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「CTI SUPREME COLLECTION」発売!! 〜監修・小川充さんにCTIのことを色々とお訊きしました〜

2013年12月10日 (火)



 国産シティ・ポップ、AOR、ライトメロウ〜Jフュージョン市場がまた盛り上がりを見せているという今日この頃。そのサウンドのロールモデルのひとつとなったのは、何を隠そう、クリード・テイラーが1967年に設立したこのCTIレーベルから産声を上げた作品群。そこに漂う、従来のジャズにはなかった都会的でクールな佇まい、そしてソウル/R&B、ディスコ、ブラジリアン、ソフトロックなどのエッセンスを巧みに配合したクロスオーヴァーという名のリベラルなスピリッツ。
 一部硬派なジャズ・ファンを敵に回す一方で、「ジャズ側の意識改革」を願ってやまないニューウェーブ派はおろか、ジャズの「ジャ」の字も知らぬ一般大衆までをも巻き込んで、CTIは拍手喝采、大転回。70年代、ポピュラリティにおいても商業面においても、ロック、ポップス、ソウル・ミュージックに唯一対抗できるジャズ・レーベルとして一時代を築いた。

 レーベル設立(A&Mから独立)から40年余り。レアグルーヴ〜ヒップホップ・ネタを契機にした第一次再評価からおよそ20年。時の流れと共に、CTIは何度も何度も様々なミュージック・ラヴァーから愛されてきた。
 そして2013年、レーベルのマスターピース40タイトルが、最新デジタル・リマスタリングを施したBlue-spec CDで再登場する。ジャズ100年の歴史を知らずとも、前述のライトメロウ・ディガーやロバート・グラスパー・エクスペリメント好きにも必ずや刺さるであろう、「CTI SUPREME COLLECTION」という名の究極のセレクション。

 監修者の小川充さん、キングレコードの制作担当・柏田圭一さんに、CTIレーベルの魅力を今一度語っていただきました。


聞き手/文・構成:小浜文晶



「CTI SUPREME COLLECTION」発売記念
= 監修・小川充さん、キングレコード担当・柏田圭一さんにCTIのことを色々とお訊きしました =


-- まずは柏田さんにお訊きしたいのですが、CTI/KUDUのカタログは、2000年代に入り日本では都合6回リイシューされていますよね。今回、リイシューのラインナップをセレクトするにあたって、ポイントになった部分というのは?

キングレコード柏田圭一(以下、柏田):メインとなるリイシューは、2000年、2006年、2009年、そして今回と。勿論それぞれの時代で、洋楽リスナーの状況、CDショップの状況、あるいはクラブ・カルチャーの状況なんかが異なってはいるんですが、いずれにせよ今回は「21世紀仕様のものを出そう」というコンセプトがありました。だから、まずはオリジナル・マスターテープを取り寄せて、そこから今すべきリマスタリングをキング関口台スタジオでやろうということになり、配信時代も視野に入れて、DSDや24bit192kHzという最高のマスタリング方式を採用しました。


-- 現状最も底値で、且つ高音質で提供できるフィジカルを作ろうと。

柏田:そうですね。作品のセレクトに関しては、まずこちらで色々なデータに基づいた部分ですくいあげたものを、そこからさらに小川さんに絞って、整えていただきました。とにかく、「幅広く聴いてもらいたい」というのが今回キーワードにもなっていたので、ジャズ、フュージョン・ファンから、クラブ、レアグルーヴ・ファン、それから入門者にも気軽に手に取ってもらいたいというところで、セレクトをお願いさせていただきました。 


-- というコンセプトなどが前提にあったわけですが。

小川充(以下、小川): CTI自体がマスターピースなレーベルではあるんですが、そういう中で、メインストリームジャズ、ジャズファンク、クロスオーヴァー/フュージョン、ヴォーカル、さらにはブラジリアン、ソフトロック的なものをバランスよく選んでいったという感じですね。

 とはいえ、やっぱりデオダートの『ツァラトゥストラはかく語りき』『ラプソディー・イン・ブルー』、いわゆる代表作品は外せないという意味合いも含めてすぐに決まりました。フレディ・ハバード『レッド・クレイ』なんかもそうですね。

 あとは、当時CTIが社をあげてプッシュしているアーティストというのがいたんですね。そういうアーティストは、大概アルバムを4、5枚リリースしていたりするんですよ。ジョージ・ベンソンジョー・ファレル。彼らの作品は少なくとも1、2枚はピックアップしようと思っていました。  


-- 選盤にあたり聴き返す作業をされると思うのですが、今回逆に新鮮に響いたところもあります?

小川:これまで僕がよく聴いていたCTI作品、例えばボブ・ジェームス、デオダートにしろ、ヒップホップ・ネタ、あるいはクラブ・ジャズ文脈に沿っているものが多かったんですよ。だから、全くそうではない作品に対して新しい興味が湧いたというか。正直言って、今までジム・ホールの『アランフェス協奏曲』や、ケニー・バレルの『ゴッド・ブレス・ザ・チャイルド』などをすごく丁寧に聴き込んでいたわけではないので、改めて聴き直して「結構いいな」と。今聴くとその良さが分かるようになったというのはありましたね。


-- 僕なんかもそうですけど、「CTI=ヒップホップ・ネタ」というのは、ある世代にとっては共通する公式になるのかもしれませんね。

小川:もっと言えば、80年代後半のレアグルーヴやアシッド・ジャズ・ムーヴメントからつながっている感覚なのかもしれませんよね。僕もいちばん最初に聴いたCTI作品は、ボブ・ジェームスだったと思うんですが、それこそ「夢のマルディグラ(Take Me To The Mardi Gras)」をヒップホップ・ネタとして知ったときですから。あと同時期には、デオダートの『ツァラトゥストラはかく語りき』や『ラプソディー・イン・ブルー』を聴いていたと思います。

 ただその頃は、ブルーノートのLAシリーズやプレスティッジのオルガン・ジャズなんかが流行っていたんで、僕の周りに限って言えば、CTIをすごく熱心に聴いていた人はそこまで多くはなかったんですけどね。

