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69年、ロッドの記念すべき1stソロ・アルバム。それまで所属していたジェフ・ベック・グループ的なハード・ロック風味と、後に参加するフェイセズ的ルーズ感覚、そして、英国トラディショナルの香りが同居する意欲的な作品。ロニーはギター&ベースで全面参加し、イアン・マクレガンもキーボードで、さらには、ジェフ・ベック・グループからの盟友ミック・ウォーラーもドラムを叩いている。
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フェイセズのメンバー全員が参加したロッドのソロ2ndアルバム。タイトル曲をはじめ、ディランの「Only A Hobo」、「Country Comforts」といったフォーク/トラッド・ベースの楽曲で聴けるロッドの味わい深い歌声が染み入る。フェイセズのライヴのオープニングを何度となく飾った「It's All Over Now」も収録。
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ロッドの名を一気に世界に知らしめた71年の出生作で、名作の誉れ高きアルバム。本作収録の「Maggie May」は、シングル・カットされ、アルバムともども英米にてナンバーワンとなった。発売当時のオリジナルLPは変形ジャケットだった。
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前作に続いて大ヒットを記録した72年の4作目。サウンド的にも前作の路線を継承、「Maggie May」の続編とも言うべき「You Wear It Well」、ジミ・ヘンドリックスのカバー「Angel」等、脂の乗り切った歌唱を聴かせる。
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英国では3作連続の第1位を記録したMercury期最後となる74年の5thアルバム。恒例となったサム・クック、エルトン・ジョン、ボブ・ディラン等のカヴァーに加え、ポール・マッカートニーがロッドのために書き下ろした「Mine For Me」も収録。
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敏腕プロデューサー、トム・ダウドとの出会いが生んだ75年、ワーナー・ブラザーズ移籍第1弾、通算6作目となるソロ・アルバム。日本でもCFに使われリヴァイヴァル・ヒットとなった名曲「Sailing」を収録。ロッドの苦みばしった魅力が全開の1枚。
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Rod Stewart / Faces 『Live』 《廃盤》 |
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「オレたちは、スタジオでは実力の半分も出せなかった」というロッドの言葉どおり、彼らの音はライヴ・ステージでこそ大きな破壊力を持っていた。バンド初の実況中継盤は、73年のアメリカ公演の模様を収め、ロッドのソロ・ナンバーとフェイセズのナンバーを収録した意匠となった。各楽器の音をPAミキサーを通さずに、ステージ上のアンプまたはマイクからダイレクトに拾った生々しいまでの音とグルーヴが詰め込まれている。ベースは、テツ山内。
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74年にロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行われたフェイセズのファイナル・コンサートの模様を収録。ロッドのソロ・レパートリーや「Take A Look At The Guy」、「I Can Feel The Fire」といったロニーのソロ曲で大半が占められており、ほぼ分裂状態にあったグループ末期の様子も見てとれる。「Twistin' The Night Away」では、キース・リチャーズがゲストとして登場。
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1st〜4thソロ・アルバムまでの代表曲に、オーケストラ版『トミー』に収録されていた「ピンボールの魔術師」を加えた73年発表の初ベスト盤。同時期にシングルとして発売された2曲と、後にコンピレーション盤に収められたアウトテイク3曲をボーナスとして追加収録。
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アンプラグドならではの独特のアレンジで、ロッドの名曲の数々が蘇える。さらにロニーの出演という華も添えられ、最高のパフォーマンスが堪能できる。93年発表のオリジナル収録楽曲に加え、「Gasoline Alley」、「Forever Young」の2曲を追加収録。付属DVDも今回が初の映像化となる究極のコレクターズ・エディション。SHM-CD仕様盤もリリースされているが、そちらにDVDは付属されていないのでご注意を。
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ヤードバーズを脱退したジェフ・ベックを中心に、ロン・ウッド、ミック・ウォーラー、そして、ショットガン・エクスプレスというバンドを抜けたばかりのところをベックが誘ったロデリック・デヴィッド・スチュワート(ロッド)という英吉利の若者4人が目論んだロックによる米国侵略絵巻の第1弾。レッド・ツェッペリンも模倣したというブルース・ハードロックの雛形的サウンドは、巧みで個性の強いベックのギターが全ての中心にあるが、ロッドのしゃがれ声、若き日のスタンリー・クラークを魅了したロニーの太いボトムがあってこそのものとも言えそうだ。
