

総合評価

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カラヤンのワグナー管弦楽というと73年来日...

投稿日:2011/10/03 (月)

カラヤンのワグナー管弦楽というと73年来日公演のタンホイザー&トリスタンの凄演(両曲とも史上最高!)を思い出すが当盤はやや老いを感じさせ、全体に濃厚妖艶かつ緊張感に満ちたEMI'74年(日本公演に一番近い)に劣る。しかし録音はこっちのが良く、壮麗絢爛BPOサウンドもまだ健在で官能的なトリスタンなど悪くはない。他の方も書かれてるが、74年盤共々タンホイザーがドレスデン版じゃなくバッカナール付きパリ版なのが残念…

ワレンペラー さん | 広島県 | 不明

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本盤には、晩年のカラヤンがベルリン・フィ...

投稿日:2011/09/25 (日)

本盤には、晩年のカラヤンがベルリン・フィルとともにスタジオ録音したワーグナーの管弦楽曲集がおさめられている。本盤の演奏は1984年であるが、これはカラヤンとベルリン・フィルの関係が、例のザビーネ・マイヤー事件の勃発によって修復不可能にまで悪化し、抜き差しならない関係にあった時期のものである。カラヤン&ベルリン・フィルというクラシック音楽史上にも残る黄金コンビの全盛時代は1960年代から1970年代にかけてであるというのは論を待たないところだ。この時期のベルリン・フィルには、各楽器の奏者史上でもトップを争う名うてのスタープレイヤーがあまた在籍しており、鉄壁のアンサンブルと超絶的な技量を誇っていたと言える。カラヤンは、このような超名人集団であるベルリン・フィルを統率し、その演奏に流麗なレガートを施すことによっていわゆるカラヤン・サウンドと称される重厚にして華麗な音色を醸成し、オーケストラ演奏の極致とも言うべき圧倒的な音のドラマを構築していた。音楽内容の精神的な深みの追及という意味においては、前任者のフルトヴェングラーには及ばなかったと言えるが、この時期のカラヤンの演奏には、そうした音楽内容の精神的な深みを絶対視するとともに、偏向的な見解によってカラヤンを不当に貶し続けてきているとある影響力の大きい某音楽評論家を一喝するだけの圧倒的な音のドラマが構築されていたと言える。したがって、音楽の持つ根源的な迫力においては、フルトヴェングラーによる名演と容易には優劣を付け難い高水準に達していたとも言えるのではないだろうか。ところが、前述のようなサビーネ・マイヤー事件の勃発による手兵ベルリン・フィルとの関係悪化、そしてカラヤン自身の健康悪化も相まって持ち前の圧倒的な統率力に綻びが生じてきたところであり、本演奏においても、随所にそれが顕著に表れていると言えなくもない。カラヤンはベルリン・フィルとともに、その全盛期である1970年代にEMIにワーグナーの管弦楽曲集をスタジオ録音(1974年)しており、それは超名演の呼び声が高い演奏であるが、当該演奏と本盤の演奏を比較すると、演奏の精度においてはその差は歴然としているとも言える。しかしながら、本盤の演奏には、晩年のカラヤンならではの枯淡の境地とも言うべき独特の味わい深さがあるとも言えるところであり、前述の1974年盤とは異なった魅力があると言えるのではないだろうか。したがって、本盤の演奏は、音のドラマとしては若干の綻びがみられるものの、カラヤンが自身のこれまでの波乱に満ちた生涯を自省の気持ちを込めて回顧するような、いわば人生の諦観さえ感じさせる味わい深さという意味においては、私としては素晴らしい名演との評価をするのにいささかも躊躇するものではない。音質については、これまでリマスタリングが行われたこともあって、本従来CD盤でも十分に良好な音質であるが、先日発売されたSHM−CD盤は、若干ではあるが音質が鮮明になるとともに、音場が幅広くなったように思われる。カラヤンによる素晴らしい名演をできるだけ良好な音質で味わいたいという方には、SHM−CD盤の方の購入を是非ともおすすめしておきたいと考える。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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本盤には、晩年のカラヤンがベルリン・フィ...

投稿日:2011/09/25 (日)

本盤には、晩年のカラヤンがベルリン・フィルとともにスタジオ録音したワーグナーの管弦楽曲集がおさめられている。本盤の演奏は1984年であるが、これはカラヤンとベルリン・フィルの関係が、例のザビーネ・マイヤー事件の勃発によって修復不可能にまで悪化し、抜き差しならない関係にあった時期のものである。カラヤン&ベルリン・フィルというクラシック音楽史上にも残る黄金コンビの全盛時代は1960年代から1970年代にかけてであるというのは論を待たないところだ。この時期のベルリン・フィルには、各楽器の奏者史上でもトップを争う名うてのスタープレイヤーがあまた在籍しており、鉄壁のアンサンブルと超絶的な技量を誇っていたと言える。カラヤンは、このような超名人集団であるベルリン・フィルを統率し、その演奏に流麗なレガートを施すことによっていわゆるカラヤン・サウンドと称される重厚にして華麗な音色を醸成し、オーケストラ演奏の極致とも言うべき圧倒的な音のドラマを構築していた。音楽内容の精神的な深みの追及という意味においては、前任者のフルトヴェングラーには及ばなかったと言えるが、この時期のカラヤンの演奏には、そうした音楽内容の精神的な深みを絶対視するとともに、偏向的な見解によってカラヤンを不当に貶し続けてきているとある影響力の大きい某音楽評論家を一喝するだけの圧倒的な音のドラマが構築されていたと言える。したがって、音楽の持つ根源的な迫力においては、フルトヴェングラーによる名演と容易には優劣を付け難い高水準に達していたとも言えるのではないだろうか。ところが、前述のようなサビーネ・マイヤー事件の勃発による手兵ベルリン・フィルとの関係悪化、そしてカラヤン自身の健康悪化も相まって持ち前の圧倒的な統率力に綻びが生じてきたところであり、本演奏においても、随所にそれが顕著に表れていると言えなくもない。カラヤンはベルリン・フィルとともに、その全盛期である1970年代にEMIにワーグナーの管弦楽曲集をスタジオ録音(1974年)しており、それは超名演の呼び声が高い演奏であるが、当該演奏と本盤の演奏を比較すると、演奏の精度においてはその差は歴然としているとも言える。しかしながら、本盤の演奏には、晩年のカラヤンならではの枯淡の境地とも言うべき独特の味わい深さがあるとも言えるところであり、前述の1974年盤とは異なった魅力があると言えるのではないだろうか。したがって、本盤の演奏は、音のドラマとしては若干の綻びがみられるものの、カラヤンが自身のこれまでの波乱に満ちた生涯を自省の気持ちを込めて回顧するような、いわば人生の諦観さえ感じさせる味わい深さという意味においては、私としては素晴らしい名演との評価をするのにいささかも躊躇するものではない。音質については、これまでリマスタリングが行われたこともあって、従来盤でも十分に良好な音質であったが、今般のSHM−CD化によって、若干ではあるが音質が鮮明になるとともに、音場が幅広くなったように思われる。カラヤンによる素晴らしい名演をSHM−CDによる高音質で味わうことができるのを大いに喜びたいと考える。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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