柏田:CD化もまだほとんど進んでいませんでしたからね。それこそ2000年代に入るまで、一部のジャズ・ファンのみに向けてリイシューしていたのが実状でした。

小川:90年代前後のクラブジャズ・ファンは、今話に出たブルーノートやプレスティッジなんかのいわゆるソウルジャズ系の作品を聴いていた人たちがほとんどで、CTIのようなタイプの音はあまり好まれていなかったんですよ。だから、ヒップホップのネタ、つまり純粋な素材として掘る人が一方では多かったんだと思います。


ボブ・ジェームス 『夢のマルディグラ』(1975)
クリード・テイラーに、鍵盤奏者としてだけではなく、アレンジャー、プロデューサー、サウンド・クリエイターとしての総合的な才能を見出されたボブ・ジェームス。CTIからは計4枚のアルバムを発表しており、本作は原題のタイトル通り(『Two』)その2枚目となる。ポール・サイモンのオリジナルを、スティーヴ・ガッド(ds)、エリック・ゲイル(g)、ゲイリー・キング(b)といった名うてのグルーヴマスターらとジャズ・ファンク化した「夢のマルディ・グラ:Take Me To The Mardi Gras」(ちなみに当時の邦題は「マルディグラに連れてって」)は、テレビ番組「TV ジョッキー」のエンディング・テーマ、さらには、映画「ワイルド・スタイル」での2枚使いや、ランDMC「Peter Piper」でのサンプリング・ソースになったことで日本でも一躍有名となった1曲。ほか、ロイクソップ「EPLE」ネタにもなった「You're As Right As Rain」など、”エレピの魔術師”ボブ・ジェームスの本領が爆発した名作。

-- そういう中で、小川さんが最初にCTIサウンドを聴いたときの音の印象というのは。

小川:ストリングスやホーン・アレンジも凝っているので、ゴージャスな印象もあったんですが、煌びやかというよりは、やっぱり都会的でクール、あらゆる意味でのスマートさがあったように思います。単なる華美ではないゴージャスさというか。


-- それはジャケットのアートワークにも同じようなことが言えそうですね。

小川:基本的には、写真家のピート・ターナーが撮ったものが多いんですね。写真は、ある種リアリズムを追求するアートでもあると思うんですが、そこに幻想的、抽象的なイメージをうまくミックスさせている。

 例えば、ジョー・ファレルの『キャンド・ファンク』のジャケット。あれなんかもおもしろいですよね。桃の缶詰を開けたところに目玉があるという、かなりシュールな感じが(笑)。人物写真やポートレイトにしても、デオダートの『ラプソディー・イン・ブルー』は、デオダート本人がルーペを覗き込んでいるという構図だったり、一風変わった撮り方をしている。だいぶインパクトはありますよね。

 個人的には、ミルト・ジャクソン『サンフラワー』アイアート『フィンガーズ』のジャケットが、色彩のバランスが優れていて好きです。少しシュールな感じもありますし。アントニオ・カルロス・ジョビン『ストーン・フラワー』ジャッキー&ロイ『タイム&ラヴ』もいいですね。


ピート・ターナー (Pete Turner)
ジャケット写真撮影に、カメラマンのピート・ターナー(Pete Turner)を起用し、アート・ディレクターのボブ・チアーノ、クリード・テイラー、三者の綿密なアイデアのすり合わせにより、CTIはサウンドとビジュアル面のトータル・プロデュースを図っていたことはとても有名。ピート・ターナーは、60年代にはインパルス、ヴァーヴ作品のジャケット・アート写真を数多く手掛け、「色彩の魔術師」とも呼ばれたニューヨークはオールバニー出身の写真家。被写体に何かしらの規則性を持たせたり、ふとした日常動作の一瞬をヴィヴィッドに切り取るターナーの手法。有機的とも幾何学的とも解釈できる何とも不思議なイメージを抱かせる、そのシュール且つエキゾチックなジャケットに惹かれたジャズ・ファンも少なくなかったはず。そもそもが、「リスナーたちが思わず手にとってしまうジャケットを作る」というコンセプトの元に作られていたのだから、見るものの五感をこれでもかとくすぐるピート・ターナーのフォトイズムに、ポートレイトとはまた違った趣の「音とアートのシナジー」を感じ取ることができるのではないだろうか。
当時のレギュラー陣、ジョー・ベック、ハーブ・バシュラー、ジミー・マディソンらと共に録音されたジョー・ファレルの1975年CTI盤。『Upon This Rock』以降の流れを引き継ぎ、ジャズファンク色は依然濃厚。リズミカルでソリッドなファンク・チューンに仕上がったタイトル曲、ジョー・ベックのギタリズムに溜飲を下げる「Spoken Silence」が出色の出来。またミックス上の音化粧もほとんどなく、クロスオーヴァー前夜のアーシーなジャズロックの趣が強い。当時からトップ・セッションマンでもあったファレルが、テナー、ソプラノ、フルートの3管を使い分け、アヴァンギャルドな5拍子あり、当時潮流のディスコビートありと、レーベルの“らしさ”もよく出している。

-- ただ、80年代後半から90年代前半にかけては、サウンドにしろアートワークにしろ、レーベルとしての総合的な魅力がまだまだ万人に伝わりきってはいなかったというか。生粋のジャズ/フュージョン・ファン以外では、要するに“ネタ聴き”という角度で聴かれるケースがほとんどだったような・・・

柏田:それはあったかもしれないですね。

小川:92年に、マスターズ・アット・ワークが、デオダートの「スーパー・ストラット」をマドンナ「Erotica」のリミックスでサンプリングしていたんですが、実際そういうおもしろい使い方をしている人たちはいましたけどね。


-- ヒップホップ・ネタでは、ア・トライブ・コールド・クエストの印象が結構強かったような気がします。

小川:ミルト・ジャクソンの「オリンガ」、フレディ・ハバードの「レッド・クレイ」あたりですよね。だから、ジャズDJよりは、ヒップホップDJやビートメイカーなんかが先にCTIを色々と掘っていたのかもしれませんよね。