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マグリット画のジャケもインパクト大な第1期ジェフ・ベック・グループの最終作。ドラムがトニー・ニューマンに代わり、前作から参加していたニッキー・ホプキンスも正式メンバーとして迎えられた。前作以上にハードに、歪みまくりで弾き倒すベックのギター・プレイは、この時点で”神業”の域。ロッドの喉もさらにソウル・シャウターのそれに近づき、本作はヒットを記録するが・・・一切の妥協を許さないベックは、自身の構想と現実とのあまりの開きにぷっつん。念願だったウッドストック出演直前のギグで、グループを解散する宣言をしてしまった・・・
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ロニーのリッチモンド邸地下スタジオに何人ものミュージシャンを招いてベーシック・トラックが録音された、74年のソロ1stアルバム『俺と仲間』。本作制作前から、そのスタジオに頻繁に転がり込んでいたキースは、「ストーンズのメンバー以外のやつと長期間仕事をしたのはあれが初めてだったんだ。ていうのは、それまで俺にとってはストーンズがすべてだったからさ。自分の時間ってのがほとんどなかったし、誰か別のやつとやってみようなんて気になれなかったんだよ。でも、ロニーは気に入ったんだ。」と当時を振り返っている。その言葉どおり全11曲中8曲に参加し、「Sure The One You Need」ではリード・ヴォーカルもとっている。
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ストーンズの正式なツアー・サポート・メンバーとなった75年に発表したソロ2nd。前作で大車輪の活躍をみせたキースは今回3曲参加とやや控えめ。アンディー・ニューマーク、ウィリー・ウィークスらの参加もあるものの、ソウル・メイト、ボビー・ウォマックの共同プロデューサーとしての全面参加と楽曲提供(「If You Don't Want My Love」)がやはり目玉。ストーンズ本隊、ソロを含めた全作品の中でも最もソウルフル(ニューソウル的なフィーリング)な1枚と言えるかもしれない。カントリー・ロック・バンド、スワンプウォーターのカヴァー「Breath On Me」は、92年の『Slide On This』でも再録されている。
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キースとの双頭バンド、ニュー・バーバリアンズ(名付け親は、ニール・ヤング)興行のきっかけともなった79年ソロ作。「Burried Alive」、「Come To Realise」、そして、ボブ・ディランが提供した「Seven Days」の3曲にキースは参加しているが、ギターを弾いているのは「Burried Alive」のみで、あとは控えめなバッキング・ヴォーカルでのクレジットとなっている。「Seven Days」は、最終的にエリック・クラプトンとロニーのどちらかに上げることをディランは考えていたらしいが、その話が本当だとしたら、ロニーは、”グレイト・ギタリスト・ハント”に続く大金星をクラプトンから挙げたことになる。
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Ron Wood / Bo Diddley 『Live At The Ritz』 《廃盤》 |
Ron Wood 『Slide On This』 《廃盤》 |
アンディ・ジョンズとの共同プロデュースとなった81年作。ボビー・ウォマック、アニタ・ポインター、ワディ・ワクテル(後にキースのX-ペンシヴ・ワイノウズに参加)ら多彩なゲストを迎えている。映画「Let's Spend The Night Together」のバンド・イントロダクションでのミックのMCでは、本作リリースにちなんでロニーを「1234!」と紹介している。タイトル曲や「Outlaws」といったシンプルなロックンロール・チューンでは、久々に手数の多いソリッドなベースも披露。ロニー画伯の絵は、今回裏ジャケに登場。
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87年、ニューヨークの名門ライヴ・ハウス、リッツにおけるボ・ディドリーとのジョイント・ライヴ盤(発売当初は日本盤のみ)。「Road Runner」、「Crackin' Up」、「Who Do You Love」といったボの代表曲に加え、ロニーも「Ooh La La」、「Outlaws」、ストーンズの「Honky Tonk Women」、さらには、スライドによる必殺のインスト・メドレー(Around The Plynth〜That's All You Need〜Gasoline Alley〜Prodigal Son)をキメる。ボ御大は、「Money To Ronnie」という12小節ブルーズの書き下ろしの新曲も演奏。このガンスリンガーズは、88年には、中野サンプラザなどで来日公演も行なっている。
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『Steel Wheels』で息を吹き返したストーンズでの多忙な日々がそうさせたのだろうが、前作から実に11年のインターバルを置いて発表された92年ソロ作。ハービー・ハンコック・グループやスティーヴィー・サラスとのニッケルバッグで活躍していたバーナード・ファウラーを、メイン/サブ兼用のヴォーカリストとして招き、よりコンテンポラリーな地平で捉えたソウルフル・サウンドを作り上げた。パーラメント「Testify」のカヴァーでは、その起用がぴしゃりと的中。当時の奥方ジョーに捧げた「Josephine」、ジェリー・ウィリアムス作のロックンロール「Show Me」、『Now Look』所収の再録「Breath On Me」などストーンズ本隊の好調ぶりがそのままソロ活動にも良い連鎖をもたらした充実作。じゃあ、なぜ廃盤!?
