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Review List of レインボー 

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     2023/06/21

    このCDはギリシャの作曲家、ゲオリオス・アクシオティスが書いたオーケストラ曲集。
    アクシオティスは1875年に現在のウクライナ、アゾフ海近郊で生まれ1924年にアテネで亡くなっており、音楽史的に言うと、クライスラーとラヴェルと同い年の作曲家である。
    作風は後期ロマン派の影響をもろに受けた、充実したオーケストレーション、時折入る異国風の旋律など、なかなか良い佳作が揃っていていいと思う。
    演奏はギリシャ・クラシック音楽のスペシャリスト、バイロン・フィデツィスの指揮、オーケストラはソフィア新祝祭歌劇管弦楽団である。
    ソフィア新祝祭歌劇管弦楽団は1999年に、ゲオルギ・コーエフによって設立された団体だそうで、主に録音とツアー演奏会を中心に活躍しているようだ。
    メンバーは若手中心だそうだ。
    上で録音中心と書いたものの、出回っているディスクはこの盤ぐらい、他にカロミリスの録音がある事がナクソスのHPで確認できるぐらいだが、演奏はなかなか良い。
    荒さはあるが、それが魅力になっている演奏で、スケールが大きく作曲家への共感のある情熱ある演奏は聴き手を引き込ませる。
    殆どが世界初録音との事だが、作品の魅力は充分に伝わるだろう。
    録音年は2003年で発売年が2022年と間があるが、デジタル時代の録音なので綺麗に録れており問題はない。

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     2023/06/20

    アメリカの作曲家、ピーター・ボイヤーの管弦楽作品集。
    演奏はロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、指揮はピーター・ボイヤー、即ち自作自演である。
    ボイヤーは現代の作曲家ではあるが、現代の作曲家と聴いてイメージされる難解さは全くなく、明快な作風をしている。
    このCDに1997年から2013年にかけて作曲された作品を収録したものだ。
    オーケストレーションの輝かしさがこの作曲家の売りの一つで、ジョン・ウィリアムズを連想させる。
    個人的には『祝典序曲』が華やかで気に入っている。
    ボイヤーとロンドン・フィルの演奏は流石、名門だけに技術的にも、水準的にも合格点を優にこえて、作品の魅力をよく引き出した好演奏と言えるもの。
    またボイヤーの指揮もなかなか上手い!
    アメリカ音楽や吹奏楽が好きな人は気にいると思う。
    録音は良好で迫力があり廉価盤では充分だ。

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     2023/06/19

    このCDBOXは、アンドレ・クリュイタンスが、1943年からEMIに録音した音源のうち、オペラを除く録音を網羅したアルバムです。
    クリュイタンスはフランス音楽のスペシャリストとして知られ、パリ音楽院管弦楽団と多数の録音を残した他、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とはベートーヴェンの交響曲全集を残し、高い評価を得ました。
    このCDはそれらが入っている他、モノラル時代の音源も入っています。
    ステレオ時代の音源は何度もCD化されていますが、モノラル時代のものはCDになってない音源もあり貴重です。
    このモノラル録音時代にしか録音がない曲もあったり、作品自体が珍しい作品もあったり、またオケもオペラ・コミーク座劇場管弦楽団やパリ・コロムビア交響楽団、コロンヌ管弦楽団等、後には振ってないオケもあり、ステレオ録音以上に当時の独特なフランス・オケのサウンドが味わえます。
    クリュイタンス・ファンはもちろん、フランス音楽ファンはもちろん、選曲に興味があればおすすめのBOXです。
    音質は年代を考えると十分聴けます。
    尚、他の方も指摘していますが、このBOX大変開けにくいです。
    最初、そんな事はないだろうと届いたBOXを開けようとしたのですがピッタリとヒットしており、逆さにしても軽く振りましても全く開きませんでした。
    最終的に定規を使って無理矢理開けましたが、海外サイトのレビューでも同様の事が指摘されており、商品の仕様のようで、購入を考えている方は気をつけた方が良いです。

