アドルフ・ヴェルフリの世界

2011年6月16日 (木)

芸術は爆発だ!
アドルフ・ヴェルフリを知っていますか?
救世主か、はたまた正真正銘の狂人か。
「ドグラ・マグラ」的に頭が大パニックを起こす
トンデモ音楽の登場!


とんでもない人物がいました。アドルフ・ヴェルフリはスイスの画家、作家、詩人、図案制作家として、アール・ブリュット(アウトサイダーアート)すなわち専門教育を受けていない制作者のアートを代表する存在ですが、何と作曲も残していました。
 経歴はすさまじいもので、極貧の石工の家庭に生まれ、幼時に虐待を受けるものの6歳で父が家族を捨て、7歳で母が亡くなると天涯孤独となりますが、「姦」の字の入るハレンチ極まりない犯罪を3度も繰り返し(三度目の被害者は3歳!)、1895年に刑務所ではなく精神病院に収容され、以後生涯をそこで送りました。
 精神病院内で1899年から絵を描き始め、1908年からは「揺篭から墓場まで」と題された3000ページにわたる小説を綴り始めます。これはヴェルフリ自身の超自我である8歳の少年ドゥフィが世界中を巡る空想の探検記で、旅した地域の距離、高度、深度から街、山、川、橋の列挙と複雑な地図まで添えた、とても精神を病む人の手から生まれたとは信じがたい精緻なものとなっています。その物語の挿絵として描き始めたドローイングが、これまた驚く程のマニエリスムで、一見マンダラかペルシャの細密画風な独特のオーラとエネルギーを放ち、気に入る方も多いはずの美しさを示しています。
 1916年には誇大妄想も極まり、「聖アドルフ巨大王国」を建設、自らを聖アドルフ2世と命名、その王国を祝福してポルカや行進曲などの作曲まで始めます。病院では、自分が作曲した自らを称える歌をラッパで吹き鳴らしつつ描くヴェルフリの姿が見られたという笑えない話が残されています。
 ここに収められた楽曲は、ヴェルフリの残した楽譜をヴァイオリニストで作曲家のボドゥアン・ド・ジャエルが研究のすえ、自ら音にしたもの。彼は一見適当に音符を連ねただけのように見えるヴェルフリの音楽に、非常な個性と秩序を見出したとのことで、演奏も説得力に富んでいます。音楽はかなり珍妙ですが、何やら凄いものが潜んでいるようにも聴こえ、もしかしたら大天才の大傑作かもしれないと思うようになってきます。さしずめ音楽版「ドグラ・マグラ」と申せましょう。
 美術に興味のある方、既成の価値観を認めない方には是非聴いていただきたい、二度と手に入らぬ貴重盤。ハードカバー本仕立てで、彼の美術も鑑賞できます。(キングインターナショナル)

【収録情報】
ヴェルフリ:音楽的暗号の解読

第1部
・王冠
・檻の鳥、リーセン=カナーリ=10m間隔=羽=ヴァイッテ1913
・英連邦カナダの上流・下層貴族のソルトレイク・シーウエストへの船出
・リーセン=カナーリ=10m間隔=羽=ヴァイッテ1913
・白鳥、パンドゥーレン滝
・木陰で、スペイン・ローダナス1910
・青い音符、天への梯子1915
・ネバーアンガー島行進曲
・中洲の法規1904

第2部
・鯨、餌付1911
・喜びと四角
・ネバーアンガー島1911
・パンドゥーレン滝行進曲
・リーセン=カナーリ行進曲
・地理と代数の本第2巻行進曲
・行進曲
・オーベルブルク聖アドルフの鐘行進曲
・青い音符のよる前奏曲、天への梯子1915
・小島、ネバーアンガー島1911
・鳥2
・水流
・第2巻行進曲
・聖アドルフの生贄、ゼニスの全智全能の神1904

第3部
・鳥3
・レア・タンターリア1911
・聖マリア聖ハルの最高レーゲントシャフト行進曲
・聖ウジェーヌ・イザイ
・地下室の底で
・行進曲1913
・聖アドルフの旅
・ベルンの通りで
・ジュノー、黒人の神1904

 ボドゥアン・ド・ジャエル(ヴァイオリン)

 録音方式:デジタル
※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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『音楽的暗号の解読』 ボドゥアン・ド・ジャエル(ヴァイオリン)

CD 輸入盤

『音楽的暗号の解読』 ボドゥアン・ド・ジャエル(ヴァイオリン)

ヴェルフリ、アドルフ(1864-1930)

価格(税込) : ¥5,281
会員価格(税込) : ¥4,595
まとめ買い価格(税込) : ¥3,961

発売日:2011年06月14日
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