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Ron Wood 『Slide On Live』 《廃盤》 |
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来日公演も果たした『Slide On This』ツアーの模様を収めたライヴ・アルバム。新作曲もそこそこに、「Flying」、「Silicon Grown」、「Stay With Me」といったフェイセズ時代の名曲に加え、ストーンズ「Pretty Beat Up」(ロニー作曲。この時のツアーでは、「Black Limousine」、「It's Only Rock'n Roll」も演奏)、ソロ人気曲「I Can Feel The Fire」、「Am I Groovin' You」、「Seven Days」などを惜しげもなく、というか、うれしそうに披露。
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9年ぶりのソロ・アルバムは、98年に亡くなった母親に捧げて作った現時点での最新作。息子のジェシー・ウッド(g)や、娘のリア・ウッド(vo)もレコーディングに参加した、まさにロン・ウッド・ファミリーが手を取り合って作ったといえる1枚。また、「King of Kings」に、ボブ・ディラン、「Interfere」に、スコッティ・ムーア、「R. U. Behaving Yourself?」には、ウィリー・ウィークス、アンディー・ニューマークがそれぞれ参加している。
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ロニーのデビューから現在に至るまで残してきた音楽活動の全軌跡、バーズ(The Birds)、クリエイション、第1期ジェフ・ベック・グループ、フェイセズ、Mercury期のロッド・スチュワート作品、ローリング・ストーンズ、そしてソロ作品の中から選曲された全37曲を収録。ディスク1には、ソロ作品から20曲、ディスク2には、バンド作品を17曲収録。2005年当時に制作された新曲(未発表トラック)も2曲収録。うち1曲にはロッド・スチュワートも参加。
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Ron Wood / Ronnie Lane 『Mahoney's Last Stand』 《廃盤》 |
『俺と仲間』アルバム・リリース・ツアーを捉えた貴重な記録。ファースト・バーバリアンズという名は、後のニュー・バーバリアンズにちなんで後付けされた、本盤のリリース・タイトル用のもので、当時はそう呼ばれていたわけではない。アンディ・ニューマーク&ウィリー・ウィークスの鉄壁のリズム隊をバックに意気揚々とブギーするロニー、キース、マック、そして、ロッド。「Act Together」などでの千両役者そろい踏みの光景は何度観ても鳥肌モノ。マスターの痛みの関係で画質は粗悪だが、歴史的価値を考えて付属DVDのリリースに踏み切ったロニー自身のレコード会社=ウッデン・レコーズ、あっぱれ!