 CTIのレコードは昔も今もかなり安く手に入るんですよ。レアグルーヴ系の作品が好きなジャズ・ファン、DJ、コレクターは、当時入手しづらいレアなものばかりに目が行く傾向があったので、「CTIのレコードなんていつでも買えるよ」って正直すこし軽く見ていた部分はあると思うんですよ。逆にヒップホップ系のクリエイターは、そういったどこにでもあるものからサンプリングの素材を拾って新しい音を作るんだというような信念があったりしますから。


トライブの中で本アルバムが最高傑作というファンも多い。ゲストに、ラージ・プロフェッサー、バスタ・ライムズ、トニーズのラファエル・サディークを迎えた比類なき完成度を誇る90年代ヒップホップ・スーパークラシック・アルバム。こちらの重要曲では、次々とCTI音源の旨味ダシを抽出したトラックを披露。「Sucka Nigga」では、ジャック・ウィルキンスのカヴァー(Mainstream録音)ながら、フレディ・ハバードのCTIクラシック「レッド・クレイ」を、また「Award Tour」では、ボブ・ジェームスがストリングス・アレンジを担当したミルト・ジャクソンの「オリンガ」をサンプリング。90年代前半、この2曲で”ジャズを覚えた”ヒップホップ・ファンは数知れず。

-- これは2000年代に入ってからですが、角松敏生さんがセレクトした『レガシー〜角松敏生プレゼンツCTIベスト・コレクション』というコンピレーションもありましたよね。それをふまえると、最近復刊されて盛り上がっている「Light Mellow 和モノ Special」系のリスナーにも、CTI作品は今すごく刺さりやすいんじゃないかなと。

小川:パティ・オースティンの『エンド・オブ・ザ・レインボー』だったり、今回のシリーズには残念ながら入れることができなかったシー・ウィンドなんかは、もろその手のリスナー向けですよね。あと、ニーナ・シモンの『ボルティモア』にしても、レゲエ・フレイヴァーが入っている曲があったりして、ちょっとシティ・ポップ的な要素が強いかもしれませんね。


-- サブ・レーベルのKUDUはいかがでしょう?

小川:KUDUは、ジャズ・ファンクやディスコ・ブギー・テイストの強い作品が多いんですよ。だから、いわゆる“黒い”音を探している人にはピッタリなんじゃないかなと思います。

 僕もDJのときに、ハンク・クロフォードの『アイ・ヒア・ア・シンフォニー』に入っている「シュガー・フリー」をよくかけたりしています。サルソウル・オーケストラMFSBみたいなアレンジ。アレンジャーは、デヴィッド・マシューズ。CTIやKUDUでは、彼がディスコ寄りのアレンジをすることが多いんですよ。


1942年米ケンタッキー州生まれ。58〜60年にルイ・ビル・ミュージック・アカデミーでフレンチホルンと作曲を専攻。シンシナティ音楽院、イーストマン音楽院を経て、70〜75年にかけてはジェームス・ブラウン・バンドでのアレンジャーとして本格的なプロ音楽家活動の第一歩を踏んだ。75年、MUSEに初リーダー・アルバム『Night Flight』をデヴィッド・マシューズ・ビッグバンド名義で録音。またCTI、KUDUでコンポーザー、アレンジャーとして活躍する一方で、『Shoogie Wanna Boogie』、『Dune』といった自己作も残している。75年、ポール・サイモン「Still Crazy After All These Years」、76年、スターランド・ヴォーカル・バンド「Afternoon Delight」でグラミー賞を獲得。その後、フランク・シナトラ、ポール・マッカートニー、ポール・サイモン、ビリー・ジョエルなどのアレンジを担当し、 ジャズ、フュージョン、ポップスと幅広い名アレンジでアメリカ音楽界での地位を確立した。84年にマンハッタン・ジャズ・クインテット(MJQ)、89年にマンハッタ ン・ジャズ・オーケストラ(MJO)を結成して以降、今もその活動の充実ぶりは目を見張るばかりである。アイドリス・ムハマドの「Could Heaven Ever Be Like This」(KUDU)など、現代におけるロフト・クラシックのアレンジを数多手掛けている。

-- ジョニー・ハモンド『ギャンブラーズ・ライフ』は、スカイハイ・プロダクションの制作だったり。

小川:このSALVATIONというレーベルもCTIの傍系です。プロデュースは、ラリー・ミゼルひとりでやっているんですが、実質スカイハイということですね。KUDUがジャズ・ファンク、ディスコ・ブギー路線のものが多いとすると、こちらはクリード・テイラー以外の人がプロデュースを担当するというレギュレーションみたいなものがあって、リリースしている枚数自体は少ないんですが、かなりおもしろい作品が多いんですよ。ボブ・ジェームスが、アレンジャーではなくプロデューサーとして携わっているガボール・ザボの『ハンガリアン・ラプソディー』ビリー・コブハムがプロデュースしているアイアートの『ヴァージン・ランド』、この辺が特に人気がありますよね。


KUDU(クドゥ)
1972年に設立されたCTIのサブ・レーベル。ソウル・フィーリング、ジャズ・ファンク〜ディスコ・ブギー・テイスト溢れる”黒い”作品のリリースを中心とし、当時は主にモータウンによってディストリービューションされていた。グローヴァー・ワシントン Jr.、アイドリス・ムハマド、ハンク・クロフォード、エスター・フィリップス、ジョニー・ハモンドなどの作品が有名だろう。

SALVATION(サルヴェーション)
こちらもほぼ同時期に設立されたCTIのサブ・レーベル。リリース数はわずか10枚と少ないながら、ジョニー・ハモンド『ギャンブラーズ・ライフ』、ガボール・ザボ『ハンガリアン・ラプソディー』、アイアート『ヴァージン・ランド』、さらには、未CD化ながら、バーナード・パーディー、コーネル・デュプリーらも参加するB.C. & M.クワイアのゴスペル・ソウル/ファンク作品『ハロー・サンシャイン』、ニューヨーク・ジャズ・カルテットの1975年郵便貯金ホールでの実況録音盤『イン・コンサート・イン・ジャパン』など人気盤が多い。

