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17 people agree with this review 2009/10/08
20世紀前半に生きながらも後期ロマン派の香りが濃いラフマニノフにラン・ランがベストマッチとは言えず、また汗臭さを感じさせがちなゲルギエフはラフマニノフともラン・ランとも合わないということで、何ともチグハグな印象を残す。また、この曲は「爆演」になるほど安っぽい香水のような趣になってしまう。録音はピアノをあまりにも不自然に大きく録っていて、バランスが悪い。最近の録音には、このようにソロを大きくクローズアップし過ぎるものが多く、バランス・エンジニアはちゃんと仕事をしているのか首を傾げたくなる。改めて、アシュケナージが25年ほど前にハイティンクと録音したCDを聴きなおして、スター・アーティストを競演させたライブをCDにするという安易な商業主義がもたらす弊害に思いを馳せてしまった。
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1 people agree with this review 2009/10/07
70年代の録音はカラヤンとBPOが絶頂期にあったことを再認識させる演奏で、カラヤンのシュトラウスとの相性の良さも際立っている。華麗、雄弁、精緻で複雑なオーケストレーションを存分に堪能できる。アルプスもそれに準じると言って良いだろうし、何よりもこの曲の場合はカラヤン自身が山好きだったことが納得できる一種の「乗り」を感じる。ところが、「4つの最後の歌」になるとどうもいけない。歌手も以前のヤノヴィッツより落ちるだけでなく、シュトラウスが最後の一瞬にやっと辿り着いた深みのある曲を機能性だけでドライブしてしまっていて、セル/シュワルツコップの名演の足許にも及ばない結果になってしまっている。これを除けば、シュトラウスの交響詩集としてお買い得な2枚組みである。録音は、70年代のDGの典型で、固くきつい音質が顔を出す。
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8 people agree with this review 2009/09/23
グレン・グールドが言ったように、バッハが癒しの音楽だと捉えるのであれば、正に本CDはそれを裏打ちしてくれる優れた演奏である。世評にはコルボの演奏は厳しさ(?)が不足するとか演奏スタイルが折衷的過ぎるとか色々な指摘があるが、このように美しく衒いの無い演奏で、聴き終わった後に「あー、良い音楽を聴いた」と思えるものに何の不満があろう。 声楽陣も中々良いし録音も優れているので、近年出色のCDであると思う。
8 people agree with this review
2 people agree with this review 2009/09/23
シュワルツコップとセルという2人(レッゲを入れれば3人)の完璧主義者による稀代の名演だと思う。これほど歌詞の意味合いと、シュトラウスのオーケストレーションが提示する精妙な色合いを表現し尽した演奏を他に知らない。とりわけ、「夕映えに」はもうこれ以上の表現は不可能ではないかと思わせるほどで、20世紀前半の動乱を生きた芸術家にのみ可能だったのかも知れない。録音がまた驚異的で、45年ほど前のものだが、特に最新録音盤を必要としないぐらい優れている。歌手とオケのバランスなどは寧ろ最近の録音より自然で好ましい。
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2 people agree with this review 2009/09/15
現代楽器ベースではあるがノン・ヴィブラートで管・弦のバランスもピリオッド楽器のオケに近い。しかし、演奏そのものはどちらかと言うと伝統的なものの延長線上にある。これは、ピリオッド楽器を使いながらバランス的には現代オケに近く、それでいて演奏はより過激なアバドと好対照である。個人的にはアバドが好きだが、マッケラスの方もひとつの行きかたであることは確かで、オケもマッケラスと長い分、より熟成されている。今時、伝統的なモーツアルト演奏から一歩も出ないようなものは考えられず、そういう意味では従来の演奏が今でも好きな方には最も薦められる演奏であろう。録音はクリアで中々優秀だが、同じコンビがフィリップスに入れたピアノ協奏曲の17/12番のようにもう少し柔らかさがあれば、と感じた。
1 people agree with this review 2009/08/30
旧盤に比べて弱音の表情付けに特に拘った演奏で、本当にサッと流してしまうところが殆ど無い。ちょっと息苦しく感じることもあるが、このような演奏もひとつの行き方だと思う。オケとの関係も、オケとピアノが対峙するというのではなく、室内楽のような親密なインタープレイが繰り広げられており、このスタイルは確かに弾き振りの方が徹底できるのだろう。ただ、小さなマイナスは録音。内田の弱音をライブの条件下ではっきり録るために通常のマイクセッティングより奏者に近いポジショニングをしているのではないかと思えるくらい、(内田の鼻息をはじめ)結構ノイズを拾っているし、透明感もいまいちの感がある。やはり、このような演奏はスタジオ録音で出してほしかった。
5 people agree with this review 2009/08/28
長い間ヤコブス盤のボーイソプラノとカウンターテナーに慣れてたので、歌手にはちょっと違和感があったが、オケの方は1パート1人よりこのくらい厚いほうが好きだ。最近のアバドらしく、ピリオド楽器を使って旧盤には見られなかったオーセンティックな演奏を行っているが、裏に豊かな感情が脈打っているのが感じられる。特に、スターバト・マーテルとサルヴェ・レジーナの終曲は静謐に抑えられた演奏から耳には聴こえぬ強い思いの迸りが感じられ、思わず息を止めて聞き入ってしまった。いきなりジャズに例えるのもなんだが、ビリー・ホリデイの一見淡々とした歌いぶりに通じるように思った。若い奏者から構成されるモーツアルト管はアバドのそのような感情の動きに極めて敏感に反応する能力を持っているように思え、アバドが最近はVPOやBPOをあまり振らなくなった理由が解るような気がする。
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7 people agree with this review 2009/08/18
ジュリーニの演奏は一言で表現すれば、がっちりとした楷書体の枠組みを旋律を土台としながら滑らかに繋ぎながら歌い込んでいくスタイルであるが、その完成度が最も高かったのが1970年代から1980年台の前半であったと思う。このCDもその時期の代表盤のひとつだろう。緊張感を維持したままゆっくりしたテンポで最後まで押し通した当演奏は深い感銘を与えるもので、前世紀後半の第三番の名盤のひとつたりえるものだと思う。
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6 people agree with this review 2009/07/30
録音を重ねる度にこのコンビの演奏の完成度はどんどん上がっている。どんなスピードでも一糸乱れぬ精緻な合奏力、信じ難く透明な音色、新鮮なパートバランスを耳にすると、昔「室内楽的」と言われたセルや「突き詰め過ぎて息が詰まる」といわれたヴァントがおっとりした演奏に聞こえてしまう。しかも、彼らと違って、ヤルヴィ独特のビートは頗る感性に訴えるもので、「息が詰まる」どころか快感を感じさせる演奏になっている。これまでの演奏でも偶数番の曲に内在する雄渾さを鮮やかに抉り出してくれたが、今回の二曲はその総決算と言えるほど見事だ。9番を聞けるのは一ヶ月後になるが、レコード会社のピッチではなく、本シリーズは本当にベートーベン交響曲演奏の新時代を作ったと言えるものだと思う。
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4 people agree with this review 2009/07/24
聞きなれたショパンが別の曲に思えるほどの大きな緩急のダイナミックス、左手・右手のバランス、タッチの精妙さ等、一楽章が始まるやいなや思わず姿勢を正してしまった。それでいて、有無を言わせぬほどの説得力を持つというのは、若いながら大変なカリスマ性の持ち主である証だろう。デビューしたてのアルゲリッチもこのような鮮烈な印象を与えたのだろうと想像する。
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