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Dave Mason インタビュー

2008年5月23日 (金)

無題ドキュメント
Dave Mason
デイヴ・メイソン インタビュー



常に音楽から刺激を受け続けることかな


--- 日本でリリースされることになった『フィーリング・オールライト・ライヴ』は2003年5月、ワシントンDCの『XMサテライト・ラジオ』用に収録されたライヴですが、どんなライヴだったか覚えていますか?

小さなスタジオで、少人数の観客を集めて行ったショーだった。ライヴ・パフォーマンスそのものはいつもと同じだよ。とにかくベストを尽くして、その場にいる人々に音楽を楽しんでもらおうとしたんだ。

--- あなたがスティーヴ・ウィンウッド、ジム・キャパルディらと60年代に組んでいたトラフィック時代の「フィーリング・オールライト」やソロの「ウィ・ジャスト・ディスアグリー」、ボブ・ディランのカヴァー「見張り塔からずっと」など、長年あなたのステージではお馴染みの名曲の数々が披露されていますが、どのようにして鮮度を保っているのですか?

常に音楽から刺激を受け続けることかな。毎晩同じ曲をプレイしていても、アドリブを入れることもあるし、ちょっとしたタッチが異なることもある。さらに演奏が同じであっても、その日ごとにエモーションが異なるんだ。もうひとつ重要なのは、曲の出来が良いことだ。だから飽きることはないし、常にフレッシュな気持ちでいるよ。 「フィーリン・オールライト」はいろいろな人が歌ってきたけど、ジョー・コッカーが有名にしてくれた。ライヴでいつも盛り上がる曲だよ。

--- トラフィックの「ディア・ミスター・ファンタジー」もプレイしていますが、この曲に特別な思い入れはありますか?

うん、トラフィックを代表する曲のひとつだと思うし、いつも観客が盛り上がって、会場がひとつになる曲だ。この曲のソングライティング・クレジットはジムとスティーヴの二人だけど、当時トラフィックは全員で曲を仕上げていった。だから私自身も作曲に関わっているし、思い入れは強いんだ。

--- 「見張り塔からずっと」は元々ボブ・ディランの曲ですが、あなたがジミ・ヘンドリックスに聴かせて、彼がカヴァーすることにしたんですよね?

確か私の家でパーティーをやっていて、出たばかりのボブの『ジョン・ウェスリー・ハーディング』(67)のレコードをかけていたんだ。それを聴いたジミが気に入って、レコーディングすることにしたんだよ。彼のヴァージョン(『エレクトリック・レディランド』(68)収録)では私がアコースティック・ギターを弾いている。ベースも弾いたけど、私のトラックは使われていないんだ。スタジオの同じ部屋で、ジミと顔を合わせながら弾いたのを覚えているよ。

--- ジミは完璧主義者で、20テイク以上弾かねばならなかったというのは本当ですか?

それは大袈裟だよ(苦笑)。せいぜい4〜5テイクかな。ジミは素晴らしいミュージシャンだったけど、ひとつの作品を納得いくまで仕上げる完璧主義者ではなく、次から次へと新しい実験を試みるタイプだった。彼と私ではやっている音楽は異なっていたけど、すごく刺激を受けたよ。

--- あなた自身、『デイヴ・メイソン』(74)で「見張り塔をずっと」をカヴァーしていますが、ジミのヴァージョンから影響は受けましたか?

いや、私なりにボブの曲をアレンジしたんだよ。ジミのヴァージョンは意識していなかった。ボブとは二度ほど会ったことがあるけど、あまり深く話したことはないんだ。というか、この業界に友人はあまりいないんだよ。いろんなミュージシャンと共演したけど、その大半はプロフェッショナルとしての関係で、普段から飲みに行くような仲の人はほとんどいない。


続く・・・

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