-- ミュージシャンにプロデュースを委ねるというところも、クリード・テイラーの企画者として傑出したところになるというか。

小川:企画力のあった人には違いないと思います。なによりクリード・テイラーは、「芸術作品としてのジャズ」と「ポピュラー・ミュージックとしてのジャズ」、この二つをしっかり両立させることができた人ですからね。人と時代を見る目があったというか、ボブ・ジェームス、デヴィッド・マシューズ、ドン・セベスキー、デオダードのアレンジャーとしての能力、あるいは潜在能力を見抜く力があったんじゃないかなと思います。

 50〜60年代のジャズは、基本的にミュージシャンが絶対的な主役ですよね。ですが70年代以降は、ミュージシャンと同じぐらい、プロデューサーやアレンジャーの存在が重要視されて、音作りの大きな鍵を握ることになるわけです。その先鞭をつけたのがクリード・テイラーであり、CTIであるのかもしれない。


クリード・テイラー (Creed Taylor)
ベツヘレム、ABCパラマウント〜同社内に立ち上げたインパルス!、ヴァーヴなどを経てA&Mに移籍し、1967年にCTI(Creed Taylor Issue)を設立。70年にCTIはA&Mから独立し、正式名称を「Creed Taylor Incorporated」に変更。83年に倒産するまで、同レーベルにて多数のヒットを作り出した。74年には、より黒人マーケットを意識したクドゥ(KUDU)を設立している。CTIは、ジャズのイージーリスニング/大衆化を図り、フュージョン勃興以前にクロスオーバー・ブームの先がけとなった。また、アントニオ・カルロス・ジョビンやジョアン・ジルベルトなどブラジルのミュージシャンを起用し、ボサノヴァをアメリカで普及させた。ヴァーヴ時代にプロデュースした1963年の『ゲッツ/ジルベルト』は翌年のグラミー賞を受賞している。

-- 同時代のポップスやロックのレコーディング作業の構造に近いのかもしれませんね。

小川:元々クリード・テイラーは、ベツレヘムやインパルスといった純ジャズ・レーベルでやってきた人ではあるんですが、60年代半ばぐらいからは、ヴァーヴやA&Mで仕事をするようになった。『ゲッツ/ジルベルト』でボサノヴァを世界に広めたことも含めて、おそらくそこで、ジャズ以外の音楽作品の作り方というのを色々目の当たりにして学んだんだと思います。

 一方で、フレディ・ハバードスタンリー・タレンタインの作品のように、純粋なジャズ・ファンに喜んでもらえる音作りも並行して行なっているので、バランスがすごくうまく取れているんですよ。

柏田:今回のリイシューに関しても、実現はしませんでしたが、クリード・テイラーとルディ・ヴァン・ゲルダーが「マスタリングなら受けるよ!」と言ってくれました。今もCTIの膨大なカタログ・リイシュー含め、日本企画・発売の仕事に対しての情熱やモチベーションはすごいと思います。

小川:ただ、この当時はオーケストラも含めて大量のミュージシャンを起用していますから、かなり出費がかさんで、ビジネス面ではそこまでの利益を得ていない状況だったと思うんですよ。1977年に一度レーベルを売却していますしね。だから、実際は金銭面のことはあまり気にせずにやりたいことをとにかくやろうという、結構思い切ったスタンスだったんじゃないでしょうか。


-- 企画力という点では、ラロ・シフリン『タワーリング・トッカータ』のようなジャズとシネマのコラボ・アルバムを制作するあたりにも見受けられます。

小川:今回のシリーズに入れるか迷ったのですが、ラロ・シフリンのCTI作品にはもう一枚、『ブラック・ウィドウ』というアルバムがあるんですよ。そこから「ジョーズ」という曲が12インチでカットもされています。

 当時ラロ・シフリンは、「ダーティ・ハリー」や「燃えよドラゴン」の映画音楽で有名だった。そこに当時流行りはじめていたディスコ音楽のようなサウンドをうまくミックスしたのがこの『タワーリング・トッカータ』。まさにクリード・テイラーの企画力が光るアルバムなんですよね。これも演奏自体はMFSB風だったりして、DJでも使えるような曲が結構入っていたりするんですよ。  


-- 70年代に入ると、MFSBサウンドからのジャズ・サイドへの影響というのはかなり大きかった可能性もあるのでしょうか?

小川:可能性としてはありますよね。やはりその当時MFSBはアメリカでかなり人気があったグループでしたから。あとは、クリード・テイラー自身、A&M時代に一緒に仕事をしていたこともあるクインシー・ジョーンズからの影響もあったんじゃないでしょうか。

 またレイ・バレットの『ラ・クーナ』にしても、当時ファニア・オールスターズがラテン界で一大勢力になっていたわけで、そこに対するクリード・テイラーの嗅覚の鋭さが一枚の作品になったと言えそうですしね。


-- ヴァーヴで仕事をしていたことが何より大きい?

小川:その頃はソフトロック的な作品も手掛けていましたし、あとは何と言っても『ゲッツ / ジルベルト』を作って、一気にブラジル音楽に興味が向いたという点でしょうか。その流れがCTIでのアントニオ・カルロス・ジョビンアストラッド・ジルベルトアイアートなどの作品につながっているわけですからね。 


3人の天才の出会いが生んだジャズ・ボッサの金字塔。テナー巨人スタン・ゲッツが、ボサノヴァの法王ジョアン・ジルベルトと作り上げたヴァーヴ録音のジャズ・ボッサ傑作。クリード・テイラーがプロデュースを担当。レコーディング・エンジニアは、後に音楽プロデューサーとして有名になるフィル・ラモーン。アストラッド・ジルベルトが英語で歌って世界的大ヒットとなった「イパネマの娘」をはじめ、名曲が満載の本作は、ボサノヴァの世界進出、その第一歩となった記念碑的アルバム。アントニオ・カルロス・ジョビンのクールなピアノも聴きもの。この流れは、アストラッド・ジルベルトの71年CTI作品『ジルベルト・ウィズ・タレンタイン』にまでつながっていく。

-- 70年代におけるブラジル音楽の普及にもCTIは貢献した?