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     2023/06/18

    このCDはブレーンが発売したCDであるが、中身はオランダのデ・ハスケが自社の楽譜の参考用に発売するデ・ハスケ・フェスティバル・シリーズの16弾にあたるCDである。
    これをブレーンは曲目等を日本語に訳した帯1枚付けるだけで、国内盤扱いでカタログに載せている。
    もちろん日本語解説等は一切ない。
    実質は輸入盤と言えるだろう。
    CDの演奏者はヤン・デ=ハーン指揮、オランダ王立空軍軍楽隊である。
    同軍楽隊は海軍軍楽隊や陸軍軍楽隊、ヨハン・ヴィレム・フジョー軍楽隊程日本では知られてないが、優秀なバンドで、デ・ハスケ最初期に何枚か録音を吹き込んでいる。
    指揮のヤン・デ=ハーンはオランダの作曲家だが、発売元のデ・ハスケの社長を務め、また指揮者としても活動していた。
    このCDの演奏は一言で言うと普通である。
    オランダ王立空軍軍楽隊の技量に問題はないし、むしろ安定しているが、良くも悪くも参考演奏集らしいニュートラルな演奏。
    録音は普通に聴ける良い音質である。

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     2023/06/17

    アメリカのレーベルであるVoxが出したCDで、実質サミュエル・バーバーの作品集と言えるもの。
    2枚組で、1枚目にハンソンの作品がある以外はバーバーのオーケストラ曲である。
    簡単に内容とレビューを。
    1枚目、最初の曲は『交響曲第1番』で、カーター・ニース指揮、リュブリャーナ交響楽団による演奏。
    全く無名の演奏家の演奏だが、これがなかなか良い演奏で、指揮者の音楽作りも上手く、オケもかなり整って洗練された好演奏である。
    ちなみにこの音源はガーシュウィンのピアノ協奏曲とパリのアメリカ人と組み合わせて国内盤としてもリリースされていたようである。
    次は『ピアノ協奏曲』で、アボット・ラスキンのピアノ、ディヴィッド・エプステイン指揮、MIT交響楽団の演奏である。
    ちなみにMIT交響楽団とは何ぞやと思っていたが調べるとマサチューセッツ工科大学交響楽団との事だ。
    ラスキンというピアニストは全く知らず、録音もこれだけのようであるが、テクニックも申し分なくなかな聴かせてくれた。
    オケはアマチュアだと思うが、伴奏は全く問題ない。
    次は唯一のハワード・ハンソン『ピアノ協奏曲』で、こちらもバーバーらと同じ時代に書かれた曲だが、前衛的表現はないわかりやすい作風。
    伴奏はバーバーと同じ、エプステイン指揮、MIT交響楽団だが、ピアニストがユージン・リストに変わっている。
    こちらは名前が有名だけあり、より素晴らしく、オケも良く鳴っていていい感じ。
    ハンソンのピアノ協奏曲自体なかなか聴けないので、これは貴重と言えるだろう。
    2枚目は全てアンドリュー・シェンク指揮、ニュージーランド交響楽団による演奏で収録されたもの。
    指揮者はシェンクは1941年生まれのアメリカの指揮者で、バーバーを得意とした指揮者。
    マイナー系レーベル中心に残したので録音は知られてないが、残された録音の大半はバーバーだ(勿論アメリカの他の作曲家や北欧の作曲家の録音もある)
    だが1992年に若くして亡くなった。
    本音源は早すぎた晩年の1988年に録音されたもの。
    さすがにバーバーのスペシャリストだけあり、どれも演奏は手堅い。
    有名なアダージョ等もこれはこれで良いだろう。
    癖も強くなく安心して聴ける演奏と言えるだろうか。
    録音はデジタルとアナログが混ざっているが、年代を考慮すれば問題ない水準だと思う。

