モーツァルトのレクィエムを木管アンサンブルで！

2014年9月16日 (火)

モーツァルト：レクィエム（木管アンサンブル版）、グラン・パルティータ
ベルギーの管楽アンサンブル「イ・ソリスティ・デル・ヴェント」
レクィエムの指揮はエリク・ファン・ネーフェル！

イタリア語の名前を持つグループ、「イ・ソリスティ・デル・ヴェント」は、1991年にベルギーで結成された管楽アンサンブル。幅広いレパートリーを持つ彼らが今回挑戦したのは、なんとモーツァルトのレクィエムの木管アンサンブル・ヴァージョンです。
　モーツァルトのレクィエムの編曲版といえば、なんといってもベストセラーになった弦楽四重奏ヴァージョンが有名で、ほかにピアノ編曲版などもありましたが、管楽器によるものはこれが初めてとなります。
　編曲は、オランダの作曲家クリスティアン・ケーラーによるもので、組み合わせは、有名な管楽セレナード『グラン・パルティータ』というもの。

【レクィエムの指揮はエリク・ファン・ネーフェル】
レクィエムについては、もとが声楽作品ということもあってか、あえて指揮者を置き、古楽声楽系のエリク・ファン・ネーフェル（ネーヴェル）が起用されています。
　エリク・ファン・ネーフェルは、ベルギーを代表する古楽アーティストのひとりで、有名なパウル・ファン・ネーフェルの甥でもあります。
　すでに多くの演奏経験を持つエリク・ファン・ネーフェルとしても、こうした経験は珍しいこととも思われますが、エリク・ファン・ネーフェルはもともとはオーボエを学んだ人物でもあり、木管楽器には通じているだけに、そのノウハウがここでも生かされてくるのではないかと思われます。

【グラン・パルティータ】
組み合わせは、モーツァルト管楽作品の傑作で人気のレパートリーでもあるセレナード第10番『グラン・パルティータ』。こちらは長い演奏伝統を持つ「イ・ソリスティ・デル・ヴェント」のアンサンブルやソロの実力を確認できる曲でもあります。（ＨＭＶ）

【収録情報】
モーツァルト：
● セレナード第10番変ロ長調K.361（370a）『グラン・パルティータ』
● レクィエムニ短調 K.626
　（クリスティアン・ケーラー編曲/木管アンサンブル版/世界初録音）*

　イ・ソリスティ・デル・ヴェント
　エリク・ファン・ネーヴェル（指揮）*

　録音時期：2009年7月1日－2日＆2010年6月19日－20日
　録音場所：デ・シンヘル（アントワープ、ベルギー）
　録音方式：ステレオ（デジタル）