小川:60年代はボサノヴァ・ブームでしたが、70年代は、例えばリターン・トゥ・フォーエヴァーにアイアートやフローラ・プリムが参加したり、あるいはウェザー・リポートにアイアートが招き入れられたり、まさにジャズとブラジリアンがクロスオーヴァーしていた時代。そうした時代を象徴する一枚がアイアートの『フィンガーズ』や『フリー』だったりもするので、貢献というよりは、ジャズとブラジリアンをクロスオーヴァーすればおもしろいものが生まれるという先見の明やそれに対する確信が、クリード・テイラーの中にそれなりにあったんじゃないでしょうか。 

柏田:当時日本でA&MのLPをキングから発売させていただいていたのですが、「セルジオ・メンデス&ブラジル '66の世界的な大ヒットにはすごく影響を受けた」と、60年代後半にクリード・テイラーも言っていたらしいですよ。


-- 当時の各シーンの“おいしい”ところをしっかり吸収消化する逞しさ(笑)。あとは、ハウス・アレンジャーのドン・セベスキーとのプロダクションも、やはりCTIサウンドには欠かせない要素だったのではないかなと思うのですが。

小川:ドン・セベスキーはクラシックの要素が強い人なので、ストリングスの使い方なんかがとてもうまいんですよ。デオダートもクラシックの要素を取り入れるのがうまいんですが、セベスキーの場合はもう少しアヴァンギャルドというか、サイケデリックなテイストを混ぜたりして独特な音を作るんですよ。ジャッキー&ロイの『タイム&ラヴ』はまさにそんな一枚。ストリングスを全編に使いながらも、ソフトロックやサイケデリックな感覚を味わうことができるんですよ。

 そういったセベスキーの一連のオーケストレーションをうまく出すことができたのは、やっぱりルディ・ヴァン・ゲルダーの録音があったからこそだと思いますけどね。ヴァン・ゲルダーは、ジャズだけじゃなくてクラシックの録音も手掛けていたこともありましたから、マイクの選び方、置き方からして通常のジャズの録音方法とは異なるやり方を行なっていたんじゃないでしょうか。すごく音が立体的なんですよね。  


-- CTIのレコードをオーディオ・チェックに用いていた人も多かったのでしょうか?

小川:どうなんでしょう? ただ、当時オーディオ・メーカーが出していたオーディオ・チェック用のレコードには、よくデオダートの「ツァラトゥストラはかく語りき」が入っていましたから、そういう意味でチェックしやすいサウンドではあったんでしょうね。色々な楽器の音が入っていますし。

 僕が実際今回の40タイトルの中から、音響面で優れていると感じた作品というのは、すべてセベスキーがアレンジャーで携わっているものなんですよ。お話に挙がったジャッキー&ロイ『タイム&ラヴ』、ケニー・バレル『ゴッド・ブレス・ザ・チャイルド』、ミルト・ジャクソン『サンフラワー』、あとはポール・デズモンド『スカイラーク』もそうです。知らず知らずのうちに、セベスキーがアレンジしたものになるんですよね。純粋なジャズ・ファンからすると、ストリングス入りのジャズは微妙なイメージもあるんですが(笑)、逆にそういうところがおもしろいなと。


1937年ニュージャージー州パースアンボイ生まれ。マンハッタン音楽院で作曲を学び、トロンボーン奏者として、ウォーレン・コピントン、ケイ・ウィンディング、スタン・ケントン、トミー・ドーシー、メイナード・ファーガソンの各楽団で活躍した後、1960年から編曲家活動に専念。その後は、クリード・テイラーの片腕として、ウェス・モンゴメリー『バンピン』、『夢のカリフォルニア』、『ア・デイ・イン・ザ・ライフ』、アストラッド・ジルベルト『いそしぎ』などヴァーヴ、A&Mレーベルのハウス・アレンジャーとして活躍。クリード・テイラーが1967年にCTIを設立したのちも引き続き、同レーベルの数多くのアルバムのアレンジを手掛けた。中でも、得意の色彩感のあるビッグバンド・オーケストレーションを駆使したジム・ホール『アランフェス協奏曲』はレーベル最大のヒットを記録した。ほか、バディ・リッチ、ペギー・リー、ディオンヌ・ワーウィック、ロバータ・フラックなどにも編曲を提供している。
ルディ・ヴァン・ゲルダー (Rudy Van Gelder)
プレスティッジ、サヴォイなどのレーベルの録音を行なっていた1952年に、ブルーノート・レコードの創始者であるアルフレッド・ライオンに出会い、親密に仕事をするようになると、アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ『モーニン』をはじめ、セロニアス・モンク、ソニー・ロリンズ、ハービー・ハンコックの諸作品など、ジャズの歴史に大きな足跡を残す同レーベルの多数の重要作品の録音エンジニアを務めた。61年からは、インパルス!レコードのほとんどの録音も手掛けるようになり、ジョン・コルトレーン『バラード』、『至上の愛』といったジャズ史上に残る名作もここに含まれている。その後CTI作品の多くの作品のレコーディング・エンジニアを務め、クロスオーヴァー時代に適応した音作りを行なったことで、オーディオ・ファンの支持も厚く、また大きな商業的成功を収めた。98年からは、かつてブルーノートでアナログレコードに録音した音源を、24ビットのデジタル音源「RVGエディション」シリーズにリマスタリングする作業を開始するなど、近年も精力的な活動を続けている。

-- ジャズに限らずA&Mサウンドが好きな人にも好まれそうですね。

小川:特にセベスキーの『ジャイアント・ボックス』は、音響マジックがあるというか、良いステレオ装置で聴くとかなりおもしろいですよ。もっと言えば、ビーチ・ボーイズフリー・デザインを聴くような感覚で、セベスキーのアレンジした音を聴くのもおもしろいと思います。特に今回は、Blu-spec CDで、音響面の細かいところまで聴ける作りになっていますからね。

柏田:実は、キングの倉庫には、数タイトルですが4chのマスターテープもあるんですよ。昔流行ったみたいなんです。要するに部屋の四隅にスピーカーを置いて、ライヴ会場のような臨場感ある音を聴くというのが。だから、オーディオの進化や時代もあると思いますが、サラウンドというものにヴァン・ゲルダーが当時から興味を持っていたことも分かるんですよね。  


-- 入門向けにもドン・セベスキーは最適?