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     2023/06/16

    このCDは丁善徳の『長征交響曲』を収録したもの。
    余隆指揮、スロヴァキア放送交響楽団によって収録されたものです。
    この作品は1961年に作曲され、作曲者はもとより中国の管弦楽曲の代表曲となった作品であり、長征の模様を描いた社会主義リアリズム路線のわかりやすい作品です。
    録音は幾つかあり、日本でも演奏されているのですが、本CDはその中でも新しい録音の一つで、作曲家の孫が振っていると言うのが売りのひとつです。
    近い時期にロシア・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるCDもリリースされており、そちらはロシアン・パワー全開の演奏でそれはそれで面白いのですが、本CDはパワーでは負ける代わりに、解釈がなかなか素晴らしく、生き生きと情景を描いた演奏です。
    この辺りはさすが作曲者の孫だから出来る演奏と言えるでしょうか。
    スロヴァキア放送交響楽団も、1980年代後半の録音に比べて技術は上がっており、悪くはありません。
    録音は当時の標準的なナクソス録音です。
    通常マルコポーロのCDはプラケースのみですが、本CDはスリップ仕様と力が入っており、解説も英語の他、中国語、更に指揮者と作曲者の写真も載っています。

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     2023/06/15

    ヨハン・デ=メイの立ち上げた楽譜出版社、アムステルから出たデ=メイの自作参考演奏集です。
    自作2曲と編曲5曲の全7曲を収録しています。
    CDの1曲目から6曲目までは、フライブルク吹奏楽団が演奏しています。
    これは2006年6月11日、フライブルクコンチェルトハウスでのライブ録音との事。
    オケについてはブックレットに何も書いてないのですが調べてみるとアマチュアらしく、2004年にもデ=メイと共演しているようです。
    1曲目、ムソルグスキー『ムラダからの凱旋行進曲』ドヴォルザーク『交響曲第4番からアンダンテとマーチ風に』は、首席指揮者のステファン・グレフィクが指揮しています。
    尚、ムソルグスキーの作品は一般的にはカルスの奪還という表題で知られている作品です。
    3曲目から6曲目までは作曲者デ=メイの自作自演。
    フライブルク吹奏楽団はアマチュアという事もあってか、最初の4曲はあまり火がつきません。
    しかし『エクストリーム・メイクオーヴァー』あたりから火がつきだし、ライヴならではの演奏が聴けます。
    タイトル曲『クレツマー・クラシックス』は、2004年10月22日、ヴェレニエ音楽学校で、スロヴェニア警察音楽隊をデ=メイが指揮したライヴ録音。
    スロヴェニア放送のエンジニアによる録音なので、放送用にでも録られたのでしょうか?
    2005年頃にデ・ハスケ系列に突如登場し、数枚のCDを録音したスロヴェニア警察音楽隊、ライヴ録音は珍しいでしょう。
    こちらはプロだけあって、技術的な不満もなく安心して聴ける水準です。
    録音はフライブルク吹奏楽団が少し音が遠く、スロヴェニア警察音楽隊は普通と言った所。
    どちらも元々CD化を想定して録音されたものではなく、記録用として録音されたのでしょう、セッション程綺麗ではないのが残念です。
    作曲者自作自演という点が1番の売りでしょう、デ=メイのファン以外はあまり積極的におすすめできるものではないです。