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79年『Gimme Some Neck』のプロモーション・ツアー、そして、77年トロントで麻薬不法所持のために逮捕されたキースの執行猶予判決とともにチャリティ・コンサート開催を命じられたことに端を発したニュー・バーバリアンズ興行。その初公式音盤。79年5月5日の米メリーランド州ラーゴ公演を収録。2匹の野蛮人に、リズム隊にはスタンリー・クラークとミーターズの”ジガブー”ことジョゼフ・モデリステ、そして、旧知のボビー・キーズ。完璧なラインナップでギグは夜毎大盛況・・・とはいかなかった。スタンリーのスラッピング・ベース・スタイルとのアンフィット、興行プロモーションの不手際など、行く先々で混乱があったという。ただ、ストーンズ本隊以上の粗さと酒臭さで迫る楽曲には、ロックンロールの本質と凶暴さがストレートに宿っていると、今でも評価は高い。
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ウッディとレーンがまだフェイセズに在籍していた『Long Player』から『馬の耳に念仏』までのレコーディング期のセッション音源をまとめた1枚で、同名映画のサウンドトラック盤として76年に正式リリースされたアルバム。ロニーのスライド・ギターを大々的にフィーチャーしたインスト・ナンバーが中心となり、バックにもイアン・スチュアート(p)、ボビー・キーズ(ts)、ジム・プライス(tb)、ブラインドフェイスのリック・グレッチ(b)、ジェフ・ベック・グループからの盟友ミック・ウォーラー(ds)ら豪華な顔ぶれが並び、英国スワンプ・テイストたっぷりのレイドバック・サウンドを聴かせる。
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バンドのブレインでもあったロニー・レーンが、73年にフェイセズを脱退し、ウェールズの田舎町に住居を移し制作した初ソロ・アルバム。トラディショナルなフォーク、カントリーといったアメリカン・ミュージックへの憧憬と英国的な憂愁が同居した、土着的且つノスタルジックな1枚。朴訥スワンプ。
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自身のリーダー・バンド、スリム・チャンスと共に完成させた75年発表の2ndソロ・アルバム。チャック・ベリーの「You Never Can Tell」や、ファッツ・ドミノの「Blue Monday」といったカヴァー曲をはじめ、前作よりもリラックスしたセッションが楽しめる。
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76年、スリム・チャンスとしての最終作となる3rdアルバム。この当時、ダンサーや演劇チームなどを引き連れた ”ザ・パッシング・ショー”と名乗るドサ回りツアーで各地を回っていたレーン。そのことも窺えるアルバムのジャケット・カヴァーそのままに、アコギ、フィドル、マンドリン、ハーモニカを中心とした旅楽団による土臭いサウンドと、一層味わいを増したアンサンブルに心を奪われる。
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”歌わずにいられなかった”イアンが、ギターまで弾き倒し、普段のキーボーディストとしての側面にとどまらない才能全開の作品に仕上がった1stソロ・アルバム。79年当時、ローリング・ストーンズ〜ニュー・バーバリアンズのツアーに参加していたこともあり、盟友ロン・ウッドに加え、キース・リチャーズも全面参加。十八番とも云える、ざっくりとしたギター・コンビネーションが展開されている。
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ボニー・レイットとのツアーやレコーディング参加でも知られるバンプ・バンド名義による81年ソロ2作目。マックならではの良く転がるピアノ・プレイは勿論、その味のあるヴォーカルも聴き応え十分。前作に引き続き、盟友ロン・ウッド、ボビー・キーズが参加。ベースは、サディスティック・ミカ・バンドの小原礼、ドラムは、ビーチ・ボーイズ〜ラトルズで知られるリッキー・ファター。
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85年発表のEP『Last Chance To Dance』以来15年のインターバルを経て発表された2000年作(録音は98年)。プロデュースは、ルシンダ・ウィリアムスのバンドでおなじみのギタリスト、ガルフ・モーリックスで97年にこの世を去ったロニー・レーンに捧げられている。ロン・ウッドが3曲にギター&ヴォーカルで参加している他、ビリー・ブラッグ、ダムネイションズTXがゲスト参加している。
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78年、キース・ムーンの死亡により一時は解散まで噂されたザ・フーが、ケニー・ジョーンズを迎えて復活し、81年に発表したアルバム。キース・ムーンという大きな核を失い、バンド・アンサンブルなどでそれまでのマジカルなグルーヴ感が影を潜めてしまっているのは致し方ないものの、「You Better You Bet」などで顕著な、ケニーの決してテクニカルとは云えないが表情豊かなドラミングには、前向きな姿勢みたいなものを感じる。
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91年、ポール・ロジャースとケニー・ジョーンズによって結成されたザ・ロウは、短い活動期間だったにもかかわらず良質なアルバムを残した。デビッド・ギルモア、ブライアン・アダムス、クリス・レア、ピノ・パラディノらがゲスト参加し、「Laying Down The Law」は、ナンバーワンAORスマッシュ・ヒットとなった。本盤は、デラックス・エディションとして、ジョー・リアゴーソのリマスタリングが施されており、未発表曲の「That's When You Fall In Love」も収録されている。
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73年のフリー脱退後にロニー・レーンの後任ベーシストとしてフェイセズに参加することとなる山内テツの72年初ソロ・アルバム。イナタいブルース・ロックをベースに、井上尭之バンドの大野克夫(Key)、原田裕臣(ds)らがファンキーなかくし味をまぶす。ほか、ポール・コゾフ、サイモン・カーク、ラビットらとの『Kossoff Kirke Tetsu Rabbit』(71年発表)などがあるが、CDは現在廃盤。
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