OPERA JAZZ BLUES - ジャズ・アレンジで聴くオペラ・アリア、歌曲集

2017年1月21日 (土)

OPERA JAZZ BLUES - ジャズ・アレンジで聴くオペラ・アリア、歌曲集
ヒブラ・ゲルズマーワ、トリオ・オブ・ダニエル・クラマー
しっとり系楽曲を中心としたソプラノとピアノ・トリオの美しい共演

このアルバムは、クラシックの歌をジャズ・アレンジで聴かせるというもので、共演はピアノとコントラバスとドラムスというジャズのピアノ・トリオが務めます。編曲担当でピアノのダニエル・クラマーはもともとはクラシックの教育を受けていましたが、やがてジャズに転向、22歳の時にはリトアニアでおこなわれたピアノ・ジャズ即興コンテストで優勝するなど頭角をあらわし、以後、長年に渡ってロシアでのジャズの普及に努めてきた人物。

ソプラノのゲルズマーワは、グルジア出身で1994年にモスクワ音楽院を卒業し、1996年に同大学院課程を修了、1995年にはモスクワのスタニスラフスキー＆ネミロヴィチ＝ダンチェンコ音楽劇場のソリストとしてプロ・キャリアをスタート。その後、サンクトペテルブルクのマリインスキー劇場や、パリのシャンゼリゼ劇場、シャトレ座、フィレンツェのテアトロ・コムナーレ、ブルガリアのソフィア国立歌劇場のほか、日本でも歌っています。

収録作品は、『椿姫』、『リナルド』、『モンマルトルのすみれ』、『ポーギーとベス』からのオペラ・アリアが4曲、「アヴェ・マリア」、「アレルヤ」など歌曲とモテットが5曲、ユダヤ民謡、南コーカサス地方の民謡、ジャズ、管弦楽曲、ピアノ曲が各1曲の計14曲で、「別れの曲」のみ即興風に拡大されたピアノ・トリオ演奏で、ほかはすべて歌とピアノ・トリオのナンバーとなっており、『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』の第3楽章もスキャットで歌っています。（HMV）

【収録情報】
● ヴェルディ:歌劇『椿姫』～「ああ、そはかの人か」 [07:46]
● グリンカ:歌曲「イネジリヤ、私はここにいる」 [02:53]
● シューベルト:歌曲「アヴェ・マリア」 [05:54]
● モーツァルト:モテット『エクスルターテ・ユビラーテ』～「アレルヤ」 [03:22]
● モーツァルト:『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』～アレグロ [03:08]
● ヘンデル:歌劇『リナルド』～「涙の流れるままに」 [08:07]
● ドニゼッティ:歌曲「私は家をつくりたい(船乗りの恋)」 [02:39]
● ドヴォルザーク:歌曲「母が教えたまいし歌」 [06:19]
● カールマン:喜歌劇『モンマルトルのすみれ』～「私は雨の中で歌うの」 [05:58]
● ショパン:練習曲第3番「別れの曲」 [08:44]
● ハワード:「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」(私を月に連れていって) [03:45]
● ガーシュウィン:歌劇『ポーギーとベス』～「サマータイム」 [03:48]
● ユダヤ民謡:「喜べ（ハバ・ナギラ）」 [04:09]
● アブハズ民謡:「岩について」 [04:14]

　ジャズ・アレンジメント:ダニエル・クラマー

　ヒブラ・ゲルズマーワ(ソプラノ)
　トリオ・オブ・ダニエル・クラマー
　　ダニエル・クラマー(ピアノ)
　　セルゲイ・ヴァシリエフ(コントラバス)
　　パヴェル・ティモフェイェフ(パーカッション)

　録音:2016年(ステレオ)