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     2023/06/13

    ドイツのレーベルであるピルツから出たウィーン・マスターズ・シリーズの2枚組CD。
    同社は買い付けた音源に本当の演奏者に加えて、架空の演奏者のクレジットを表記して売り捌いた事で知られるが、後に様々なレーベルに流れていった。
    この2枚組シリーズは1990年代初期に発売されたもの。
    本CDはビゼーとメンデルスゾーンの作品を集めたものとなっている。
    一枚目の最初の曲は、メンデルスゾーン 『真夏の夜の夢』から抜粋。
    アレキサンダー・フォン・ピタミック指揮、南ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団演奏とありますが、これは前記の通り架空の演奏家の名前で本当の演奏者は不明です。
    オケも緩くあまり良い演奏とは言えない演奏です。
    次はビゼーの『子供の遊び』で、オトマール・マーガ指揮、ニュルンベルク交響楽団演奏。
    こちらは実在の演奏者で、マーガはチェコ出身の指揮者です。
    遊びというタイトルではありますが、演奏は意外な程真面目。
    但し、これはこれで良い演奏。
    次はビゼーの『交響曲第1番』で、アルフレッド・ショルツ指揮、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団演奏とありますが、これも架空(オケは実在するが、実際には演奏してない)
    とは言え演奏は纏まりがあり、3楽章は勢いもあり、演奏自体は良いと思います。
    2枚目はメンデルスゾーンの『交響曲第4番』『交響曲第5番』が収録、アルフレッド・ショルツ指揮、ロンドン交響楽団の演奏とクレジットされていますが、もちろん架空。
    両方とも色んなところが惜しいですが、それほど悪い演奏ではありません。
    DDD表記ではありますが、聴いた感じデジタル録音というのはないかと思います。
    録音年代も恐らく1960年代から1970年代ぐらいでしょう(例えばマーガがニュルンベルク交響楽団の指揮者をしていたのは1968~1970年までなので)
    CDは特殊なケースで破損すると同じものは手に入りませんが、通常の二枚組プラケースで代用可能です。

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     2023/06/11

    アメリカのレーベルVoxが出したアメリカの作曲家のオーケストラ作品集です。
    録音当時の最新のアメリカ音楽を収録したもので、とくれば現代音楽調かと思いきや、そういう表現は少なくむしろ調性のある聴きやすい作品を収録しています。
    いずれも現在でも録音の少ない珍しい曲中心であり、当時マイナーな珍しい曲を大量に録音したVoxらしい企画といえます。
    収録された作曲家ではピストンが1番有名で、その次にスティルあたりかと思われますが、実は2枚目に収録されたクーリッジという作曲家、これがなかなかのあたり。
    どれもアメリカらしさを感じるアメリカ国民楽派とも言うべき作風をしておりアメリカのクラシック好きなら気にいるのではないだろうか。
    演奏家は複数おり、デイヴィッド・エプステイン指揮、MIT交響楽団によるピストンのバレエ音楽はなかなか良い表現力だ。
    ジークフリート・ランダウはVoxに大量の録音を残したアメリカの指揮者だが、ここではウェストチェスター交響楽団と、ウェストファリアン交響楽団を振っている。
    どちらも色々難は感じるが、ウェストファリアン交響楽団との録音は結構健闘しているようで、中々良いのではないだろうか。
    同じくウェストファリアン交響楽団には、ポール・フリーマンが振った録音も入っているが、これは曲自体が平凡な作品なためか、演奏も普通だった。
    録音は1970年代前後ではないかと思われますが、問題なく聴ける水準です。

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     2023/06/09

    オランダの出版社、モレナールが出した自社の楽譜参考演奏集である、ニュー・コンポジッション・コンサート・シリーズの一枚で、54弾になるCD。
    今回はトニー・ショール楽長指揮、バーデン=ヴュルテンベルク州警察音楽隊の演奏で収録されたものです。
    2005年にショール楽長がこのバンドの指揮者になってから欧米の楽譜出版社系レーベルに、参考演奏集を録音していますが、モレナールにも数枚音源があり、このCDはモレナールでの最後の録音です。
    前半はクラシックの編曲や新曲、後半はポピュラー音楽と言った組み合わせをしており、参考演奏集らしいごちゃ混ぜ的な選曲です。
    このバンドは35名程の中規模編成の楽団だそうですが、演奏はなかなか素晴らしく、例えばベートーヴェンのエグモンド序曲ではドイツのバンドらしい重厚さが出ていますし、ピアスのイマジネーションズでの規模の割に非常に良く鳴ったサウンド等聴き応えがあります。
    ポピュラー系の作品はちょっと真面目さというか硬さがありますが。
    録音はミラサウンドが担当しており、吹奏楽CDでは優秀な音質と録音と言えるでしょう。
    収録曲は以下の通りです。