小川:でもやっぱり、パティ・オースティンだったり、歌モノがいちばん入りやすいんじゃないでしょうか。『エンド・オブ・ザ・レインボウ』のバッキングは、スティーヴ・ガッドリチャード・ティーエリック・ゲイルコーネル・デュプリーという、いわゆるスタッフのメンバーが中心。CTIには多いんですよ、彼らやチャック・レイニーのようなジャズもR&B/ソウルも演奏するスタジオ・ミュージシャンがバックを務めた作品が。そういう部分でもとっつきやすさはありますよね。


-- エリック・ゲイルは、クリード・テイラーに60年代のヴァーヴ時代からセッション・ギタリストとして重用されていたみたいですね。

小川:エリック・ゲイルは、72年にドラッグ中毒の療養でジャマイカに渡っているんですよ。そこで、リチャード・ティーや現地のピーター・トッシュセドリック・ブルックスらと『ネグリル』というアルバムを作っている。それが実質的なファースト・アルバムにはなるんですが、そこからアメリカに帰ってきて初めて作ったアルバムが、この『フォアキャスト』。なのでこの作品には、その名残りというか、ほんのりとジャマイカ〜レゲエ・テイストが漂っているんですよ。


-- そのエリック・ゲイルのほか、ジョージ・ベンソン、ジョー・ベック、アラン・ホールズワースなど、CTIは、ギタリストの作品やギター・サウンドに強いこだわりを持っていたというか。

小川:70年代自体が、ジャズに限らず全音楽的にエレクトリック・ギタリストの時代と言えたんじゃないかなと思います。ロックの台頭も含めて、世間的な楽器演奏の憧れがギタリストに完全推移してきた時代。だからCTIにもギタリストのリーダー作品が本当に多いんですよね。


-- ジョージ・ベンソンは、エリック・ゲイルに負けず劣らず、それこそクリード・テイラーの肝煎りでしたよね。

小川:当初は「第2のウェス・モンゴメリー」として目を掛けられていましたからね。CTIで作品リリースを重ねるうちにどんどん自分のカラーが出てきて、ディスコやAOR路線を推し進めたワーナーへ移籍すると。『グッド・キング・バッド』は、どちらかというとこのワーナー時代のメロウな感じに近いんですよ。 


-- この振り幅の広さは、やはりクリード・テイラー仕込みというか。

小川:そうかもしれませんね。『ホワイト・ラビット』では、ジェファーソン・エアプレイのタイトル曲やママス&パパスの「カリフォリルア・ドリーミン」なんかを採り上げていて、しかもアレンジはドン・セベスキーで、全体的にスパニッシュなギター・サウンドで統一されているんです。ベンソンはこれ以前、A&M時代にもビートルズ集(『The Other Side of Abbey Road』)を出していたり、ロックやポップスの楽曲を採り上げることにさほど抵抗はなかったのかもしれません。

柏田:そもそもクリード・テイラーは、ロックフェスティバルであるウッドストックを観て、大規模なジャズ・フェスティヴァルの開催を思いついたそうなんですよ。今回、5:1特典でプレゼントさせてもらう『CTI Summer Jazz At The Hollywood Bowl』 Vol.1〜3のようなオールスター・ライヴがまさにそれなんですが。その流れから、色々なアーティストを集めたCTIレーベルが設立されたということで、『ホワイト・ラビット』のようなアルバムが作られるのにも必然性があったんだと思います。


CTI オールスターズ 『CTI Summer Jazz At The Hollywood Bowl』 (1972)
CTI恒例のオールスター感謝祭ライヴの実況盤。今回5:1のメーカー特典として登場するのは、1972年ロス郊外のハリウッド・ボウルで行なわれたライブ・レコーディング・アルバム『CTI Summer Jazz At The Hollywood Bowl』のVol.1〜3。発売当時は3枚組LPで、2003年にCD化(輸入盤のみ)された際には2枚組となっていた。デオダート、ジョニー・ハモンド、ボブ・ジェームス、ジョージ・ベンソン、ジャック・ディジョネット、ロン・カーター、アイアート、ハンク・クロフォード、ジョー・ファレル、スタンリー・タレンタイン、グローバー・ワシントンJr.、フレディ・ハバード、ヒューバート・ロウズ、ミルト・ジャクソン、エスター・フィリップスといった、当時CTIと契約を交わしていたミュージシャンによる豪華共演で、各自のヒット・レパートリーや関連曲などが披露されていった。

-- 少し話しは飛躍しますが、例えば「現代のCTI」と呼べるような音を持つ作品というと、小川さんの中でどういったものがパッと浮かんできますか?

小川:トランペッターのティル・ブレナーがヴァーヴから去年リリースした新しいアルバム『Till Bronner』なんかは、もろにこの当時のフレディ・ハバードを意識したサウンドでしたね。実際ハバードの影響を受けている人ではあるんですが、『レッド・クレイ』、『ファースト・ライト』、あの辺のアルバムの感触に近い。

 あと、ロバート・グラスパー・エクスペリメントにしても、「現代のCTIサウンド」と呼べる部分はあるかなと思います。   


-- フェンダーローズの響きだったり。

小川:それもありますし、そもそもエクスペリメント・プロジェクトのコンセプトというのは、ジャズをもっと幅広く聴いてもらうために、R&Bやヒップホップとクロスオーヴァーするということですから。そういう意味で、「ジャズの大衆化を図る」といったCTIの当時のレーベル理念とすごく似ているんですよね。勿論、グラスパーが実際にCTIから影響を受けているのかどうかは分かりませんが(笑)、傍から見ていると多少結びつけることもできるかなと。 

