CD 輸入盤

交響曲第7番『夜の歌』 ベイヌム&コンセルトヘボウ管弦楽団(1958)

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
GMSN001
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

マーラー:交響曲第7番『夜の歌』
ベイヌム&コンセルトヘボウ管弦楽団


名指揮者ベイヌムのレパートリーは広く、バロックから現代作品に至るまで多くの作品をとりあげていましたが、残された録音は決して多くないため、今回のような新たな音源の登場は歓迎されるところです。
 コンセルトヘボウ管弦楽団には、メンゲルベルクのおかげでマーラーからの信任も篤い強固な伝統があり、ベイヌムもさまざまな作品を指揮していたようですが、CDはこれまで交響曲第4番と第6番、『大地の歌』だけだったので、今回、第7番がリリースされるのは朗報です。
 メンゲルベルクの後任としてコンセルトヘボウ管弦楽団の音楽監督となったエドゥアルド・ファン・ベイヌムは、1901年9月3日、オランダのアーネムに誕生しています。幼い頃からヴァイオリンとピアノを学んでいたベイヌムは、16歳でアーネム管弦楽団に入団し、ヴィオラ奏者として活動する一方、指揮の勉強も始め、アムステルダム音楽院では、ピアノ、ヴィオラ、作曲を学んでいます。
 ベイヌムは19歳の時にピアニストとしてデビューしていますが、並行して各地のアマチュアのオーケストラや合唱団の指揮を始め、ほどなく指揮者に転向します。
 プロとしての指揮者デビューは25歳の時で、同年、ハールレム交響楽団の常任指揮者に就任。1929年には、コンセルトヘボウ管弦楽団への客演デビューが大成功を収め、1931年にはメンゲルベルクの招きにより、同楽団の副指揮者となって活動を展開、1938年からはメンゲルベルクとともに正指揮者として同楽団の指揮にあたり、1945年にメンゲルベルクが戦犯として追放されると、ひとりで同楽団の高い水準を維持、各地の演奏会でも成功を収めることとなります。特にロンドンへの引っ越し公演は大成功で、これがきっかけで1949年からはロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を兼任することとなり(1951年まで)、さらに1954年にはフィラデルフィア管弦楽団に客演してアメリカ・デビューでも大成功を飾り、同年、コンセルトヘボウ管弦楽団を率いてのアメリカ・ツアーでも大きな成功を収め、それを機に1956年からはロサンゼルス・フィルの常任指揮者を兼任することとなりました。
 しかし、もともと病気がちだったベイヌムにとっては、こうした激務はこたえたようで、晩年には心臓疾患となってしまい、1959年4月13日には、アムステルダムでのブラームス交響曲第1番のリハーサル中に心臓発作で倒れてしまいます。まだ57歳という指揮者としては働き盛りの年齢でした。(HMV)

【収録情報】
・マーラー:交響曲第7番ホ短調『夜の歌』

 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
 エドゥアルド・ヴァン・ベイヌム(指揮)

 録音時期:1958年6月4日
 録音場所:アムステルダム、コンセルトヘボウ
 録音方式:モノラル(ライヴ)

ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
☆
☆

3.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
1
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
1
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
ヒストリカルなのでまずは音について。下の...

投稿日:2012/11/05 (月)

ヒストリカルなのでまずは音について。下の「ねこだらけ」さんのご指摘のように、実に不思議な状態。第1楽章は乾いた明瞭な音でだいたい時代通りのレベル。第2楽章以降は、フルトヴェングラーの1940年代のライブを想わせるいかにも古めかしくて不明瞭な音になります。でかい木箱を叩いたような音にしか聞こえないティンパニなど、いかにもそれっぽい。確かに複数の音源を組み合わせて出来上がったと思われます。第5楽章冒頭のティンパニの欠落も痛いなあ。といふことで、録音に期待してはいけません。そういう状況なので、これが名演か否かを論じるのはあまり意味がないような気もします。テンポ設定は粘ることなく、あっさりと駆けて行ったような展開で、曲の持つ様々な要素を描きつくしたというようなこともないしなあ。ま、繰り返しですが、録音が悪いので、どれほどベイヌムさんのアプローチが聞き取れるのか疑問でありまして、もうそれ以上にコメントすることはないなあ。ベイヌムさんファンとか、1950年代のマーラー演奏とかに興味がある人とか、そういうマニア向けということで位置づけてよろしいでしょう。

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

1
★
★
★
★
☆
 コンセルトヘボウの全盛期の実力が,この...

投稿日:2012/03/20 (火)

 コンセルトヘボウの全盛期の実力が,このころまだ維持されていたことを物語る,壮絶な演奏.各パートの完成度が恐ろしく高く,残響の長い大ホールでも音の輪郭がまったくぼやけない.自信に満ちた強烈なティンパニーの打ち込みも,さすがコンセルトヘボウと感嘆させられる.  ただ,このCDに収められた音源は極めて不可思議なもので,第1楽章だけがオンマイクで残響がゼロ.第2楽章になって,急にいつものコンセルトヘボウの豊かな響きに変わる.おそらく別の会場で取られた複数音源の混合音源なのだろう.どう考えても第1楽章だけが異様なので,できれば出自をたどって正規の音源から出しなおしてもらいたい.終楽章冒頭のティンパニーが半分ほど欠落しているのももったいない.

ねこだらけ さん | 京都府 | 不明

1

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

プロフィール詳細へ

マーラー(1860-1911)に関連するトピックス

交響曲 に関連する商品情報

おすすめの商品