SEAMO 『Stock Delivery』 インタビュー 第1回
2008年6月11日 (水)
interviewer : 保坂壮彦(HMV)
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2008-06-11 |
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今の僕の基準では、
SEAMO いや、してないですねぇ(笑)。なんか「MOTHER」出しているのにそこでまた改めて何か直接伝えるのも恥ずかしいというか、コテコテ過ぎじゃないですか。「MOTHER」という曲自体が、僕からの母さんへの想いが込められた曲ですから。母さんのほうから連絡はあったんですよ。“あたしのことを全国に向けて歌うなんて恥ずかしい”という(笑)。“でも、気持ちは伝わったから、ありがとう”っていうメールが来ました。 --- ここまで「MOTHER」という曲があらゆる人達に受け入れられることになるとは、予想外だったんじゃないでしょうか? SEAMO シングルを作るときは、どんな曲でもより多くの人に届いて欲しいということを考えていますし、もちろん売れて欲しいということも考えていますけどこのシングルに関してはあまりそういうことを考えなかったと思いますね。 “母さんに気持ちを伝えたいな”っていう気持ちから発信されたものですね。それがみんなに受け入れられたということは、僕が思っていることはやっぱみんなも同じなんだなぁと思いましたね。 --- なるほど。では、2008年6月18日リリースの『Stock Delivery』についてお訊きします。まず、このような形でシングルのカップリング集を出すということになった理由、きっかけを教えてもらえませんか? SEAMO 実は、カップリング集はかなり前からリリースしたいと思い続けていたものだったんですよ。“ミニアルバムみたいな形でもいいから出させてくれ”ってずっと前から言ってまして。僕は、今までのアルバムの中にシングルのカップリングを入れてなくて。それは、シングルを聴いてくれた人達がアルバムを買うときに新たに書き下ろした楽曲がアルバムに入っているほうが絶対に喜んでもらえると思っているので。 --- ということは、ライブをやるときはシングル曲だとかアルバム収録曲だとかカップリングだとかそういうことは考えずに、SEAMOさんが今まで作ってきた作品を全て同じものとして考えてそこから選曲してライブで演奏するということなんでしょうか? SEAMO 新曲は当たり前のようにやりますけど、それ以外の曲は単色々とライブで演奏していくうちに手応えを感じたりとかして、定番化していったりするんですが、ライブで受けが良かったものがたまたまカップリングの曲で多かったという感じなんですよ。 --- 先ほど、シングルを作るときは考えて作るとおっしゃっていましたが、カップリングに関してはどのようなスタンスで作られているんでしょうか? SEAMO シングルを作るときは、僕の描いているテーマや作ったデモ音源を元にして、事務所やレコード会社のスタッフとミーティングやディスカッションをしてチームで決めて作り上げていくことが多いんですよね。それと、シングルに関しては、作りながらも何度も振り返って、“これはちょっと歌詞を変えたほうがいいかな?”みたいなことをやったりするんです。でもカップリングに関しては何も言われないんですよ。“好きにやっていいよ”って(笑)。それもあって、思いついたことをそのまま一発の勢いで作ったものが多くて。トラックが産まれて、そこから出てくるファースト・インスピレーションを大事にして、それをそのままさくっと作品にしてしまうような感じです。 --- もう反射神経的に、みたいな? SEAMO そうです、そうです。もうぱっとね。動物的な感覚で反射神経で。 --- そういった、ある意味SEAMOさんが本来持っている素の部分がそのまま詰め込まれたカップリングの曲を集めて今回リリースするにあたって、全てのカップリングの曲を改めて聴き直したと思いますが、そこで、今だからこそ気づくことが出来た新たな発見とかありましたか?。 SEAMO たぶんベストアルバムを作るときにも同じような感覚になるんじゃないかと思うんですけど、やっぱり初期の頃の歌モノの曲は聴けないですねぇ、下手で(笑)。なんかこういうことを言ってしまうと、これから『Stock Delivery』を聴いてもらう人には申し訳ないんですけど(笑)、ちょっと荒いんですよね。そういう発見もあるし、逆に昔のほうがライミングのキレが鋭いなって思うこともありましたね。単純に懐かしい感じもありましたし、あと、実はライブで一回もやっていない曲もあるなぁと…。 --- 色々と客観的に見れるようになったということですね。 SEAMO その通りですね。 --- その中でも、一番、かっこいいと思えるようなものというか。改めて客観的に聴いて、すごい! と思ってしまうようなカップリングの曲ってあったりしました? SEAMO 「We Fight!」とか「好奇心」とかですね…。ラップをするときのBPM(ビートの速度の単位)ってゆっくりのほうが難しいんですよ。早いテンポの曲だったら勢いでがーっとラップできるんですけど、ゆっくりの曲の場合は、隙間をどういう言葉で埋めるのか? “間”で埋めるのか? “Yeah!”とか“Oh!”というもので埋めていくのか? 結構難しくて。だからこそそこで見せる手法一つでそのアーティストの才能と資質が問われるというか。そういう意味で、「We Fight!」とか「好奇心」というのは今改めて聴いても、“キマってる!”って思える作品になっています
。 --- そう考えると動物的な感覚で勢いで作った作品のほうがSEAMOさん自身、納得の行くものに図らずともなってしまっているということなんでしょうか? SEAMO そういうわけではないですね。カップリングはゲームみたいに作っていくことが多かったりして。“この曲は名古屋で!”って決めたら、地元のイメージを基に作って行くような楽曲もあったり…。もう、ポンポン出てくるものを作品にしているという感じですね。ヒップホップってそういう要素が多分にありますから、俺イズムがでやすいんだと思います。
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