 ただ、グラスパーに限らず、ニコラス・ペイトンエスペランサ・スポルディングリオーネル・ルエケエヂ・モッタのようなアーティストの作品にも、個人的には、どことなくCTI作品に通ずるものを感じさせますね。特に、エヂ・モッタの新しいアルバム『AOR』。あのAOR的な要素はすごくCTIのサウンドを思い起こすところがあります。


端正なマスクと囁くような歌声、抜群の情感を持ったプレイで「チェット・ベイカーの再来」と称され人気を集めるドイツ・ベルリンのジャズ貴公子ティル・ブレナー。あえてヴォーカルを封印し、トランペット/フリューゲルホンに専念して、その本領を発揮した2012年リリースの最新アルバム『ティル・ブレナー』は、2002年の『ブルー・アイド・ソウル』でもコンビを組んだヒップホヒップDJ/トラックメイカーのサモン・カワムラとクラブ・フィールドでも活躍するイタリア出身のキーボード奏者ロベルト・ディジョイアを共同プロデュースに迎え、60年代ジャズ・ロックやCTIレーベルを思わせる、ちょっぴりビターでアダルトな仕上がりとなっている。2013年12月には、本年2回目となる来日公演(クリスマス・スペシャル・ライヴ)も決定している。
ロバート・グラスパーのブルーノート通算4作目のアルバムは、ヒップホップサイドの側面を持つ”ロバート・グラスパー・エクスペリメント”名義での初作品。ヒップホップ/R&Bシーンと深い繋がりを持つグラスパーが、ビラル、モス・デフ(ヤシーン・ベイ)、エリカ・バドゥ、レイラ・ハサウェイ、ミシェル・ンデゲオチェロ、ルーペ・フィアスコ、クリセット・ミッシェルら、彼と交流のある豪華ゲストを迎えた渾身の一枚。第55回グラミー賞では「最優秀R&Bアルバム」を受賞した。2013年10月には、コモン、ジル・スコット、ノラ・ジョーンズ、スヌープ・ドッグなど、さらに豪華なゲスト陣を迎えた続編アルバム『Black Radio 2』をリリースし、ジャズが新世紀に突入したことを克明に描いてみせた。
1990年に『ウン・コントラート・コン・デウス』でソロ・デビュー。92年のソロ2作目『エントリ・エ・オウサ』は、スティーリー・ダンに深く影響を受けた、ソウル、ファンク、その他のクロスオーヴァーな音楽を取り込んだ初期の代表作。94年に渡米し、ニューヨークでスティーリー・ダンのドナルド・フェイゲンをはじめ多くのアーティストと交流を持つ。97年の『パーティー・マニュアルvol.1』、2000年の『パーティー・マニュアルvol.2』が共に大ヒット。その一方で、、インコグニートやパトリシア・マルクスとのコラボレーションでもファン層を広げてきた。2003年、サンパウロのトラーマ・レーベルに移籍。『ポプチカル』、『アイステルン』をリリース。 2013年リリースの新作『AOR』は、デヴィッド・T・ウォーカーをフィーチャーした「Ondas Sonoras」をはじめ、西海岸発アーバン・メロウの極北を絵に描いたような心地よき逸品がズラリと出揃った名作だ。

-- そういう意味では、普段ジャズになじみのない人が聴くにも打ってつけですよね。

小川:それこそグラスパーの『ブラック・レディオ』『ブラック・レディオ2』は、ジャズ・リスナーじゃなくても楽しめるアルバムですからね。むしろ普段ジャズを聴かない人に支持されているというか。だからそういう人には、パティ・オースティンの『エンド・オブ・ザ・レインボー』あたりは特に入りやすいんじゃないでしょうか。


-- では最後に、今後この「CTI SUPREME COLLECTION」がシリーズとして続いていく際、小川さんが個人的にリイシューしてほしいアルバムというのは。

小川:結構ありますよ。例えば、アーニー・ワッツジルベルト・ジルの『Afoxe』(1991)、ウルシュラ・ドゥジアクの日本盤オンリーの『High Horse』(1984)。アイドリス・ムハマドの『Turn This Mutha Out』(1977)にしても、ガラージ・クラシックでかなり有名な「Could Heaven Ever Be Like This」が入っていたりするので、そろそろCD化されてもいいんじゃないでしょうか(笑)。

 あとは、サックス奏者ファッツ・シューツの『Black Out』というアルバム。あまりCTIらしくはない作品なんですが、グラント・グリーン、アイドリス・ムハマド、ヒルトン・フェルトン、チャック・レイニーといったメンバーが参加していて、結構イナタいジャズ・ファンクをやっています。この辺がCD化されてもおもしろいんじゃないかなと思いますね。 



【取材協力:キングレコード】




クロスオーバー/フュージョンを切り開いたCTIの名作40タイトルが
Blue-spec CD&最新リマスタリングで蘇る!!

 1970年代に新たな潮流「クロスオーバー/フュージョン」路線を切り開き、ジャズのポピュラー化に多大な貢献を果たしたレーベルCTI。創設者クリード・テイラーの名前を冠したCTIと、その姉妹レーベルKUDUに残された数々の名作から、約40年を経た今の時代まで聴きつがれるべき40タイトルを厳選。最新リマスタリングを施したBlue-spec CDで贈るCTI究極のセレクションは、時間を超えた、まさに歴史的マスターピースとなる。

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◆監修:小川充氏

Blu-spec CD TMは、ソニー・ミュージックエンタテインメントがBlu-ray Discの素材と製造技術を応用して開発した高品質CDです。お手持ちのCDプレーヤーでお楽しみ頂く事が出来ます。「Blu-spec CD TM」ロゴマークは、株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントの商標です。

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CTI / KUDUロゴ オリジナル缶バッジ

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CTI SUPREME COLLECTION(2013年12月11日発売)シリーズ全40タイトルのCDに1枚ずつ封入されている応募券を5枚集めて応募すると、オリジナル盤と同内容では国内未CD化のライヴ・アルバム3種類からご希望の1タイトルをプレゼント!
応募方法は応募券にてご確認ください。