    1.イマジネーションズ (アンドリュー・ピアス)
    2~7.カプリオール組曲 (ピーター・ウォーロック arr和田直也)
    8.アーティス・カランブリア (カルロス・マルケス)
    9.ミステリー・オブ・アトランティス (マイケル・ガイスラー)
    10.ザットマン (ヴィンス・ディジョージオ&ディヴィッド・シュレアース arrロヴ・ファン・ライメルズダール)
    11.エグモンド序曲 (ルートヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン arrトン・ファン・フレーヴェンブレーク)
    12.短かな青い物語 (エンニオ・サルヴェラ)
    13.トランペットのマジック (アル・ハート arrロヴ・ファン・ライメルズダール)
    14.トミー序曲 (ピーター・タウゼント arrヘンク・ウメルス)
    15.ガブリエルのオーボエ (エンニオ・モリコーネ arrアンドリュー・ピアス)
    16.フラッシュダンス・ホワット・ア・フィーリング (ジョルジオ・モルダー arrロレンツォ・ボッチ)
    17.恋に落ちた時 (ヴィクター・ヤング arrベール・ヴァン・クリュシュテン)
    18.スウェイ (パヴロ・ベルトラン・ルイス arrロヴ・ファン・ライメルズダール)

    演奏 バーデン=ヴュルテンベルク州警察音楽隊  
    指揮 トニー・ショール楽長  
    ヴォーカリスト ロビン・ヴェッセー 17

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     2023/06/08

    ジョージ・ハースト指揮、ボーンマス交響楽団によるエルガーの作品集です。
    収録曲は『自作主題による変奏曲エニグマ』『南国にて』『戴冠式行進曲』です。
    まだナクソスがマイナーレーベルだった1990年代の録音の一枚ですが、これがなかなかの名アルバムです。
    指揮のハーストは1926年生まれで、BBCフィル等のシェフを務めた指揮者ですが、あまり録音に恵まれず、マイナーに甘んじてる感じがある指揮者です。
    しかし数少ない録音はいずれも質の高い演奏が多く、本CDでもその実力の高さが存分に発揮されております。
    とにかく1音1音説得力のある解釈や、イギリスの指揮者では珍しいダイナミックな演奏は大変面白いです。
    これらの特徴がよく出た戴冠式行進曲は1番良い演奏ではないでしょうか。
    録音はデジタルですが、収録レベルが低く、この録音のせいでかなり損をしている感じがあります。
    録音エンジニアは調べてみますとクラシック専門というわけではなく、ロック等も録音している何でも屋的な人物な様で、クラシック録音において録音エンジニアがいかに大事かがよくわかる一枚でもあります。

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     2023/06/07

    パウル・リンケはドイツの作曲家で、ベルリン・オペレッタの父として名高い人物であるが、意外と録音は少なく、特に主として活躍したオペレッタの録音は少ない。
    当然序曲ばかりを集めたアルバムも少ないが、昨年にCPOからオペレッタの序曲集がリリースされ、早くも第二弾にあたる本CDが発売された。
    演奏は前回と変わらず、エルンスト・タイス指揮、フランクフルト・ブランデンブルク州立管弦楽団です。
    本作は代表作の一つ『ルナ夫人』の序曲で始まり、6作のオペレッタの序曲と、演奏会用序曲、そしてワルツにギャロップという選曲です。
    1作目のアルバム程強い感銘を受ける作品はありませんでしたが、リンケのメロディメーカーぶりはどの作品からも感じられます。
    ウィンナ・ワルツやウィンナ・オペレッタ好きはおすすめと言えるでしょう。
    演奏も堅実な演奏であり、ツボを押さえた安心して聴く事ができる演奏といえます。
    殆どの作品が他に録音がないので、この水準で聴ければ充分でしょう。
    録音は2020年12月、音質は特に問題ありません。

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     2023/06/05

    このボックスは、イギリスの指揮者ジョン・バルビローリがパイ・レーベルとEMIレーベルに残した録音を全て収録したという画期的なボックスである。
    バルビローリは旧EMI系列の看板として大量に録音を残していてこのボックスでは1928年頃のSP録音から最後の録音までをCD延べ109枚に収めたもの(但し2枚はリハーサルと関係者によるドキュメンタリーで実質107枚組)
    これだけ大量の録音が纏めてリリースされるのは多分初で、非常に貴重なボックス。
    バルビローリといえばハレ管弦楽団と手を組み、イギリス音楽の演奏を残して評価は高かったが、北欧の作曲家の作品やドイツの作曲家の作品にも良い演奏が多い。
    また意外だがウィンナ・ミュージックも良く、独特の打楽器が活躍するラデッキー行進曲やご機嫌なスーザなど聴きどころたくさん。
    協奏曲やオペラでは時に伴奏だけではなく、バルビローリらしい温かみのある音楽が聴こえてくる。
    選曲面ではSP時代から1950年代のモノラルあたりの録音が面白い。
    マイナーな作曲家による作品やのちステレオ時代には録音がない作品があったりと、この時代ならではの作品がある他、バルビローリ自身若いからか演奏にも活気があるように思う。
    CDはボックスものによくある厚紙でできたケースに入れられています。
    大手のレーベルにしては珍しく、CD中何枚か、読み込みエラーが出るCDがあり(毎回ではないですが)このあたりは残念。
    録音と復刻は年代を考えるとなかなか良好なもの。
    値段は高いが、何か1つでも惹かれるものがあれば購入しても良いと思う。

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     2023/06/04

    珍しい作品に特化したレーベル、マルコポーロですが、その中にブリティッシュ・ライトミュージックシリーズというものがあって、これは題名通りイギリスのライトなクラシック曲を集めた珍しいシリーズでした。
    シリーズは結構な枚数が発売、徐々に入手難になっていきましたが、一昨年からナクソスに移行、再発売されています。
    これは第10集にあたるもので、エドワード・ジャーマンの作品を集めたものです。
    ジャーマンは交響曲も書いており、代表曲は『ウェールズ狂詩曲』のようなそこそこ長めの作品で、どちらかというと本格派のクラシック作曲家のイメージがありますが、サリヴァンの後継的存在としてオペラ畑でも活躍しており、本CDの大半はオペラから取られた作品です。
    強く印象に残る作品はないですが、どれもイギリス的な穏健さと、美しいメロディに満ち溢れており、なかなか良いです。
    演奏はエイドリアン・リーパー指揮、スロヴァキア放送交響楽団です。
    リーパーはナクソス初期から録音をしている常連で、ブリティッシュ・ライトミュージックシリーズにも何枚か登場しています。
    オケも同じくナクソス初期に、ものすごい勢いでナクソスのカタログを埋めた功労者ですが、その頃の録音は無理が祟ったのかちょっとイマイチな演奏も多かったのですが、1990年代に入ると録音が減った代わりに質が上がっており、本CDでもリーパーのタクトの下、なかなか優れた演奏を聴かせてくれます。
    個人的にはソフィアのワルツ・ソングの出来が良いでしょうか。
    録音はデジタルですが、やや平板で当時の廉価帯相応の録音。
    ただ、聴く分には問題なし。
    1991年9月に、スロヴァキア放送コンサート・ホールで録音されたものです。

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     2023/05/31

    ベルリン・オペレッタの父、パウル・リンケ、名前は結構知られているが、なかなか音源はない。
    しかも他のオペレッタ作曲家の様に序曲ばかりを集めたアルバムというのは初めてではないだろうか。
    こういうマイナーな企画を発売してしまうのはCPOらしいと言えるだろう。
    本CDには代表作『ベルリンの風』以外はほぼ知られてない作品が並ぶが、いずれも美しいメロディの宝庫。
    序曲を聴いているだけでも充分楽しめます。
    演奏はエルンスト・タイス指揮、フランクフルト・ブランデンブルク州立管弦楽団。
    タイスはCPO近年いくつかアルバムを制作、その中にはオペレッタの録音もあります。
    このCDでは特筆した名演はないですが、ツボを押さえた好演奏であり、作品を知るにも繰り返し聴くにも問題ない演奏だと思います。
    録音は2020年、全く問題ありません。

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