応募締切:2014年6月末日消印有効

*特典ライヴ・アルバムはこちら
(1) 『CTI Summer Jazz At The Hollywood Bowl Live One』 CTI All Stars
(2) 『CTI Summer Jazz At The Hollywood Bowl Live Two』 CTI All Stars
(3) 『CTI Summer Jazz At The Hollywood Bowl Live Three』 CTI All Stars



  小川充 プロフィール
  (おがわ みつる)

音楽評論家・ライターとして雑誌のコラムやCDのライナーノートなどを執筆。著書に『JAZZ NEXT STANDARD』 、同シリーズの『スピリチュアル・ジャズ』『ハード・バップ&モード』の他、『クラブ・ミュージック名盤400』がある。また、『DOUBLE STANDARD』『FUSIONISM』『音楽をよむ』『JAZZ SUPREME』『ブリザ・ブラジレイラ』『ブリザ・ブラジレイラ・プリモ』『LATIN DANCE MANIA』『超ハウス・ディスク・ガイド』 『ブルーノート決定盤100』『モンド・ミュージック2001』などにも寄稿。DJ・選曲家としても活動中で、ブルーノートの『ESSENTIAL BLUE - Modern Luxury』、Tru Thoughtsの『Shapes Japan : Sun』などのコンピの監修・選曲も手掛ける他、ユニバーサルミュージックと『Jazz Next Standard』の連動企画でCDリイシュー・シリーズの監修を手掛ける。

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【特集】 はじめてのCTI レコーズ

CTI レコーズ独立40周年を記念したリリースが続々。「Wax Poetics Japan」監修コンピ3Wに、2009年モントルーのCTI総会作品。70年代ジャズ〜フュージョン界を牽引した名レーベルを振り返りましょう。 (2010年記事)




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先着オリ特で缶バッヂ付きます!! CTI SUPREME COLLECTION

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    ツァラトゥストラはかく語りき

    Deodato (Eumir Deodato)

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  • ラプソディー・イン・ブルー

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    ラプソディー・イン・ブルー

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  • ホワイト・ラビット

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    George Benson

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  • グッド・キング・バッド

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    グッド・キング・バッド

    George Benson

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  • アウトバック

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    Joe Farrell

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  • ペニー・アーケード

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    ペニー・アーケード

    Joe Farrell

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  • シカゴ・テーマ

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    シカゴ・テーマ

    Hubert Laws

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  • 春の祭典

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    春の祭典

    Hubert Laws

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  • アランフェス協奏曲

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    アランフェス協奏曲

    Jim Hall

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  • ビッグ・ブルース

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    ビッグ・ブルース

    Art Farmer / Jim Hall

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  • シュガー

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    シュガー

    Stanley Turrentine

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  • チェリー

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    チェリー

    Stanley Turrentine

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  • サンフラワー

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    サンフラワー

    Milt Jackson

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  • ジルベルト・ウィズ・タレンタイン

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    ジルベルト・ウィズ・タレンタイン

    Astrud Gilberto

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  • エンド・オブ・ア・レインボー

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    エンド・オブ・ア・レインボー

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  • 枯葉

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    枯葉

    Chet Baker

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    ストーン・フラワー

    Antonio Carlos Jobim

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    モントゥルーU

    Bill Evans (piano)

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  • フューズ

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    フューズ

    Fuse One

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  • フィンガーズ

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    フィンガーズ

    Airto Moreira

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    ボルチモア

    Nina Simone

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  • レッド・クレイ

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    レッド・クレイ

    Freddie Hubbard

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  • タイム&ラヴ

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    タイム&ラヴ

    Jackie & Roy (Jackie Cain / Roy Kral)

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  • ジャイアント・ボックス

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    ジャイアント・ボックス

    Don Sebesky

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  • ブルー・モーゼス

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    ブルー・モーゼス

    Randy Weston

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  • タワーリング・トッカータ

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    タワーリング・トッカータ

    Lalo Schifrin

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  • スカイラーク

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    スカイラーク

    Paul Desmond

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  • ラ・クーナ

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    ラ・クーナ

    Ray Barretto

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  • ザ・フォックス

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    ザ・フォックス

    Urbie Green

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  • ゴッド・ブレス・ザ・チャイルド

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    ゴッド・ブレス・ザ・チャイルド

    Kenny Burrell

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  • スパニッシュ・ブルー

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    スパニッシュ・ブルー

    Ron Carter

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  • ささやきと叫び

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    ささやきと叫び

    Esther Phillips

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  • フォアキャスト

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    フォアキャスト

    Eric Gale

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  • ママ・ウェイラー

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    ママ・ウェイラー

    Lonnie Smith (Dr. Lonnie Smith)

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  • パワー・オブ・ソウル

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    パワー・オブ・ソウル

    Idris Muhammad

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  • フィル・アップチャーチ&テニソン・スティーブンス

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    フィル・アップチャーチ&テニソン・スティーブンス

    Phil Upchurch

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  • ベック

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    ベック

    Joe Beck

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  • アイ・ヒア・ア・シンフォニー

    Blu-spec CD

    アイ・ヒア・ア・シンフォニー

    Hank Crawford

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    発売日:2013年12月11日


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  • ギャンブラーズ・ライフ

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    ギャンブラーズ・ライフ

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    まとめ買い価格(税込) : ¥891

    発売日:2013年12月11日


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  • ハンガリアン・ラプソディー

    Blu-spec CD

    ハンガリアン・ラプソディー

    Gabor Szabo

    ユーザー評価 : 4点 (1件のレビュー)
    ★★★★☆

    価格(税込) : ¥1,047
    会員価格(税込) : ¥964
    まとめ買い価格(税込) : ¥891

    発売日:2013年12月11日


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  • Wax Poetics Japan Compiled Series Soulfu

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    ユーザー評価 : 5点 (1件のレビュー)
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    会員価格(税込) : ¥2,121

    発売日:2010年11月03日


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  • Wax Poetics Japan Compiled Series Break

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    Wax Poetics Japan Compiled Series Break

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    発売日:2010年11月03日


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